フィンランドを代表するゴシック・メタルの元Nightwishのボーカリストだった、ターニャのソロアルバム。
ジャケにあるように、冬を感じさせるサウンドだ。
荘厳で気高く、風格ある気品に圧倒される。
ベースはゴシック・メタルだが、かなりシンフォニックだ。
陰鬱な暗さもあり、私にはターニャが『雪の女王』のように思えた。
それほどの孤高の妖しさ、神秘性、幽玄さ、力強さ、権力がある。
実際、ブックレットの背表紙に“The Queen Of Ice”とある。
しかしながら、童話の印象もあって、氷の女王というより雪の女王なのだ。
他にブックレットに“The Dead Body”“The Doll”“The Phenix”と、暗示的な言葉が並ぶ。
これが、Nightwishのマルコのターニャへのこき下ろしとも思える歌詞への返答みたいで、興味深い。
「何を言われようとも、氷の女王は傷つかない」と。
サウンドも、ポピュラーになったNightwishと真逆で、より荘厳に、より深く美しくなった。
とっつきにくくなったとも言えるが、この重苦しい空気と幽玄な妖しさは、ターニャにしか表現できない。
これでいい。ターニャ脱退は、これを聴く限り必然だったのだ。
内容は3部作となっている。
個人的には2番目の『The Escape Of The Doll』がいい。
8曲目の“Die Alive”はフレーズが印象的だし、キャッチーで聴きやすい。
10曲目の“Sing For Me”は、ルネッサンスにも似た(北の)大地の広がりがあって、とても好きな曲だ。
四季あたりをゴシックにした感じかな、70年代調はないから。
その気になって聴くと、アニー・ハズラムのソロのような、ピアノ主体のバラードは本当に美しくてうっとりする。
ターニャはオペラちっくな歌い方を緩め、美声を生かした壮大な歌い方をしてて、声の魅力にやられる。
クリスマス・イヴである今夜を、ドラマティックに盛り上げてくれた。
ゴシック・メタルファンだけじゃなく、プログレファンにも是非聴いてもらいたい、素晴らしいアルバムだ。
ジャケにあるように、冬を感じさせるサウンドだ。
荘厳で気高く、風格ある気品に圧倒される。
ベースはゴシック・メタルだが、かなりシンフォニックだ。
陰鬱な暗さもあり、私にはターニャが『雪の女王』のように思えた。
それほどの孤高の妖しさ、神秘性、幽玄さ、力強さ、権力がある。
実際、ブックレットの背表紙に“The Queen Of Ice”とある。
しかしながら、童話の印象もあって、氷の女王というより雪の女王なのだ。
他にブックレットに“The Dead Body”“The Doll”“The Phenix”と、暗示的な言葉が並ぶ。
これが、Nightwishのマルコのターニャへのこき下ろしとも思える歌詞への返答みたいで、興味深い。
「何を言われようとも、氷の女王は傷つかない」と。
サウンドも、ポピュラーになったNightwishと真逆で、より荘厳に、より深く美しくなった。
とっつきにくくなったとも言えるが、この重苦しい空気と幽玄な妖しさは、ターニャにしか表現できない。
これでいい。ターニャ脱退は、これを聴く限り必然だったのだ。
内容は3部作となっている。
個人的には2番目の『The Escape Of The Doll』がいい。
8曲目の“Die Alive”はフレーズが印象的だし、キャッチーで聴きやすい。
10曲目の“Sing For Me”は、ルネッサンスにも似た(北の)大地の広がりがあって、とても好きな曲だ。
四季あたりをゴシックにした感じかな、70年代調はないから。
その気になって聴くと、アニー・ハズラムのソロのような、ピアノ主体のバラードは本当に美しくてうっとりする。
ターニャはオペラちっくな歌い方を緩め、美声を生かした壮大な歌い方をしてて、声の魅力にやられる。
クリスマス・イヴである今夜を、ドラマティックに盛り上げてくれた。
ゴシック・メタルファンだけじゃなく、プログレファンにも是非聴いてもらいたい、素晴らしいアルバムだ。