入院って、ぼぉ~っと過疎地でのんびり暮らしているみたいだった。
早寝早起きはするものの、痛みさえ取れれば、自分の身の回りのことをこなすのみで、あとは自由に暮らす。
時間という観念が希薄になる。
テレビは何を見てもいい。
売店には、新聞や発行部数の多い雑誌は置いている。
看護婦さんは親切でやさしいし、必要以上に人と交わることもない。
まるで牧歌的な農村で暮らしているみたいだ。
深夜番組は見られないし、買い物は唯一のお店“よろずや”での購入に限られる。
世の中の動きに対して、実感が湧かない。
「ほぉ~、巷ではそんなことが起こっているんだ」をそのまま“都会では”に置き換えられる。
一般的な情報しか手に入らず、専門的というか、マニアックに成り得ないし、そんな話題も出ない。
ネットや専門雑誌でいかに自分が情報を得ていたかを、いやというほど思い知らされた。
また老人人口が高いのも特徴だ。
ただ、清潔な病院は、風光明媚な土地と一緒で、快適だった。
一般的な週刊誌に飽きて、結局は文庫本ばかり読むようになったが、それは自分の置かれている現状からトリップしたいことの現われだったのかも知れない。
リゾート地で本を読む人がいるように。
とりあえず快適。現実から目をそむけ、自分の世界に浸りたい。
そんなところだ。
早寝早起きはするものの、痛みさえ取れれば、自分の身の回りのことをこなすのみで、あとは自由に暮らす。
時間という観念が希薄になる。
テレビは何を見てもいい。
売店には、新聞や発行部数の多い雑誌は置いている。
看護婦さんは親切でやさしいし、必要以上に人と交わることもない。
まるで牧歌的な農村で暮らしているみたいだ。
深夜番組は見られないし、買い物は唯一のお店“よろずや”での購入に限られる。
世の中の動きに対して、実感が湧かない。
「ほぉ~、巷ではそんなことが起こっているんだ」をそのまま“都会では”に置き換えられる。
一般的な情報しか手に入らず、専門的というか、マニアックに成り得ないし、そんな話題も出ない。
ネットや専門雑誌でいかに自分が情報を得ていたかを、いやというほど思い知らされた。
また老人人口が高いのも特徴だ。
ただ、清潔な病院は、風光明媚な土地と一緒で、快適だった。
一般的な週刊誌に飽きて、結局は文庫本ばかり読むようになったが、それは自分の置かれている現状からトリップしたいことの現われだったのかも知れない。
リゾート地で本を読む人がいるように。
とりあえず快適。現実から目をそむけ、自分の世界に浸りたい。
そんなところだ。