がん(骨肉腫)闘病記

抗がん剤治療、放射線治療、人工関節置換手術、MRSA感染、身体障害者となっての生活の記録を残します。

続・頂いたコメントについて12

2007年08月19日 | Weblog
2007年05月28日記載

頂いたコメントについて言及する。頂いたコメントは以下のとおり。

「早々のお答えありがとうございます。
手術の前ですが、なかなか改善されない浮腫みが「リンパ浮腫」ではないかという事で、リンパ浮腫外来のある病院に診てもらいに行って来ました。
結果はリンパ浮腫ではなく、水が溜まっているようだと言われました。
それ以来利尿剤を続けて服用していますが、なかなか改善されません。
脊椎にも転移があり、これがヘルニアのように神経を圧迫しているようです。
アドバイスいただいたように、骨腫瘍を多く手がけている整形外科のセカンドオピニオンを受けようと思います。
丁寧なアドバイスありがとうございました。」

是非そうしてもらいたいと思う。

骨転移には放射線が効くという話を聞いたことがあるので脊椎への転移に対し、放射線治療が有効か否かも確認してみられたらと思う。

また、骨転移の痛みにはアレディアという薬が良く効くという話もある。その点も併せて相談されてみてはと思う。(尚、アレディアは元々は骨粗鬆症の薬であるため病名に骨粗鬆症を加えなくては保険適用にならないかもしれない。乳がんの骨転移では保険適用であったと思うが。)


以前にこのブログで紹介したが、「がんのWeb相談室」というサイトがあり、がん診療・治療に熱心に取り組んでいる医師が相談に対して回答してくれる。そちらを訪れてみるのもいいかもしれない。質問まではしなくても、当該サイトでは過去に医師が回答した内容を閲覧することもできる。閲覧するだけでも十分役立つサイトであると思う。参考までにurlを記しておく。http://2nd-opinion.eee.ne.jp/


「脊椎にも転移があり、これがヘルニアのように神経を圧迫しているようです」とあるので、ご主人は痛みに苦しめられているのかもしれないと想像する。

痛みは患者にとっては非常に重大な問題で、本記事がご主人の痛みの軽減・除去に寄与できれば、それは私にとって望外の喜びである。


頂いたコメントについて12

2007年08月19日 | Weblog
2007年05月27日記載

頂いたコメントについて言及する。頂いたコメントは以下のとおり。

「私も再開を喜んでいる一人です。
先日はご丁寧な返事をありがとうございました。
夫は前にも書きましたように、肺がんの骨転移部分が骨折してしまい足に人工物が入りました。
肺がんの患者さんは多くいらっしゃいますが、このような手術をされた方にはまだ巡り会っていません。
なのでこの場所は私にとってとても勉強になるのです。
体調の良い時にぼちぼちでも書いていただければ嬉しいです。
現在の夫の状況は、浮腫みがまだ酷く(これは手術前からあったもの)朝起き立ては赤くなっていてやや熱もあります。
赤みは起きて足を動かしていると自然に取れます。
通院していていつも思うのは、何か訴えても医師には原因がわからない事が多いという事です。
困ったものです。」



コメントを読んで頭に浮かんだのは「セカンドオピニオンを受けてみてはどうだろうか。」ということである。

人工関節置換手術を受けた場合、浸出液が出切ってしまうまではドレーンで浸出液を引いておくが、その後はアイシング(手術した場所を氷で冷やすこと)や弾性包帯で圧迫することをかなり長期間続ける(期間は患者によって異なる)。

コメントをくださった方のご主人は人工骨頭ということなので、人工関節と同列には論じられないかもしれないが、人工物を入れるという意味では共通なので、同様の対処が可能かもしれない。

しかし、ここで、十分認識しておいてもらいたいのは、術後のアイシングや弾性包帯の使用は医療行為であるので、実行する前には必ず医師に確認してもらいたい。浮腫の種類によってはアイシングや弾性包帯の使用が適さない場合があるので、十分注意が必要である。

