ヒトリシズカのつぶやき特論

起業家などの変革を目指す方々がどう汗をかいているかを時々リポートし、季節の移ろいも時々リポートします

仙台市青葉区八幡にある大崎八幡宮の拝殿は、絢爛豪華な桃山建築の建物です

2016年04月27日 | 旅行
 仙台市青葉区八幡にある伊達家を守る大崎八幡宮に、数年ぶりに立ち寄りました。

 仙台市市街地の外れにある大崎八幡宮(おおさきはちまんぐう)は、住宅地に囲まれて周囲からは、一見あまり目立ちません。しかし一度、境内に入ると、大きな立派な杉木立の並木があり、荘厳な雰囲気です。

 あまり外側からはあまり目立たない神社ですが、本殿、石の間、拝殿の三つの社殿は国宝に指定されています。

 入り口の鳥居を通って杉木立の中を少し進むと、杉木立の奧に見えるのは、「長床」と呼ばれる拝殿に入る“ゲート”のような建物です。





 その奥に、拝殿があり、拝殿の奥には「石の間」があり、その奥に「本殿」があります(拝殿にも入ったことはありません)。本殿、石の間、拝殿の三つの社殿は一体の建物だそうです。



 「権現造」形式の社殿は、伊達政宗が寄進して、建てたものだそうです。桃山建築の粋を凝らした絢爛たる社殿です。

 この大崎八幡宮は、伊達家にとって重要な神社です。元々は、坂上田村麻呂が宇佐神宮を鎮守府胆沢城(現在の岩手県奥州市水沢区)に鎮守府八幡宮と称して建てたものがルーツです。

 室町時代に当時、奥州管領であった大崎氏が鎮守府八幡宮を本拠地(現在の宮城県大崎市)に遷したため、大崎八幡宮と呼ばれるようになったそうです。

 そして、伊達正宗は、その大崎八幡宮を仙台市の“乾(戌亥・北西)天門”の鎮めとして、現在の地に移しました。

 これによって、伊達家は鎮守府八幡宮を守るという役目を持つ家系をアピールすると同時に、征夷大将軍だった坂上田村麻呂につながる由来と、「八幡様」という源氏の流れを引いている家系であるとアピールしたようです。この見方は、司馬遼太郎さんが書いた「街道を行く」の仙台市編の受け下りです。

 長床の横にある小さな神社の前には、ヤエザクラ(八重桜)が花を咲かせています。





 参道の杉木立に加えて、本殿、石の間、拝殿の三つの社殿は立派なスギの大木に囲まれています。



 この背後のスギの大木の鎮守の森は、野鳥がたくさん鳴いています。ヒヨドリやシジュウカラが目立ちますが、夏鳥なども探すといそうな雰囲気でした。

最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
伊達政宗 (里山歩き)
2016-04-27 06:31:02
できたばかりの徳川幕府にとって、強力な伊達家は気になる存在だったことと思います。金沢市の前田家と並ぶ、気になる存在でした。

約400年前の江戸時代初めに、仙台藩は、藩主伊達政宗の命令によって、支倉六右衛門常長をリーダーに「慶長遣欧使節」を派遣します。伊達政宗はグローバルな視点を持つ大将だったようです。
返信する
大崎八幡宮 (GTO)
2016-04-27 07:12:54
大崎八幡宮の拝殿は、桃山建築らしい絢爛たる色合いですね。
たぶん再建・再現でしょうが、最近は探さないとありません。
仙台藩が財力があった証拠です。
返信する
ヒトリシズカさま (いせえび)
2016-04-27 07:54:31
おはようございます。
那須塩原から今度は関東を飛び出して、奥州遠征ですか(^^)。
仙台は何度か泊まったことがあるのですが、朝早く出発するので市内の名所など行ったことがありません。
あっ、青葉城だけは最初に来た時に行ったことがありました(^^;)。
大崎八幡宮はこんなに立派な神社なのに、名前すら初めて聞きました。
神社はあまり被写体にならないことが多いので・・(^^;)。
返信する
いせえび様 (ヒトリシズカ)
2016-04-27 08:46:45
いせえび様

おはようございます。
コメントをいつもお寄せいただき、ありがとうございます。

この大崎八幡宮は立派な境内ですが、仙台市民(最近は市町村合併で郊外が増えました)もあまり知らない方が増えているようです。

この大崎八幡宮は伊達家の正統性をアピールする神社です。

本音を本文にも少し書きましたが、この鎮守の森は野鳥がたくさんいます。

次回は青葉城編です。ただし、天守台にはいっていません。広大な青葉城の大手門付近が気にいっています。
返信する
Unknown (fukurou0731)
2016-04-27 10:40:33
おはようございます。

うっそうとした社寺林
立派な社殿
そこに咲く桜。
写真でちゃんと伝わりました。
返信する
fukurou0731様 (ヒトリシズカ)
2016-04-27 13:50:20
fukurou0731様

コメントをいつもおよせいただき、ありがとうございます。

この大崎八幡宮のある八幡から少し東側の平らな部分には、寺町でお寺が多く、お墓が並びます。確か、江戸時代の三大奇人といわれた林子平のお墓などもあった・・(記憶曖昧です)。

この寺とお墓は、この方向から他の藩に攻められた時に、墓を倒して障壁をつくるとの話を伺ったことがあります。

仙台平野は平らなので、攻め込みやすい地形です。ただし、仙台城は広瀬川という天然の濠と青葉山という天然の崖に守られ、難攻不落だったことと想像しています。
返信する

コメントを投稿