私の大好き

原村大好き!その記録です。
仕事はきついけど、大好きでいたい!

中宮寺で

2017年04月27日 12時22分00秒 | お出かけ・お散歩
翌20日は、お昼までに長女の家に着かなくてはなりません。
どうしても会いたい「あの人」にだけ会いに行こうと、斑鳩を目指しました。
斑鳩の中宮寺です。


中宮寺が開く9時までに時間があったので、法隆寺駅からゆっくり歩いて行きました。
近づいてきたよ、中宮寺。




この門をくぐって正面は法隆寺夢殿で、門をくぐって左に折れて夢殿の向こう側が中宮寺です。



小さな本堂の回りは山吹が綺麗に咲いていました。




中宮寺のご本尊・弥勒菩薩半跏思惟像は私の憧れで、この人のようになりたいと時々口にしています。
そう言うと、何を言ってんだかという反応しかないですけど。



昨年、上野にいらしてましたが、混んでいたので行きませんでした。
やっぱりここで会うのが一番です。

漆黒の像に光が当たって美しい。
開け放たれたお堂には、春の光と風が入ってきて、とても気持ちいいです。

またまた、帰る理由が見つからない。
正座して眺めているとすぐに膝が痛くなるのですが、そういう人たちのために椅子も用意されています。
間近で正座して見たり、椅子に座ってぼんやり眺めたり。

お堂にはお寺の方が一人いらっしゃるのですが、その方とお話しもしました。
ずっと居続ける私は、何だか妙ですものね。
6~7分の説明音声を聞くと、大抵の人は帰っていきます。
私は何回聞いたかな?

天寿国繍帳も、真面目に見ていたら、色々と説明してもらえました。


ここで考えていたことは「向こう側にいきたいという驕り」について。

「中宮寺の半跏思惟像みたいな人になりたい」というのが本当の望みなのか⁉
半跏思惟像側に自分が立ちたいと思っているのか?
思い違いでは⁉


ずっとずっと見ていたら、明るいお堂の畳の上にゴロンと寝転びたくなりました。
手も足も投げ出して寝そべって、眠くなったらお昼寝もして、それでも目を開けたら同じ顔で見下ろしていてくれる。
あの方にはそういう存在であってほしいのではないか。
私があちら側に行きたいなんて思うのは身の程知らずだし、苦しいだけなのではないかな?


お昼寝したら、めちゃくちゃ幸福感じそうだわ。
そんなこと絶対できないけどね。


お昼寝はできないにしても、身を投げ出して全てを委ねる存在として、欲しているのではないか。
とまぁ、そんなことを考えていたら、中宮寺に50分ほど滞在することになってしまいました。

娘の家に行く時間を逆算して、やむなく帰ることにしました。
「去りがたいけどそろそろ失礼します」と、お寺の方に申しあげたら、立ち上がってお見送りしていただきました。
長居したからね、申し訳ない…。





中宮寺のお隣の夢殿に少し寄りました。
ちょうど春のご開帳の時期だったので。
岡倉天心とフェロノサが絶賛した仏様。
鼻の下が長めのイケメンとはちょいと違う「救世観音」です。
私の中では、面白い顔の仏像のくくりですが、よぉ~く見ると、威厳があるんですよね。

ここは、旗を持ったバスガイドさんが団体さんを引き連れてやって来ます。
団体さんをやり過ごしながら、しばらく見ていました。



斑鳩に来たのに、法隆寺のメインはパスです。
五重塔にいる釈迦三尊像は「馬面系」ね😁
けっこう好きですが、今度また来たときに会いましょうね~!



法隆寺に吸い込まれていく修学旅行の学生たち。
みんながみんな、興味がある訳じゃないと思うけど、それでも見る価値はあると思うよ。

私は高校の修学旅行で唐招提寺を見て、「やばい!ピースサインで写真なんかとってる場合じゃない。めちゃくちゃ素晴らしいものを見ているぞ、今。」と、思って以来の奈良好きです。

(それでもピースサインの写真はたくさん撮ったけどね😜)



娘の家には、お昼過ぎに到着しました。
新生児と3才児のいる家に居候生活の始まりです。