現在通院されている病院では浮腫に対する十分な対応が取られていないようなので、診療情報提供書、レントゲン画像などをもらって、骨腫瘍を多く扱っている病院の整形外科のセカンドオピニオン外来を受診してみてはどうだろうか。セカンドオピニオンで満足出来ない場合にはサードオピニオン、フォースオピニオン等も受けてみたらいいと思う。

ご主人の原発巣は肺で、骨腫瘍でないことは十分認識しているが、骨腫瘍を多く扱っている病院の整形外科では、人工関節置換手術・人工骨頭置換手術を多く手掛けており、体内に人工物を入れる手術の後の処置について十分な知識と経験があると推測されるからである。



1つの選択肢を提供させて頂いた。その内容を十分吟味し、適切な対応を取って頂けたらと思う。

Supplement(補遺)5

2007年08月19日 | Weblog
2007年05月26日記載

頂いたコメントについて言及する。頂いたコメントは以下のとおり。

「お久しぶりです

一月にコメントで相談させていただいだnaoです。
彼は今もちゃんと定期健診を受け、今のところ再発も見られません。相変わらず、情緒不安定な時はありますが。

ブログ終了されるんですね。とても残念です。コメントは残しませんでしたが、(内容が難しいことなので)何度も読んで勉強させていただいていました。ブログが終了するのは、とても心細いです。

これからも、どうかお元気でいてくださいね。」



お久しぶりです。そして有難うございます。



1月23日以来であるので、約4ヶ月ぶりということになろうか。

彼も特に変わった様子はないようで安心した。このまま何事もなく時が過ぎていってくれるよう願う。

一旦「終了」と宣言したが、その後もちょこちょこ記事を掲載しているので、また元のスタイルで書いていこうと思う。ただ、掲載スパンは長くなると思う。たまに見に来て頂けたらと思う。


私は来週水曜に感染症に関する5度目の検査・診察の予定である。現在の体の状態からは、人工関節への再感染ではないように感じているが、検査結果が出たらこちらで報告させて頂く。

体内に人工物の入っている方々へある程度役立つ情報を、今回の自身の経験も踏まえ記載する予定であるので、人工物を体内に抱えている方には読んでもらいたい。


Supplement(補遺)4

2007年08月19日 | Weblog
2007年05月19日記載

頂いたコメントの中で気にかかったことが2点あるので、その2点について私見を述べたい。

その2点とは「内定取消」と「障害者枠での採用」である。



まず「内定取消」についてであるが、採用内定の取消が認められるのは「採用内定当時知ることができず、また、知ることが期待できないような事実であって、これを理由として採用内定を取り消すことが解約権留保の趣旨、目的に照らして客観的に合理的と認められ、社会通念上相当として是認することができるものに限られる。」と最高裁判所は昭54年7月20日の大日本印刷事件において判示している。

上記判例からすると、私は、障害があるという一事をもって内定を取り消すことは難しいと考える。

私が仮に障害を理由として内定を取り消されたら(実際にはそんな露骨なことはせず、もっともらしい理由を採用側は付けてくると思うが。)争っていく。障害者の勤労権について熱心に取り組んでいる弁護士もいないことはないので、そのような弁護士を探して争っていく。

参考までに障害者の勤労権について熱心に取り組んでいると思われる弁護士事務所のホームページのurlを紹介しておく。http://www.ginzadori-law.jp/




次に「障害者枠での採用」についてであるが、これは「平等」をどのように考えるかによってその捉え方が異なるように思う。形式的平等を追求する立場からは、障害者へのアドバンテージと捉えられ、実質的平等を追求する立場からは、当然のもの且つ未だ不十分なものと捉えられると思う。前者か後者かと二項対立的に考えるのは賢明ではないが、敢えてどちらかと言えば、私は後者の立場である。
それでは形式的平等とは何であるのか、実質的平等とは何であるのか、あるべき「平等」とは何であるのかを、税制を通じて考察してみたい。


アメリカの共和党議員の中には、形式的平等を追求する立場から、税金を日本で言う消費税に一本化しようと主張する議員がいる。他の一切の税金をなくし消費税を30%なり40%にすれば、これほど形式的に平等な税制はない。

