東京ナイト

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「ローマ人の物語I―ローマは一日にして成らず―」

2009-04-14 00:00:52 | 
本は「ローマ人の物語I―ローマは一日にして成らず―」塩野七生。



ずいぶん久し振りの再読。相変わらずの面白さ。
ローマ帝国の興亡を全15巻で描いた作品。第1巻のこの本は、前753年、羊飼いたちのリーダーだったロムルスとレムスという双子がローマの地に初めて拠点を構え、次第にイタリア半島に勢力を拡大していく様子を描いている。初代ロムルスから始まる歴代の王やその後のローマのリーダー達はみんな塩野七生好みの魅力的な男たち。なんと言うか少し出来すぎなくらいその時々に合ったリーダーをローマは得ることが出来、大きくなっていく。

ひとつの大きな特徴が勢力拡大の過程において破った相手も自らの味方に引き入れる懐の深さ。こうしたローマの開放性が雪だるま式に勢力を拡大する原動力となっていく。優れたものであれば敵の戦術でも政治制度でも神様でも積極的に取り入れる柔軟性としたたかな現実主義がすごい。

それにしても塩野七生が描く男たちのなんと魅力的なことか。女性でなくてはこうは魅力的に描けなかったと思われる。続きを読もうかどうしようか・・・。

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