長野県安曇野市内を流れる犀川(さいかわ)の川辺に設けられた犀川ダムには、毎年冬にコハクチョウが多数飛来するので、通称“犀川白鳥湖”と呼ばれています。
1月ごろには1000羽ぐらいとかなりの数が集まることもあるそうです。“ダム”という名称から分かるように、人工の池ですが、見た目には大きな川の一部にしか見えません。
現在、コハクチョウが30から40羽程度、飛来しているそうです。ほとんど風もなく、のどかな雰囲気です。
カモ類も一緒に水面を泳いでいます。
多数泳いでいるカモ類は、オナガガモ、カルガモ、マガモ、ヒドリガモ、キンクロハジロなどがいる様子です。
コハクチョウ数羽は近くの、小さな遊水池にも来ています。
この遊水池はコハクチョウまでの距離が近いので、コハクチョウを見に来た方の人気を集めています。
この犀川白鳥湖の岸辺にも、大きな望遠鏡を付けた一眼レフカメラを構えた野鳥観察愛好家の方々が数人、来ています。「何を撮影に来ているのですか」を伺うと、「オオタカなどの猛禽類を撮影するために、来ている」との返事でした。
オオタカなどの猛禽類は、たくさんいるカモなどを狙うのだそうです。一見、のどかな平和に見える川辺の場所ですが、実は弱肉強食の世界でもあるようです。
急に、カワセミが2羽、登場し、一部の野鳥観察愛好家の方々はシャッターを切っていました。
自然は厳しいですな。
日本海側の糸魚川から、松本市や塩尻市まで海産物などを運んだ街道ですので。
こんな寒いところで、越冬するは大変なことだと人間は思いますが、コハクチョウなどの白鳥は感覚が違うようです。
癒される気分です。