メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

今さらですが『もしドラ』

2010-12-19 15:50:53 | Weblog
「もし高校野球の女子マネージャーがドラッガーの『マネジメント』を読んだら」が家にあったので、読んでみた。
話題になってるからと、軽い気持ちから。

これが、涙が出て止まらなかった。
顧客が何を求めているかがわかってから、ずっと涙ぐんでいた。
なんで泣いてしまうんだろう?
感動しているワケでもないし、当然悲しいワケでもない。

多分、その答は、野球部を甲子園に行かせるためにはどうすべきかを、女子高生みなみと共に考え、ひとつひとつクリアしていく過程にあるんだろう。

余計な心理描写はなく、ひたすら目標に向かってひたむきに突き進む様子に、心動かされたんだろう。
真摯に前向きに。
原文のままでは、言い回しがむずかしくて心に残らないであろうドラッガーの言葉を、わかりやすく読み解く主人公みなみのポジティブさにも感銘を受けた。
そこには、当然あるべき苦悩や、うまくいかずに地団駄踏んだ描写は皆無。
あくまでも冷静に客観的に物語は進行する。
そして、人を動かして、自主的に取り組ませてるという“仕掛け”をたくさん作り、やる気を出させ、成果を出す。

あくまでも、ドラッガーの引用文からすべてを導き出すことに、“無理矢理感”を感じはする。
でも不思議と、経営の向上と野球部の実力向上は、かなりの部分で一致していた。


私自身、自分の仕事に当てはめて考えると、共通する点があった。
ある特定の分野に関しては、社内で私が一番詳しいので、その分野だけは感覚を鋭くして、もっと詳しくなろうと思っている。
専門化だ。

さらに自分のバレーチームを“組織”として捉えた場合、チームが成果を出せた年度は、みんなの意見を出し合えたし、
そうすればいいかのアイディアも引き出すことができていた。
明確な目標があった。

知らず知らずのうちに、うちのチームが優れた“組織”として成り立っており、
それをやってくれたチームメートに感謝し、涙が出たのだろう。
ただ物語を読むだけでなく、自分の実生活に置き換えたゆえの涙だろう。


それと、何と言っても、女子高校生がここまでがんばっているっていう点に感動!
人を動かすのは、何も熱いハートや実行力じゃなくて、聞く力と寛容さ、真摯さなんだね。


『経営学』の本なんて絶対読まないので、もしドラがあって良かった。
少しはわかった気がする。


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