東京ナイト

旅行、食事、映画にお芝居、日々のささやかな幸せを記録します

映画 「We Love Television?」 萩本欽一ドキュメンタリー

2017-11-03 20:37:06 | 映画
今日は渋谷で映画 「We Love Television?」。
萩本欽一さんが日本テレビの土屋敏男と組んでチャレンジしたお笑い番組制作の舞台裏を追ったドキュメンタリー映画。



萩本欽一さんのTV番組ってこれまでそんなにきちんと観てきませんでした。
でもこの前、小林信彦の本を読んでいたら欽ちゃんは浅草の劇場出身とのこと。
毛色はぜんぜん違うけど渥美清やたけしと同じバックボーンだと知って興味を持っていたところに、今回の映画の公開を知って観てみることに。

せっかくならと初日に行ってきました。
欽ちゃんと土屋P、そして次長課長の河本準一の舞台挨拶付きです。

映画は土屋Pの監督作品らしく「電波少年」っぽくアポなしの突撃取材から始まります。
「欽ちゃん、また視聴率30%の番組を作りませんか?」と。

意気に感じた欽ちゃん、そこから番組プランを練っていきます。
チームラボとか東大の先生とかいろんな人に会いながら。
途中、東日本大震災を経て何とか番組がオンエアされるまでの軌跡が欽ちゃんのビデオの自撮り(!)映像を中心に描かれます。

印象に残ったのは、土屋Pが欽ちゃんに「視聴率30%の番組を作りませんか?」と話しかけた時の表情。
そしてオンエアのあと、視聴率を伝えられた時の表情。

「視聴率100%男」と呼ばれテレビの一時代を築いた欽ちゃん。
「数字がすべてだから」と語りますが、その数字を作るために狂気にも似たエネルギーを注ぐその姿は圧倒的。
優しく温かな口ぶりだけに強く印象に残りました。
「視聴率30%を取るためには、出演者だけでなく番組にかかわるすべての人が自主的に自分の限界を超えて初めて達成できるんだ。そしてそのためには予定調和ではなく台本を超えたスパークする瞬間が必要なんだ」。
同じようなタレントと芸人がどの局でも似たような番組をしている今のテレビだけじゃなく、モノを作っているいろんな人に見てほしいと思った映画でした。

舞台挨拶で「欽ちゃん走り」のポーズも見られたし満足です。

映画の後は、國學院大學博物館で企画展「神道の形成と古代祭祀」。
宗像・沖ノ島の世界遺産登録を機に注目されている古代の祭礼。資料点数はそれほど多くなかったですが大好きな博物館なので常設展示もじっくり見て、こちらも満足でした。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