メロディック・ハード/メタルが好き~♪

シンフォニックでメロディアスなのHM/HRのCDを中心に感想を書いていきます。サッカーやバレーのことも。

アジア杯 決勝

2007-07-30 00:01:13 | 中村 俊輔
アジア杯の決勝は、
  イラク - サウジアラビア
だった。

結果は、1-0でイラクの勝利。
これまでベスト4止まりだったイラクの初優勝だ。

この試合は感動的だった。
それは、試合の最初から飛ばしていたイラクが、最後まで足と勢いを止めなかったからだ。前線から激しいチェックを全員がし、ボールウォッチャーなんてひとりもいなかった。
自分の持てる力をまさに出し切っていた。
そして、ボールを奪うや、全力でドリブルで駆け出し、縦パスで一気に攻めた。
かと思うと、ブラジル人監督に仕込まれただろう短いパスで、右に左にエンドを変え、シュートができると見るとシュートを打っていた。
何が何でも点が取りたい、勝ちたいという気持ちが、ひしひしと伝わってきた。
しかも、プレーぶりはクリーンだ。
中立な立場の私も、いつか勝たせたいと思えるようになった。

イラクは、国情不安定で、このメンバーで合わせたのがわずか2ヶ月前からという、超急造チームだった。
準備不足・条件の悪さだったら、どこにも負けないだろう。
でも連携はしっかりできていた。
共通項は、前へ、前へ。
暑い中、切り替え早く、ダイレクトプレーでとにかく走っていた。
労を厭わないプレーは見るものを感動させた。

サウジにも言えるが、元々個人技のある中東のチームが、ブラジル人監督を得て、パスワークに磨きがかかったように見えた。
アジアの底上げになったと思う。

今日の試合を見て、日本に何が足りなかったかが、おぼろげながらわかった気がする。
それは、失敗を恐れずゴールに向かう姿勢と、がむしゃらでひたむきなプレー。
出足の早さと、チャレンジャー精神。
日本は疲れていたとか、気候が合わなかったとかの言い訳は、イラクの前ではカッコ悪くなっちゃうね。
小さい問題だね。

イラク選手の勝利の笑顔は、爽やかで清々しかった。
心からおめでとうと言いたい。