杯が乾くまで

鈴木真弓(コピーライター/しずおか地酒研究会)の取材日記

和のマナーと西照寺クラシックコンサート

2010-10-05 14:53:10 | しずおか地酒研究会

 このところ、いろんな講演会やコンサートの案内がよく届きます。やっぱり芸術の秋なんですね~

 誕生日が近いせいか、マッサージ屋さんやリラクゼーションのお店からも、割引サービスの案内が来ます。誕生祝いにお店の割引ハガキしか来ないというのもワビしいっすね~(笑

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 29日は浮月楼でシズオカ文化クラブさんの定例会があり、装道礼法きもの学院の鈴木弘子先生から和のマナーをご指導いただきました。

 

 

◎和食をいただくとき、汁物 → ご飯&おかずの順に食べる。お椀の蓋は必ずお椀の右側に上向きで置き、食べ終わったら元通りに蓋する。

 

◎お膳の上にいろいろ並んでいたら、手前から順に食べる。食べ残しは真ん中に寄せて置く。

 

◎ひと口で食べきれないものは、奥歯で噛んで歯形を残さないようにする(しのび食い)。

 

◎箸で持った食べ物の下に、もう一方の手を添えてはいけない(手皿をしない)。添えるとしたらお椀の蓋か、懐紙を使う。

 

◎食べ終わった割り箸は、箸袋の3分の1まで入れて置く。

 

 

等など、知らずに恥をかいていたことばかりで(苦笑)、これは、しずおか地酒研究会でも一度、酒席のマナーをきちんと勉強せねばと思いました。

 

 

 

 

 最近、酒の会でも着物で参加する若い女性が増えていますが、着物での所作がきちんと出来ている人って意外に少ないような・・・。私も30代の頃、着物に凝った時期がありましたが、今思うと、所作も何もわかってなくて、恥をかいていたことすら気がつかなくて反省しきりです。着物の着こなしをファッションとして楽しむのはとってもいいことだけど、せっかく着物を着てるんだったら、ついでにひととおりの所作を学んで、「マナーはきちんと心得た上で着崩しを楽しんでます」ってな粋な女性になりたいですよね

 

 

 

 

 

 

 10月3日は、金谷の西照寺で開かれた『第15回なむなむコンサート』に行きました。西照寺さんは、1999年に静岡新聞社から発行した『静岡県花とご利益の寺社めぐり』という本で取材させてもらい、以来、コンサートには行けるときは必ず行ってます。本の一部を再掲します。

 

 

 JR金谷駅から東海道金谷宿の名残りをとどめる街道を東へ。柏屋本陣跡、佐塚本陣跡の標示板を経て、浄土真宗大谷派の仏光山西照寺に着く。元和3年(1617)、本願寺13世宣如上人が関東下向の折、「越すに越されぬ大井川」と謳われた街道中の難所・金谷に拠点を設けようと、宗徒の誓玄法師を金谷宿に留めて建立を命じたとされる。

 本殿は寛政4年(1792)に再建され、その堂々たる姿は“金谷富士”と称えられた。本堂の内陣では金箔と黒漆に彩られた鮮やかな御荘厳(宮殿、須弥壇、前卓など)が、極楽浄土を今に伝えるようだ。この本堂を舞台に、寺では年1回、クラシックコンサートを開催するなど、文化拠点として町民に親しまれている。西照寺=金谷河原2023-1 TEL 0547-45-2249

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 コンサートは元NHK交響楽団首席フルート奏者の小出信也さんが毎年、いろいろな演奏家と一緒に、フルート演奏にアレンジした名曲を披露してくださいます。

 

 今年は磐田市出身のピアニスト小林えりさんと一緒に、サンサーンスの「白鳥」(ロマンス」、ドビュッシーの「月の光」、フンメルの「ソナタニ長調」などを聴かせてくださいました。サンサーンスの「白鳥」は、チェロの名曲として知られていますが、フルートの音色で聴くとメロディの美しさが一層際立って感じられ、とても心地よかった

 

 

 

 コンサート前には西照寺さんをご紹介くださった金谷在住の松井妙子先生のお宅で、美味しい秋の銘菓を頂戴し、コンサート後はご一緒した酒友夫妻とイタリアン&ワインで秋の夜長を楽しみました。

 

 猛暑の名残か、なかなか本格的な秋を実感できない日が続きますが、日本酒以外で秋を実感できる場面に出会えて、なんだか新鮮な気分です。