しかしこれはあるべき姿であろうか。消費税が高くなればなるほど所得の低い層の税負担が重くなる。(所得に占める税負担の割合が高くなるということである。これを逆進性があるという。)


翻って我が国ではどのような税制が採られているであろうか。総じて累進課税的と言っていい。(所得や資産が多いほど高率または多額の税金を納めることになるということである。)

所得税は所得が多ければ多いほど税率は高くなり、相続税も相続する財産が多ければ多いほど税率は高くなる。住民税も同様である。(いずれも上限税率はあるが。)固定資産税も所有している固定資産の価値が高ければ高いほど多くの税金を納めるようになる。税金を納める能力(担税力)が高い人ほど、多くの税金を納めることになるのである。

これらは全て実質的平等を志向して設計された制度と言っていい。同様の制度は多くの国で採用されている。意識していない人が多いかもしれないが、実は我々はすでに実質的平等を志向する制度の恩恵にあずかっているのである。

我々は親が所得・資産が多いか否かを考えて生まれてくるわけではない。同様に障害を抱えるか否かも偶然の産物でしかない。障害を抱えたいと望んで抱えた人はいない。自らの意思に関わらない部分で差異があるとすれば、それを是正しようと制度設計を行うのは至極もっともなことである。




結果の平等を求めることは誤りであるが、形式的平等を完全には損なわない形で実質的平等を追求することは正しい。

そのような観点から障害者雇用促進法は制定されているのであり、企業が一定の割合で障害者の雇用を行うべきことは法の正当性を支える「正義」に適うものである。

障害者枠での採用に何等かのわだかまりを持っている人がいるとしたら、そのようなわだかまりを持つことはないと考えてもらいたい。能力・体力に違いがあるのは当然であり、その差が自らの意思によるものでない場合は、社会がその差を是正していかなければならないのであるから。




「平等」はイギリスでの市民革命以来、人類が近現代400年をかけて追求してきた最大の価値の1つである。(もう1つは「自由」。)

我々は「自由」と「平等」を実質的に最大化するべく努力しなければならない。

続々・Supplement(補遺)3

2007年08月19日 | Weblog
2007年05月13日記載

頂いたコメントについて言及する。頂いたコメントは以下のとおり。

「ご意見ありがとうございました。副作用で変わって行く子供を見るのが辛く、私がしっかりしなければと思いながら、つい迷ってしまいます。冷静に現実を見つめる事が必要なのでしょう。受け入れる事が必要なのでしょうが、現実は副作用に苦しむわが子です。治って欲しいです。以前コメントを残されたさいとうさんが、うらやましいです。」

私は30歳を過ぎてから自分自身が病気になったので割と冷静に対応できたが、お子さんが病気になった場合には、自分がなるよりも辛いかもしれない。

ご存知かもしれないが、「がんの子供を守る会」という財団法人があり、様々な支援を行ってくれる。1度コンタクトを取ってみてはいかがであろうか。(ホームページのurlは次のとおりである。http://www.ccaj-found.or.jp/  )

現実を見つめなければならないという思いに変わりはないが、現実ばかり見せつけられては心身ともに辛いというのはわからなくもない。家族や友人、近所の方など、ありのままの感情を吐き出せる人がいたら、適宜感情を吐き出されたらと思う。勿論こちらに思いの丈を吐き出してもらっても構わない。「コメントは要りません。」と書いて頂ければ、余計なコメントはしない。

このブログを読んで頂いてると、常に冷静に、愚痴もこぼさず私が闘病生活を送ってきたと思われるかもしれないが、決してそんなことはない。抗がん剤治療が1クール終わるたびに「あ~やだ。も~やだ。絶対もう治療やめる。死んだ方がまし。」と1人でぶつぶつ言っていた。そういうことをして感情を吐き出しながら、なんとかかんとか一通りの治療を終えたというのが実態である。

