メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

All Ends の All Ends

2008-04-21 23:04:38 | メロディック・ハード
スウェーデンのHR/HMバンドのデビュー作。
女性ボーカル2人を擁する、イキのいいバンドだ。

Emma GelotteとTinna Karlsdotterの2人のパワフルなボーカルを前面に押し出してるのを、まず感じる。
声がストレートなのがEmmaで、やや声が太くてよりパワフルなのがTinaだ。
他でHeartと比較されていたが、言うなればEmmaがAnnで、TinaがNancyって感じか。
この2人が交互にボーカルを取ったり、ハモったりするのがいい。
小細工なんかせず、ひたすら声を張り上げ、一生懸命にひたむきに歌うのがいい。
コーラスパートだと、かなり高音を出すが、全然声のブレがないのが素晴らしい。

楽曲は、In FlamesのBjorn GelotteとJesper Strombladが担当している。
元々はIN FLAMES のサイド・プロジェクトだったが、Im Flamesの活動が多忙になったため、楽曲の提供のみになったらしい。
Bjorn GelotteとEmma Gelotteが兄妹である。

サウンドは、In Flames譲りのリフの美しさと、攻撃的なギターソロがあるが、それ以上にはっきりした歌メロが表面に出ている。
その手法は、あくまでもストレートなHR/HMである。ゴシック色は薄い。
9曲目のバラード“Just My Friend”は、2人の声の特性を生かし、高音をTinaに歌わせたのが成功している。強弱のある歌い方で、奥行きを与えている。

むずかしいリフがあるわけでも、むずかしいギターソロがあるわけでもない。
が、3人の男性はしっかりと2人の女性を支えている。
ただ、押してばっかりでなく、引くような抑えた曲もあると引き立ったのに。
甘いキャッチーな曲があっても良かった。。かな。