本は「天国は水割りの味がする 東京スナック魅酒乱」(廣済堂出版)
著者は都築響一。
ちょっと前に読んだ同じ著者の「Showa Style 再編・建築写真文庫〈商業施設〉」も分厚い本でしたが、この本も686ページの大ボリューム。その全てを使って、東京に隠された秘境「スナック」を50軒紹介しています。
スナックってこれまで数えるほどしか行った事がなかったのですが、この本を読んで俄然行きたくなりました。
著者はこう書いています。「テレビや雑誌では東京の飲食店情報が氾濫している。でも、実は東京には1万軒以上のスナックがあって、毎晩盛り上がっているのにメディアでは全く取り上げられない。見たこと行ったことがないから存在しないという勘違い。でもほんとうに面白いものはメディアの外にある。もしかしたら君の一番近くにある秘境、それがスナックだ!」。
とにかく登場するママやマスターがパワフルです。どのお店も20年とか50年!とか長く営業しているのですが、そんなお店の中心が実に個性的で人間臭いママやマスター。
著者は彼ら彼女たちのこれまでのドラマチックな人生を飲みながらインタビュー。みんな実に雄弁に語ります。
ほとんどのお店に共通するのは、
・ママもしくはマスターは実に元気で勤勉。盆と正月以外、休まないというお店もいくつかあるし、スナック以外の副業を持っている人もいたりする。
・意外にもお酒を飲めないという人が多い。
・波乱万丈の人生を送って今に至る、というパターンがほとんど。
・バブルの頃は物凄く景気が良かった。でも今は・・・。
・理由は接待費が減ったこともあるけれど、上司が部下を連れてくるというケースがほとんどなくなったことが大きい。
・そんな状況だけど、リタイアした人がまだまだパワフルでお店に通ってきてくれる。
・お客とお店の距離が近い。常連さんは「お店を応援する」という意識が高く、時にはお店のお手伝いも買って出る。
などなど。
さすが都築響一、目の付け所が素晴らしいです。
場末感あふれるちょっとピンボケ気味の写真も、いかにもスナックといった雰囲気で良い感じ。
紹介してある50軒の中に、すぐにでも行きたい猛烈に「濃い」お店がいくつかあったので近いうちにチャレンジしてみようと思います。
あと、本で紹介されたお店に行くだけじゃなくて、街で見かけた気になるスナックを探検するのも面白そう。
唯一の欠点は誤植が多いこと。まるで間違い探しかというくらい多くてその度にリズムが崩れてしまいます。せっかくの力作なのに残念。
まあ、そうは言っても素晴らしい本でした。オススメ!
荒木町「ドリフト」
池袋「村」
都築響一ブログ
http://roadsidediaries.blogspot.com/
著者は都築響一。
ちょっと前に読んだ同じ著者の「Showa Style 再編・建築写真文庫〈商業施設〉」も分厚い本でしたが、この本も686ページの大ボリューム。その全てを使って、東京に隠された秘境「スナック」を50軒紹介しています。
スナックってこれまで数えるほどしか行った事がなかったのですが、この本を読んで俄然行きたくなりました。
著者はこう書いています。「テレビや雑誌では東京の飲食店情報が氾濫している。でも、実は東京には1万軒以上のスナックがあって、毎晩盛り上がっているのにメディアでは全く取り上げられない。見たこと行ったことがないから存在しないという勘違い。でもほんとうに面白いものはメディアの外にある。もしかしたら君の一番近くにある秘境、それがスナックだ!」。
とにかく登場するママやマスターがパワフルです。どのお店も20年とか50年!とか長く営業しているのですが、そんなお店の中心が実に個性的で人間臭いママやマスター。
著者は彼ら彼女たちのこれまでのドラマチックな人生を飲みながらインタビュー。みんな実に雄弁に語ります。
ほとんどのお店に共通するのは、
・ママもしくはマスターは実に元気で勤勉。盆と正月以外、休まないというお店もいくつかあるし、スナック以外の副業を持っている人もいたりする。
・意外にもお酒を飲めないという人が多い。
・波乱万丈の人生を送って今に至る、というパターンがほとんど。
・バブルの頃は物凄く景気が良かった。でも今は・・・。
・理由は接待費が減ったこともあるけれど、上司が部下を連れてくるというケースがほとんどなくなったことが大きい。
・そんな状況だけど、リタイアした人がまだまだパワフルでお店に通ってきてくれる。
・お客とお店の距離が近い。常連さんは「お店を応援する」という意識が高く、時にはお店のお手伝いも買って出る。
などなど。
さすが都築響一、目の付け所が素晴らしいです。
場末感あふれるちょっとピンボケ気味の写真も、いかにもスナックといった雰囲気で良い感じ。
紹介してある50軒の中に、すぐにでも行きたい猛烈に「濃い」お店がいくつかあったので近いうちにチャレンジしてみようと思います。
あと、本で紹介されたお店に行くだけじゃなくて、街で見かけた気になるスナックを探検するのも面白そう。
唯一の欠点は誤植が多いこと。まるで間違い探しかというくらい多くてその度にリズムが崩れてしまいます。せっかくの力作なのに残念。
まあ、そうは言っても素晴らしい本でした。オススメ!
荒木町「ドリフト」
池袋「村」
都築響一ブログ
http://roadsidediaries.blogspot.com/
若かりし頃に働いていたスナックの地階には「お化け屋敷」と呼ばれる三軒のスナックがあって、
ティナ・ターナーに似たママ、元ジャズ歌手のママ、いつもフランス人形みたいなカッコしたママ、とそれぞれに個性的なママさんたちがおりました。
なつかしいな、みんな今どうしているかしら。まだやってたら怖いな(笑)
すごい!
ぜひ勇気を出して取材してみたいっす!
でも総代、スナックで働いていたんですか??
いろんな事をしているんですね~