一方で冷静に現実を見つめ、もう一方でうまく感情を吐き出しながら、なんとか治療を乗り切ってもらいたい。


続・Supplement(補遺)3

2007年08月19日 | Weblog
2007年05月11日記載

頂いたコメントについて言及する。頂いたコメントは以下のとおり。

「子供が同じような難しい病気にかかっています。親子ともどもそれぞれに厳しい現実にたちむかっているつもりです。しかし、一部の方から、恨みをかっているからとか、お払いをしたほうがいいとか、途方にくれるようなj助言を受ける事があります。悪意を持って言っておられるのではないとは思うのですが、その言葉を聞くたび、涙がこぼれます。その反面、本当にそうであって、病気が治る確実な方法があるのなら、何でもしたい、たとえ悪魔に自分の身を売ってもいいとも思ってしまいます。この厳しい現実にあって、どういうお気持ちをもたれたのでしょうか。どうやって理性を保たれたのでしょうか。お教えいただけませんでしょうか。」



コメントを求められているので、思う所を率直に記したいと思うが、内容は厳しいものと受け取られるかもしれない。

ご自身でも認識されているように現実は厳しいものである。その認識を貫徹する以外に理性を保つ方法はないと考える。

それでは「現実」とは何であろうか。私にとって「現実」とは私が認識した客観的事実、および、客観的事実と同視できるだけの確からしさを持つと認識できたものである。

その考え方からすると、私はこれまでに恨みによって病気になった人を見たこともないし、その事を示すデータを見たこともないので、恨みをかっているから病気になったとは全く考えない。一笑に付して終わりである。

同じく、御祓いをして病気が治ったという人を見たことはないし、そのようなデータを見たこともないので、全く気にしない。

御祓いをして病気が治ったという人を500人くらい目にしたら、「御祓いでも治るのかな?」と少し考えてみる。自分の目で見たこと、耳で聞いたことを大切にするべきである。

次に気にかかる点についてコメントするが、「その反面、本当にそうであって、病気が治る確実な方法があるのなら、何でもしたい、たとえ悪魔に自分の身を売ってもいいとも思ってしまいます。」の部分が気にかかる。

どのように気にかかるかというと、厳しい現実と心情とが混在しているように感じられる点である。

「病気が治る確実な方法があるのなら」とあるが、端的に言えば、そのような方法はない。「同じような難しい病気」とあるので、相当厳しい病気なのだろう。そのような病気に、確実に治る方法はない。一定割合の生存率があるのが現実である。その現実を見つめなければならない。

「たとえ悪魔に自分の身を売ってもいいとも思ってしまいます。」という表現にもまた心情が深く混ざりこんでしまっているように見える。「悪魔」なるものを私は見たことがない。何か信仰を持っていれば「悪魔」なるものも存在することになるのであろうが、私には信仰がないので「悪魔」は存在しない。

「身を売る」というのは、現実には何をどのようにすることなのか。私には具体的なものが思い浮かばない。(お子さんが腎臓や肝臓が悪くて、ご自身が腎臓や肝臓を提供したいのであれば話は別だが、多分そういうことではないのであろう。)



難しい病気になると、気持ちが弱くなって何かにすがりたくなるという心情は理解できなくもない。しかし、心情によって病気を治すことは出来ない。現実に行われる治療によって初めて治る可能性が生じる。そのことを深く認識しなければならない。心情と事実認識を峻別することが必要である。それが出来ないと、怪しげな宗教にからめ取られ、かえって治る可能性の芽を摘んでしまうことになる。置かれている立場からは難しいことかもしれないが、心情と事実認識を峻別することが、唯一お子さんの病気を治す方法だと認識し、覚悟を決めて欲しい。


Supplement(補遺)3

2007年08月19日 | Weblog
2007年05月11日記載

頂いたコメントについて言及する。頂いたコメントは以下のとおり。

「子供が同じような難しい病気にかかっています。親子ともどもそれぞれに厳しい現実にたちむかっているつもりです。しかし、一部の方から、恨みをかっているからとか、お払いをしたほうがいいとか、途方にくれるようなj助言を受ける事があります。悪意を持って言っておられるのではないとは思うのですが、その言葉を聞くたび、涙がこぼれます。その反面、本当にそうであって、病気が治る確実な方法があるのなら、何でもしたい、たとえ悪魔に自分の身を売ってもいいとも思ってしまいます。この厳しい現実にあって、どういうお気持ちをもたれたのでしょうか。どうやって理性を保たれたのでしょうか。お教えいただけませんでしょうか。」

