メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

Breed77 の In My Blood

2008-04-12 22:59:10 | メロディック・ハード
英領ジブラルタル出身フラメンコ・メタルの、え~と3枚目なのか。

英国のバンドでありながら、哀愁を漂わすメロディアスなスパニッシュ・ギターを随所に配し、地中海のエキゾチックさを漂わせている。

同じ分野としては、Flametalがいるが、それよりは聴きやすい。
それは、ボーカルがクリアな声で普通のポピュラー・ミュージックを歌ってるようにクセがないし、コーラスが爽やかだからだろう。
フラメンコな部分を取り去ると、ソフトロックにも聴こえたりする。

サウンドは、まずアコギのフラメンコっぽい哀愁が耳に心地いい。
1曲目の“Petroled(You Will Be King)”は、フラメンコ調のアコギから手拍子に移り、その後にDr,B,Gのリフが入るという、変化をつけたイントロ。
これが、緩めのリフとディストーションのあるギターソロを混じり合って、極上のフラメンコ・メタルを生み出している。

2曲目の“Empty Words”は、サビにうねりがあって、印象的だ。
3曲目の“Blind”は、重低音とスカスカっぽいドラムスで、クセになりそうな中毒性がある。

6曲目のバラード“Look At Me Now”は、イントロがピアノとボーカルの声によって、まるでQueenの“Jealousy”みたいで、うっとりした。
ビブラートの多いギターソロも美しい。

けれど5曲目の“Remember That Day”は、サビが“悲しき街角”に聴こえる~。
それまでが素晴らしい曲だっただけに、がくっとした。
また、前半が重低音を利かせたメタルなのに対し、後半がおとなし目になってしまうのが残念だ。

まぁ、2面性のあるバンドだと思えば良いのだろう。
泣きのギターソロが魅力だ。