今日の出来事

毎日のことを少しづつ。

進化する住宅

2011年09月25日 | お出かけ
結婚してから時々ハウジングセンターや見かけた新築見学会に出掛けていた私達。
家を見るのが好きなのですが、最後に必ずアンケートがあり
毎回
◎家を新築、もしくは購入する予定がありますか?
1.3年以内に購入予定
2.10年以内に購入予定
3.今のところその予定はない


というような項目で必ず最後の3番に○
それでも営業さんが熱心な住宅メーカーさんは電話をかけてくれたり
それこそ新築見学会の案内を郵送で送ってくれたりしました(期間1年)

以前住宅見学会に伺ったこちらの会社はそういう我が家にもいまだに丁寧に
ご案内を送ってくれます。
だんだん
「買う気も建てる気も今のところないんだから、そんな気持ちで見に行くのは向こうに申し訳ないから…」
と近頃は面白そうな物件があっても見に行くのは控えていました。

こちらの社長さんはなかなかおおらかで
「建てる気は今はなくても、いつか将来そういう時が来た時に
いろいろ見ておかないと建てたい家のビジョンが見えなくて
不本意な思いをする事がありますよ」
というような事を言ってくださった事があるのです。

今回のお宅のテーマが「エコ」という事で今時はどんなおうちなのか
とても興味があって出掛けることにしました。

こちらの物件はいつも木がふんだんに使ってあるのが特徴。
モダンな外観の家の中がほっこりというギャップが面白いんです。
こんな面白い取っ手も。

最初に見せていただいたのはキッチン。
今はオール電化が推奨されてIHかと思いきやガス。
先日の災害の時、オール電化のお宅が災害後の復旧までの期間や
計画停電などで全く使えなかった事もあり
家庭のエネルギーの一本化は危険な事があると判ったそうです。

その上ガスから電気とお湯を作るエネルギーの「地産地消」システムも
初期の設備投資はかなりの金額ですが環境の事を考えれば…と業者さんが説明してくださいました。
ただし、その方も「自分も説明はしますがいざ自宅となると経費を考えちゃいますけどね」(笑)
今のシステムでは使わなかった分の電気はそのまま捨てることになってしまうけど
現在蓄電できるようなシステムをさらに研究開発中だそうです。

キッチンはシステムキッチン。
ビルトインだと故障した時のメンテナンスが大変なのでは?という質問にも
そんなに今はすべてごっそり交換しなくてもよくなってちゃんと部分交換も
楽に出来るのだとか。

二階の床は天然木材(杉)。
思わず「スギ花粉症の人は住めないのでは?」と質問してしまいました。
天然木材の良さは足当たりが優しく暖かい事。
ただ衝撃には弱く、家具を置く事や物を落としたりすればへこみや傷はできやすい。

家を建てたはいいけど建ててみたら風が入らなかったとか
光が全然入らない、入りすぎるという事があるから難しいですよねというと
今は設計図の段階でどこの位置でこの大きさの窓なら
何パーセントの風が入り採光はこのくらいと数値がきっちり出ると聞いてびっくり。
実家が出来た時、母が私の部屋に全く風が入らなかった事で
もう少し大きな窓を北側につけたらよかったと何度もこぼしていたのです。

お風呂も我が家は給湯式。追い炊き出来るお風呂がいいなあとしげしげ見ていましたら
もうお風呂もゴシゴシ洗剤でこすらなくてもさっと水で洗い流すだけで
水垢湯垢もつかないコーティングがされているもの。
「むしろ洗剤をつけてこするとコーティングが剥がれてしまうくらいなんですよ」
おふろの栓も「チェーンが付いていない!」と変なところで驚いたら
ボタン一つで排水が出来るので足で栓を引っ掛けてお湯を抜いてしまう事もない。
シャワーもシャワーヘッドですべて操作。

お部屋の壁紙もおしゃれで素敵ね~~と言うと竹久夢二デザインのものだとか。
壁の一面にしか貼っていないので不思議でしたが
全面に貼るとかえってうるさくなってしまうからと説明してくれました。

しばらく住宅見学をしていないうちに
いろいろな機能がどんどん新しくなっている。
確かにある日、家を建てようと決めても
こんなに今住んでいる家と違う仕様であれば
あれもいいこれもいいと目移りして結局自分の住みたい家からぶれてしまいそう。
それにしても我が家って本当にアナログな家なのねえ…

でもおうちを見るって本当に楽しい。
いつか住みやすい家を建てるためにこれからも宝くじを買い続けます(違)