ご質問に対し、細かく回答したいが、現在体調が悪いので、取り急ぎ簡単にだけ回答する。体調が戻りしだい細かく回答するので少しの間お待ち頂きたい。

小児がんと呼ばれる病気には3歳や4歳の子供でもなる。そんな子供が人から恨みを買っているはずがない。その一事をもって恨みなどというものと病気は全く関係ないことがわかる。恨みによって病気になるのなら、犯罪者が軒並み病気になってもいいものだが、犯罪者でもピンピンしている人間はいくらでもいる。恨みなぞ全く関係ない。従って御祓いで治るなどということはない。そんなもので治るなら皆治ってしまう。

理性を保つためには、まず、人間が感情の容器であるということを自覚すること。そして、そうであるがゆえにその感情をコントロールするためには理性が欠かせないことを認識することが大事である。理性を失った人間がどのような行為をするかは、ヒトラーやスターリン、毛沢東がどのようなことをしたかを学べばよくわかる。歴史を学び直してみたらいかがであろうか。理性を失った人間の恐ろしさがよくわかる。

そこから「理性を失ってはならない」と深く認識できれば、世迷言には惑わされにくくなろうかと思う。


Supplement(補遺)2

2007年08月19日 | Weblog
2007年05月06日記載

頂いたコメントについて言及する。頂いたコメントは以下のとおり。

「知らなかった

夫は今年初めに人工骨頭置換術をやりました。
肺がんからの骨転移部分が骨折した為です。
感染症がこんなに恐ろしいものだとは情けない事にここで読むまで知りませんでした。
術後もその危険があるのですね・・・。
抗生物質が効いて菌がいなくなる事を祈っています。」

人のことを言ってられる状況ではないが、十分にご注意頂きたい。

私やご主人のように基礎疾患を持っていて、手術という侵襲行為があった場合は健康な人ならかからないような弱い菌にでも感染してしまう可能性がある。出来ることは、清潔にしておくことや湿度をあまり高めないようにすること、食事に気を配り自身の免疫力を高めておくことくらいしかないが、それでもやらないよりはいいと私は思っている。

既に退院されているかもしれないが、病院にいるようであればより注意が必要である。病院では抗生物質が大量に使用されているので、耐性菌も市中にいるよりも多い可能性が高いからである。

以上、簡単ではあるが、コメントさせて頂く。



Supplement(補遺)1

2007年08月19日 | Weblog
2007年05月05日記載

もらったコメントについて言及する。もらったコメントは以下のとおり。

「ブログを読みました。

告知の時を今でも覚えています。本人より私の方が動揺していたことを、何かできるか、何をしてあげることができるか考えていたが結果何もすることが出来ずに自分の無力、無能に気づいた。言葉さえも...。今後は、夢である子供達と一緒の塾の開校を心から願っています。食べすぎに気をつけてください。」


このコメントをくれたのは親友Hである。


俺も告知の時を今でもはっきり覚えてる。「なんで○○(私の名前)が・・・」って身内以上に心配してくれたよね。たぶん母親の次に心配してくれたし、今も心配してくれていると感じてます。姉なんか冷たいもんだからね(笑)。

全然無力ではなかったし、無能でもなかったし、言葉がなかったわけでもないよ。物心両面で支えてくれたし、今も支えてくれているし、検査結果を報告しても、一番喜んでくれてるように感じています。そんなHに迷惑を掛けちゃってるのが俺としては心苦しくてね。申し訳ないね。


1年に1回か2回しか会えないけど、そんな時はホントに楽しくてね。唯一ストレスが解消される時間・空間だよね。翌日までダメージ残るけど(笑)。このゴールデンウィークも1度くらいは会いたいと思ってたんだけど、4/26から38度の熱が下がらなくて、昨日も夜間救急でK市立医療センター行ってきた。感染症っぽいんだよね。抗生物質で退治できるといいんだけど。

俺は無力だよ。熱でたり、病院行くとかなりブルーな感じになる。自分の意思では何もどうすることも出来ないなと痛感する今日この頃だよ(ノ_-。)。


食べすぎには注意しなくちゃね。今コーラやめてるから。変わりにペプシ飲んでる。同じだし!


