メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Kiko Loureiro の universo inverso

2007-04-19 22:01:37 | メロディック・ハード
Angaraのギタリストである、Kiko Loureiroのソロ第2弾。
前作よりもさらにジャズに走っている。
邦題は「ウニヴェルソ・インヴェルソ~キコ・ルーレイロのブラジリアン・ジャズ・グループ的観点の紹介」という。
タイトルだけで、内容を表しているね。(笑)

レコーディングは、2006年5月の第1~第3週とクレジットされている。
わずか3週間だ。
ジャズはもともと即興のような部分があるので、合わすことができればそれで十分なんだろう。
にしても、Angraの「Aurora Consergens」が10月に発売されたのを考えると、休む間もなく製作されている。
勤勉なブラジル人、キコ、恐るべし!!

キコのギターの他、ピアノとドラムスとベースの編成だ。
10曲のうち、キコが6曲、ピアノのYaniel Matosが4曲を作曲している。
軽快なサルサのというかラテンっぽいリズムをベースに、ギターやピアノが自由に跳ね回ったり、なだらかに泳いだりしてる。

ジャズやフュージョンはよく知らないが、ラリー・カールトンのギターみたいだと思った。
はっきりした音で、早弾きとメローなメロディを弾き分けている。
メジャーコードが多い点が、ブラジリアン・ジャズなのだろうか。
Angraのギターソロとは明らかに違うが、これはこれで大変良い。ゆったりと心地よく聴ける。
それでも、ジャズというジャンルにあっても、6曲目の“Acros Da Lapa”や8曲目の“Camino a Casa”のようにほんのちょっとでもRockフレイバーが感じられるとうれしくなっちゃうんだなぁ。
楽曲的には、主題のはっきりした1曲目の“Feijao De Corda”が最高だと思う。
自然と体を揺らしたくなるような、軽快でジャズなりにノリがいい曲だ。
なにげに早弾きが地味なのに凄まじい。

ギターだけが主旋律を奏でるのではなく、ピアノもソロをとるのが洒落てる。
ジャケットの内側の写真に、穴の開いたギターが写っていた。
ES-335のように、セミアコースティックと呼ばれるギターだろう。
そのせいか、丸みのある音が聴ける。
計算ではなく、センスによって間をとっている。
テクニック的にもむずかしいことをやっているらしい。

Kikoのジャズ面を深く知ることができる。
Kikoのルーツを知りたい人には好盤だろう。


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2 コメント

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キコ君は・・・ (虹象)
2007-04-21 23:07:58
バンド活動と併せて音大で学んでる様っすね
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ラテン系なのに (massh@まー)
2007-04-22 14:39:24
どっかにそんな記事があったと思って探してみたら、
「Angraの活動をしつつ、音楽大学の教授から作曲とアレンジングの個人教授を受け、現在もピアノを習っている」
と書かれてました。

キコは、明日できることでも今日やってしまうという、
珍しく勤勉なラテン系なので、勉強熱心ですね
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