メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Circus Maxmus の Nine

2012-06-24 22:42:19 | メロディック・ハード
ノルウェーのプログレッシヴ・メタル・バンドの3作目。
 
私の大好きなボーカリストであるマイケル・エリクセンの在籍バンド。
以前のサウンドは、Images&Wordsの頃のDream Theaterのように、キャッチーさを持ち合わせながらも、変リズムで高度なことをやっていた。
いわば、私の求めるプログレッシヴ・メタルを具現化していたのである。
 
当然、期待を持って、新作を待ちわびていた。
けれど、期待は少々裏切られてしまった。
 
裏切られたポイントは、
 
①よりヘヴィーになってしまったこと
 彼らの魅力は、そのスピーディーで自由奔放な展開であったはずだ。
それをヘヴィーなサウンドにしてしまったため、鋭利な切れ味が鈍重してしまった。
リフは退屈で、ただ重たいだけ。
まるでDream Theaterの『Train Of Thoughts』での、ヘヴィーであるゆえに叙情性がないといった方向を歩んでしまったようだ。
 
②マイケル・エリクセンの歌声が減少
 彼のイケメン・ヴォイスが減ってしまったのは痛い。
さらに、喉を痛めた経験からか、それほど高音を使わなくなった。
これは、Angraのエドゥ・ファラスキが、喉を痛めたことにより、高音を使わないボーカルに変化し、挙句の果て脱退したことを思い起こさえる。
が、マイケルはまだ大丈夫だろう。
稀有の素晴らしい喉を持っているだけに、無理しないでこの歌声を守り続けてほしい。
多少の高音の減少は我慢するから。
 
③新しい要素に魅力がない
 2曲目の“Namaste”、3曲目の“Game Of Life”が、それぞれ今までになかったヘヴィーでパワフルな曲だ。
ライブでは、さぞかし映えることだろう。
でも、Circus Maximusには必要なんだろうか?
そんな単調な曲は、声の太いボーカリストのいる他のバンドに任せておけばいい。
全くナマステは、まんま捨て曲だ!
 
④バラードがない
 2ndでもバラードと言えるバラードはなかったが、1stで聴けるバラードは素晴らしかった。
ヘヴィーなのは、インストナンバーにまとめ、1曲くらいは叙情的なバラードを入れてくれてもいいのに。
 
 
それが制作側にもわかっているのか、ボーナストラックはプログレッシヴで歌メロの美しい、2ndからの“Abyss”と“Wither”だった。
日本人には、この手のタイプが受けるとわかっているのだ。
だったら、Circus Maximusに圧力かけろ~!
ボーナストラック聴いて、「ああ、あの頃は良かった」と感じるリスナーは、絶対多いはずだから。
 
それでも、大曲である2曲目の“Architect of Fortune”と“Last Goodbye”は素晴らしい。
プログレとメタルが見事に融和している。
この2曲を聴くために『Nine』を買ってもいいだろう。
 
曲の展開は素晴らしくいい。
新たな良さを見つけるために、聴き込んでみる。


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