人工関節の感染でないことを願いつつ、また子供達も交えて遊ぼうね。楽しみにしてる。



終了

2007年08月19日 | Weblog
2007年04月30日記載

本記事をもって「ガン闘病記~骨肉腫になって~」を終了する。但し、特記すべき事項が生じた場合には記事を掲載する。

骨軟部腫瘍の方及びその関係者の方からの質問等については、わかる範囲で極力回答していく。遠慮なくご質問等頂きたい。

これまでお付き合い頂き、大変感謝している。

尚、「支えてくれる彼女」は随時募集中であるので奮ってご応募頂きたい(笑)。



今日の好きな言葉:「人生は決断と実行の連続である。」

果断にチャレンジし、悔いのない人生を送りたいと思う。


術後補助抗がん剤治療5クール目(最終クール)

2007年08月19日 | Weblog
2007年04月29日記載

平成17年7月30日。術後補助抗がん剤治療最終クールは忌避してきたイフォマイド。7月28日にCT検査等を行い転移は認められないということで、5日間20g(4g/日)の投与に決定。

まず前流しの点滴を24時間。その後制吐剤を投与し、いよいよイフォマイドを投与。1日目・2日目はなんとか堪えていたが、3日目辺りからしんどくなっていく。断続的に嘔吐も始まり、満足に睡眠も取れない。4日目はさらにしんどくなっていき、嘔吐や不眠、全身倦怠感に加えて肝機能も悪化してくる。 GOT(AST)が400(正常値は10~30)、GPT(ALT)が600(正常値は5~35)。5日目に入り、私の方からイフォマイド投与を中止してくれるよう要請。中止してもらう。抗がん剤治療全般に対して言えることかと思うが、とりわけイフォマイドは体を治しているのか壊しているのかわからないという気持ちが強かった。

その後は後流しの点滴24時間投与と、肝機能を回復するために「強力ネオミノファーゲンC(略して強ミノ)」を投与。

肝機能がある程度回復した平成17年8月10日に退院。釈放されたような気分であった。自分としては感慨深いものがあったが、医師や看護師にとっては単なる日常の一部であるようで、特にこれといった会話もせず、淡々と荷物を持って退院した。



「やっと終わった。」


クロノテラピー

2007年08月19日 | Weblog
2007年04月29日記載

クロノテラピーという言葉を聞いたことがある方はおられるであろうか。おそらくかなり少ないのではないだろうか。

簡単に言ってしまえば、夜間に抗がん剤を投与するということである。

以前に、抗がん剤は分裂活動の活発な細胞によく作用すると書いた。一般にがん細胞は夜によく活動すると考えられている。それに対し、正常細胞は夜は活動を控えていると考えられている。

そこで、考え出されたのがクロノテラピーという抗がん剤の投与方法である。欧米ではよく行われているようだが、日本では、志の高い医師しか行っていない。

クロノテラピーのいい所は、抗がん剤ががん細胞に作用しやすく、正常細胞に作用しづらいため、副作用が軽減されることと寝ているうちに抗がん剤の投与が終わってしまうので、昼間仕事や学校に行くことが可能になることである。

それでは何故日本ではこのような投与方法が採られないのであろうか。

完全に私の推測だが、単純にマンパワーが足りないからではないだろうか。医師も足りない。看護師も足りない。スタッフも足りない。そういう単純ではあるが、解決困難な問題が原因のような気がする。

医師不足・看護師不足・スタッフ不足は病院の経営問題に直結する。多くの病院は手厚く、最良の医療を提供したいと考えている。しかし、それを裏付ける資金が足りない。現在の保険制度がそうしているのである。

