メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Angra の Aqua

2010-08-15 20:50:49 | メロディック・ハード
ブラジルのメロディック・ハード・メタルバンドの7作目。

間延びしてAngraにしては物足りない。
全体的に感情の起伏が足りなく、他のバンドにはない叙情性が薄れている。
数曲だけ聴くのはいいけれど、全体を通して聴くと飽きてきてしまって、愕然としている。
期待していただけに、余計そう思うのだろう。

気を取り直して、書いてみよう。

2曲目の“Arising Thunder”は、出だしのツインギターはAngraそのもの。
シンフォニックなオーケストレーション(控えめ)、うねるベース、スピーディなドラミングと、交互にリードを取るギターがとてもいい。
でも、Dragonforceのように低音が少なめで惜しい。
もっと重低音を利かせてくれないと。
ドラムスの音が不明瞭なのも今イチ気に入らない。

3曲目の“Awake From Darkness”は、何だか『背信の門』の頃のJudas Priestみたいなヌケの軽さが惜しい。
リフはDream Theaterっぽいし。
ギターソロは素晴らしいのにな。

エディのボーカルもロブ・ハルフォードのように聴こえてしまうから不思議だ。
声に艶がなくなったように思える。
とはいえ、高音はよく出ている。平均は遥かに超える。

私がいいと思ったのは、
4曲目の“Lease Of Life”。バラードだ。エドゥの作品。
ピアノに洒落た感じがあって、ようやく求めるAngraに出会えて落ち着いた。
エディの低音は思いの外よく似合っている。

6曲目の“Spirit Of The Air”は、最初の叙情的なヴァイオリンがいい。
中間部のアコギやクワイアは幽玄で、どこか別の世界に連れて行ってくれるかのようだ。
こうした民族音楽を取り入れたAngraは魅力的だ。

1番気に入ったのが、10曲目の“Ashes”キコの作品だ。
壮大でスローで暗く、美しい。
じわじわと盛り上がってくるさまは、次第に潮が満ちていく不気味さも持ち合わせている。
エドゥのボーカルは感動的。


こうして書いてみると、私は感動的で美しさを持つ曲を好んでるのがわかる。
もうちょっと聴きこなしていくと、ヘヴィーなラファエルの作品も好きになるだろう。
悪くはないのだから。
それまでが良かったから、ハードルが高くなってしまっている。


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