クリスマスに落語を聴きに行くのもなんと今年で3回目。
そもそも初めて生落語を聴いたのがクリスマス(正確にはイブイブと言われる日ですが)
桃葉さんのお知らせで大阪に聴きに行ったのがきっかけです。
クリスマスイブなので美味しいご飯を…と思いつつも
仕事から帰ってきてごはんして食べて片付けて着物を着て…というと
特別ご飯は難しい(下ごしらえとか考えない)
仕事もちょっと長引いてしまったので結局スーパーで大量に売っている
ロ-ストチキンレッグとサーモンマリネ、牡蠣のグラタンとチーズポテトサラダ
で、クリスマスディナーになってしまいました…
今日の着物はハンガーにかかっていたまま(爆)日曜日と同じで帯だけ
きむらで買った半幅帯。染弥さんの落語会なのでイフウさんのうさぎの帯留めと三本紐。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/37/26/1dc0c4d04a7327a86a77b7f2c9484f34.jpg)
今日はなんと名ビラがありました!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/15/dd/6c3261fbba9b0171b5de7f3ffaeb325a.jpg)
そして舞台には太鼓。
最初は洋服で登場された染弥さん。
今日はいつもは裏で見えない「お囃子さん」の事を教えてくださいました。
今回初めてなまでお囃子をと、三味線の方がいらしていました。
そのお囃子さんはとても若くて綺麗な人。かっこいい~~と見とれてしまいました。
まずは開演30分前に鳴らされる一番太鼓。
いろいろ意味があるようで寄席の扉が開く音とかお客様が沢山入っていただくような調子のこと。
前に見た「大入りでありますように」と願う撥の形も生で拝見できました。
二番太鼓は締め太鼓という太鼓で。これも「福が来ますように」という願いを込めたリズムになっています。
そしてせっかくなので「出囃子」のこと。
いろいろな方の出囃子をしていただきました。
前座さんの出囃子、
米朝師匠、春團冶師匠、三枝会長、もちろん染丸師匠、染弥さんのも。
「自分のは叩いたことがないので」と笑っていました。
会場からのリクエストは?と言うことで鶴瓶さんや小枝さん。
ほかには?と言う声にどなたかが「歌丸!」
「それは江戸の方なんで…」と困っていらっしゃるとお囃子さんが小声でひそひそ
耳打ちされます。
どうやら上方の勢長さんと一緒らしくやっていただけました。
お囃子さんはすごい。譜面も見ずにリクエストでチャッチャッと弾いていきます。
それに合わせて太鼓を叩く染弥さんもすごいな~
「どなたかマニアックな出囃子リクエストがあれば~」と言っていましたが
あ~~こういうところでマニアックな人のリクエストできたらいいのに~
もし、落語好きの友達がいたら何をリクエストしたでしょうか(笑)
こんな時、落語好き友達が一緒だったら面白かったな~
三象さんくらいリクエストしたらよかっただろうか(笑)
着物に着替えた一席目は「辻占茶屋」
以前こちらでやったことがあるそうですがその時はお囃子がなく
お囃子との掛け合いを飛ばしたので今日はそこを楽しんでくださいと
説明がありました。
花街のウメノちゃんに手玉に取られているとまったく気づかない
のんきなゲンやんがいろいろなものを見立てて占っていくところに
お隣の部屋の芸者さんの歌が聞こえて
それがまたナイスな歌詞でまさに掛け合いが聴きごたえありました。
ウメノちゃんの本当はイヤ~なんだけど心中を断れなくて
なんとかはぐらかそうとするところも面白くてうふふ…と笑ってしまいました。
二席目は
先日の大きな落語会のあと駅でお会いした染弥さんから
「今度の落語会はたち切れ線香をやりますから、楽しみにしていてください」
と言われていた立ちぎれ線香。
見台も膝隠しも片付けられてマクラもあんまりなく。
最初は若旦那の気持があんまりわからなかった。
小糸ちゃんのこと好きじゃなくなったのかな~と。
小糸ちゃんが亡くなったと聞いて驚愕していたときも
あんた、そんなに好きだったんかい?と思ったくらい(笑)
むしろ小糸ちゃんの幼くて純粋な気持ちが出ていたかな。
お芝居に連れて行ってくれるからと早起きして一生懸命支度しているところとか
ずっと若旦那が来るのを待っているところとか
なんとなくその場面が思い浮かんできました。
番頭さんの間の取り方も
重厚な感じが出ていてよかったです。
奉公人なのにえらっそうなところ(笑)
一席目はちょっと性悪な、でもなんとなく憎めない花街の女性、
二席目は純真で一途な花街の女性の恋愛話を聴けました。
全くタイプの違う女性を演じ分けていた染弥さんです。
どっちも相手はややぼ~~っとした男性ですが(笑)
まさに「聖夜恋愛編」にぴったりな寄席で楽しめました。