例えば、十分な説明を2時間かけて行ったからといってタイムチャージでお金を請求出来るわけではない。試行錯誤を繰り返し、抗がん剤の投与法を研究し、その投与法により抗がん剤を投与したとしても輸液管理料くらいしかもらえない。抗がん剤投与に技術料は発生しない。それでは病院経営は成り立たない。患者を右から左へ適当に流すという不良病院だけが採算を取れるということになる。ここに日本の医療保険制度の根本的問題が存在する。熱心にやればやるほど赤字になっていくのである。



我が国では2人に1人ががんに罹患し、3人に1人ががん死する。実に年間32万人の人間ががんにより死亡する。この現実と現行医療制度の乖離はなんと言えばいいのであろう。誰に責任があるのであろう。我々はこんな社会を未来の子供達に手渡すのであろうか。この問題に是非とも真剣に向き合ってもらいたい。特に厚生労働省の役人・政治家・マスコミ!毎年32万人が死ぬ問題以上に優先度の高い問題はないだろう!!


障害者雇用について3

2007年08月19日 | Weblog
2007年04月29日記載

掲題の件につき、まずYOMIURI ONRINE(2007年4月27日 読売新聞)の記事を一部引用させて頂く。

「厚生労働省は26日、従業員5000人以上の民間企業や公的機関での障害者の雇用状況(2006年6月現在)をまとめた。

障害者雇用率が最も高かったのは、カジュアル衣料の「ユニクロ」の7・42%。全産業の平均1・52%を大幅に上回った。

障害者雇用促進法は、企業などに障害者の最低限の雇用割合を定め、民間企業の法定雇用率は1・8%。5000人以上の企業の平均雇用率は1・79%だった。雇用率の上位企業は次の通り。

(2)日本マクドナルド(2・94%)
(3)衣料品専門店チェーン「しまむら」(2・83%)
(4)すかいらーく(2・82%)
(5)パナソニックエレクトロニックデバイス(2・79%)
(6)ダイキン工業(2・63%)
(7)日本たばこ産業(2・56%)
(8)松下電工(2・44%)
(9)東京急行電鉄(2・43%)
(10)オムロン(2・40%)」

厚生労働省の中でも、障害者雇用対策課には多少のやる気はあるようで、障害者雇用に関しては、厚生労働省の一組織としてはまあまあ良くやっているように思う。ただ、もう少し言えば、5000人以上の企業だけではなく、従業員1000人以上の企業ベスト10、従業員300人以上の企業ベスト10等、従業員規模別の障害者雇用状況を公表して欲しい。もっと言えばベスト10ではなくベスト100くらいまで公表して欲しい。そうすると、障害を抱えた人が就労先をより見つけやすくなるのではないだろうか。と同時にワースト100も公表して欲しい。そうすれば反社会的企業を知ることができ、不買運動等も可能になる。企業に対するプレッシャーもかけ易くなる。
そこまでは行き過ぎだとの意見もあるかと思うが、全く行き過ぎではないと考える。なぜなら、我が国には障害者雇用促進法(略称。本当の名称はもう少し長い。)があり、その法律に違反しているからである。法治国家にあって法律違反を犯す以上、それ相応の罰則がなくてはならない。罰則のない法律に実効力はない。
以前に、障害者雇用率に満たない人数×5万円の制裁金が障害者雇用率未達成企業には課せられる旨記載したが、それだけでは生温い。事実、公然と違反している企業が山ほどある。公表して国民の目に晒すことが必要である。ただ、この公表の仕方にも一工夫して欲しい。
悪質な企業については是正勧告がなされ、そういった勧告を受けている企業名は厚生労働省のホームページには載っているが、皆が皆ネットに接続出来る環境にあるわけではないし、厚生労働省のホームページを年中閲覧している人というのも少ないであろう。もっと国民の目に届くような形で公表して欲しい。そしてマスコミもそのような情報を適宜適切に報道して欲しい。


これまでユニクロがここまで熱心に障害者雇用に取り組んでいることは知らなかった。これからは、服を買うときは極力ユニクロで買おうと思う。