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’23-3-14 ”昔と今の野球練習方法の違い“

2023-03-13 22:21:00 | Massy's Opinion
★Massy’s Opinion
WBCが始まり、今年のチームは本当にいいチームだ。勿論、テレビや新聞からの情報だが本当に我々の時代から考えると、すべてが様変わりだ。
野球の練習方法を昔と比べてみよう。

*1940~50年代
戦後で設備も用具もなかった。布製のグローブ、ボール、バットは超貴重品。
それでも、成蹊中学時代は、旧制高校の先輩からのお古の使いまわし。硬式のボールは麻糸で縫い合わせをやらされた。ユニホームは自前。試合の時にはそれでもお揃いのものがあったな。
練習は、午後授業が終わってから、2時か3時頃から暗くなるまで...暗くなるとボールに石灰を塗ってノックをやっていた。
慶応に入ったときは、専用グランドがなく、方々のグラウンドを借りて練習、グラウンド探しはマネージャーの大きな仕事。キャッチャーのプロテクター、レガーズ、マスク一式を運ぶのは下級生の仕事。それも、二組しか無かった。その内に、今の矢上にキャンパス予定がグランドになった。小石の混じった長方形のグランドだった。
練習はほぼ全員が集まった処で、全員でグランドを大体、3週ランニング。軽いラジオ体操、キャッチボール、大体、50球。次は、3人一組でトスバッティング、一人20本。
さて、それから待望のバッティング練習、1塁側、3塁側の2ヶ所、守備位置には二人ずつで守る。余った部員は1塁側、3塁側に横1列に並んで、バッティングを見守る。高校は当時、外野の土手の上で球拾い...フリー・バッティングは約20人のユニホーム・メンバーが1人、5本、4回=20本。まあ、ぴったり5本でやめる選手はいない。「良い当たり、5本…」という感じになってしまう。バッティング・ピッチャーはコントロールの悪い奴は嫌われる。 大体、投げるボールは、シュート回転をして行く。個人差はあるが、えげつなくシュートするやっは、バッティング・ピッチャーには嫌われる。打ちにくいし、打球が飛ばない。フリー・バッティングが終わると「1か所バッティング、又はレギュラー・バッティングと言ってゲーム形式バッティングで、ピッチャーは2戦級の調子のいい者が投げる。大体、一人4打席位である。そして、守備練習、テーマ(ゲッツウとか...)を決めてやる。
さて、これらが終わると、2軍のフリー・バッティングである。この間、1軍の選手以外は、「声出し」で1軍の練習を応援する訳だ。僕の大学時代は、1年から3年までが最後の早慶戦時代のキャプテン阪井監督、3年時に稲葉監督に替わった。稲葉さんは、ノンプロ「トキコ」の監督を経験されていた。この時から練習方法が変わった。ネットをふんだんに使いゲージを作り、横からトスをしたボールを打つ。ネットは太いビニール紐の網だった。当初は2ヶ所位だったが、今では室内練習場を含めて5ヶ所位あるのかな?前記したフリー・バッティングの待っている間、このトスバッティングがやれる。これは授業のある学生野球ではすごい効果的な時間の使い方と練習量の増加になっている。個人個人が自分の練習をする時間なんてなかった。ピッチイングマシーンも凄い進歩だ。今殆どの学校が2~3台持っている。昔は、人が投げていたが、大体5人位で100球になって仕舞い、コントロールの良い人が投げないと時間ばかり掛かってしまう。今は、時間で交代するか1回で10本位打ち、それを4回位打てる。雨の日でも、室内練習場があり、トスをして貰ってのバッティングは十分に出来る。我々の時代の10倍位のバットスイングの量だ。
オリックスの中田君がコーチ時代、キャンプ中、「一日3000本バットを振れ」と教えていたそうだが、朝から晩までやっていたらその位の素振り数は出来ると思う。今度のWBCの若い選手は、一日5000本位スイングをして居るのじゃないかな?
兎に角、野球は道具も、お金がかかるし、設備にもお金が掛かる。それでも、世界で広まって行くのだから魅力的なスポーツなのだ。
体のつくり方も、随分、変わって来た。昔は、高校生の年頃には、ウエイト系の体つくりを指導していたが、今は、ストレッチ系の筋肉を固くしない様なトレイニングが主流だ。子供には、小さい頃から、色んな運動をさせて、その中から適性に合ったスポーツを選ばせるように成ってきた。僕は、ワイフや恵の関係で、リハビリテーションについて割合に詳しいが、リハビリに終わりはない。よく、骨折などで入院して、一応歩けるようになるとリハビリは取りあえず終わりです...なんて話を聞くが、要は、それからが始まりだ。毎日、少しずつでも続けることが大事だ、先日、ある昼食会で、股関節を手術した人が、「マスさんに言われた事が一番役に立ちました...」と言って呉れた。プロ野球の選手の練習を見ていると、「ゴム紐引き」「プラスチックポール乗り」「足上げ」「腹筋」「片足立ち」などに時間を掛けている。女子ゴルフも体作りにみんな相当時間を掛けていると思う。この15年位随分,体作りや練習の仕方が変わってきている。
P,S
*幼少期の体作り 体幹重視
*ビニール紐のネット
*ピッチイング・マシーンと高校生の金属バット
*室内練習場 練習方法
*ポジションごと向けのグローブ、ミット、スパイク


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