昨年は行けなかった刈谷の履物屋さん「松屋」さんのセールにいつもの着物友だちといって参りました。
自分の目当てはベージュかオフホワイトの台の普段に履ける草履と
雨の用の日和下駄があればいいな~という感じで。
そして持っているピンクの台にベロアのような赤に近いピンクの鼻緒がついたもの
の鼻緒をすげ掛けてもらうこと。
そして以前ぽんごちゃんから譲っていただいた鼻緒をすげる台を見つけることが目的でした。
刈谷ですうさんさんと待ち合わせて近くのたこ焼き屋さんで腹ごしらえして
のんびり松屋までてくてく歩きました。
知らないところを歩くのってなかなか面白いです。
地元と同じようなちょっと寂れた商店街を通って
のんびりおしゃべりしながらてくてく。
お店に到着すると早速物色。まずはベージュかオフホワイトの台を選び
鼻緒の箱をあちこち引っかきまわして乗せてゆきます。
すると奥に
「半額」と書かれた箱に鼻緒が。
見せてくださ~いとお願いして見せていただくと可愛い刺繍の鼻緒が。
まずやはり目に飛び込んだのはぼかしの入った生地にバラの花のもの。
こういう華やかなものについつい目が行ってしまいます。
でも台に乗せても合わない。
おかみさんも見立てをお願いしたすうざんさんも「これは…」
その中に黒地に桜の刺繍の鼻緒がありました。
乗せてみるとなかなかよろしい。で、まずは一足。
次に少し前の日に来ていた葉さんが悩んでいるという鼻緒をすうざんさんが見ていました。
葉さんの台は「酒袋」。
実は、昨年から毎回名古屋へ来ると必ず高島屋の「伊と忠」さんを覗いて
毎回「いいな~」と見ていた草履がありました。
それも酒袋の台に綺麗なグリーンの真田紐の鼻緒がついたものでした。
セールまで待っていたのにそれはセール除外品でがっかりしていましたが
次に来たときにやっぱり買おうと覗いたら既に売れてしまっていました。
伊と忠さんは鼻緒、前つぼ、台と全部好みですげてくださるので
きっとそれと同じ物を作って下さると思うのですが
もう縁がなかったのだと諦めることにしたのでした。
そのイメージがあったので「その台はまだあるんですか?」と聞いたところあと1つ残っているといいます。
さっそくおかみさんとすうざんさんに見立ててもらって鼻緒選びが始まりました。
やはり台が粋なものなので刺繍ものはどれを当てても似合いません。
それでお二人が次々とシンプルな、粋なものを乗せてくださるのですが
どうしても「何か地味かな~」となってしまいなかなか決められません。
ここは自分の好みを捨てて一度そのイメージから離れて選んだほうがいいかもしれないと何度も乗せてもらったものの中から
「やっぱりこれがいい」といわれた鼻緒をすげてもらうことにしました。
そして最後にやはりそのバラ刺繍が諦めきれなくて
初めてこのお店にきたときに買った畳の下駄がとても履きやすく
ヘビーローテーション状態だったので
もう一つ欲しいな~と見てその鼻緒を乗せたらなんだかよさそうな感じ。
さて、ぽんごちゃんの鼻緒をすげる台を選ぼうと思ったのですが
持ち込んだ草履の台がピンクだったことで
ちょうどそれが合いました。
セール中は忙しく挿げ替えはしませんとお店の人に言われたので
持って帰るつもりでしたが、おかみさんが「すげてあげるから出して」
と言ってくださって、しかも
「遠いとこから来て沢山買ってくれたから挿げ替え代はサービス」
before
after
その後ぶるちゃんとにっぽんちゃんが到着。
2人は私の選んだコルク台の酒袋草履を見ると
「コルクだ~、どこにあるの?私もコルクがいい!」
と2人で黒のコルク台を発掘。
また2人で鼻緒の箱をひっくり返してあれでもないこれでもないと。
鏡の前に台を置いて鼻緒を当ててみる方法があるそうです。
にっぽんちゃんはじ~~~っといろいろな鼻緒を乗せては見ていました。
目の前で見るのと感じが違うそうでなるほどな~と。
それぞれ決まってからは近くの「kujira」というカフェで挿げまち。
中国茶を飲みながら店内のお雛様たちを眺めていました。
つるし雛もありそれはそれは可愛くて華やか。
こういうものに出会っていいなと思えるのも楽しい。
気の合う友達の話も楽しい。
あ~~~いい一日でした。
お店に戻って履物を受け取ると私だけ「大黒様」のように大きな紙袋が。
何せ履物4足分ですから・・・
それでもよく考えたら伊と忠さんのあの一足とほぼ同じ金額で3足買えたので
よかった~。
この前は帯3本で今日は履物3足(プラス挿げ替え1足)
着物は3枚にならないようにしよう…