新羅(シルラ)の阿兮県(アヘヒョン)へ上陸する策を練るタムドク王
公開土太王 vol39 第78話
遼東城(ヨドンソン)攻撃と思い、不意を突かれた高句麗は、新城(シンソン)を攻められた。
時を同じくして、百済のアシン王が、倭国と協力して、倭国に新羅を攻撃させる。
万事窮すかと思われた。
大局を見据えたハムジ軍師は、タムドク王に策を献じるのであった。
新城(シンソン)と南蘇城(ナムソソン)を落とした慕容宝(モヨンボウ)は得意満面であった。
「国内城(クンネンソン)まで5日ほどで着きます。」
コウン:しかし、うまくいきすぎている気がします。
南蘇城(ナムソソン)は国内城の関所(カンモン)も同然です。
それを容易に引き渡すのはおかしい。
罠かもしれません。
後燕軍(フウヨン)の伝令:宿軍城(シュッグンソン)が高句麗により攻撃されました。
慕容熙(ボヨウキ):なぜ、後方の前哨基地宿軍城が攻撃されるのだ。
コウン:遼東城(ヨドンソン)建安城(コナンソン)などの城主と兵士が連合し本営の裏に回って攻撃したのやも
モウドルン将軍:ところで王様がこのような難しい戦略を立てた理由は?
新羅を助ける間に高句麗が危機に処してしまう。
ハムジ軍師:王様は新羅への倭軍攻撃の裏には百済がいると踏んでいます。
新羅を救えなければ新羅は百済に降伏させられます。
百済が新羅を降伏させれば、その次はどこでしょうか
新羅を救うことはひいては高句麗を助けることを王様は知っていたのです
当分の間、チョンミョンが王の鎧を着て城楼(ジョウロウ)に立ちます。
新羅の阿兮県(アヘヒョン:現在の浦項(ボハン)付近)に上陸したタムドク王とシルソン皇太子
倭国の蘇我天:新羅軍は敗れて3里ほど逃亡した模様です。怯えているようだな。
金城(クムソン)が目の前だ。
占領すれば領土も我が物だ。百済の優れた造船技術が手に入る。躊躇するなこのまま突き進め
高句麗の密偵:予想どおりプヨホン殿は書状を渡しました。
タムドク王:やはり、余の予想が当たったな。
明朝、すべての将軍を招集せよ。
プヨホンの策では時間がかかりすぎる。
倭軍の侵略が繰り返される恐れがある。
倭軍はいつも港の近くに本陣を置く。いつでも逃げられるようにだ。
ヨソッケ将軍は、敵の本陣を攻撃せよ
余はヘモウオル将軍と港から逃げようとする敵を討つ
シルソン殿は、陸に逃げる敵をすべて討つのだ
この作戦は夜中に履行してこそ成功する。
徹底した奇襲を敢行させるということだ
お前が倭軍の将軍、蘇我天か
蘇我天:お前が高句麗のタムドクか、倭国の勇猛さを大陸全域に広めようぞ
タムドク王:プヨホン、今回の件は倭国と百済が関係ないと断言できるか
プヨホン: 百済には関係ございません
タムドク王:そなたを信じるぞ
タムドク王:この際、倭国を壊滅させてやる。
シルソンは夜明けと同時に軍事物資を軍船に補給せよ
倭国と百済を討つのだ
プヨホン:タムドクが倭国を征伐したとて帰る地はないだろう
しかし、全兵力を国内城に向かわせたならばウイレソンは手薄になります
征伐を終えタムドクが早く戻ったとしても一月はかかる
その前に終わっているだろう
ウンサ副将、ウイレソンに急ごう
少しでも早く合流し王様の力になろう
タムドク王:平壌城(ピョンヤンソン)が百済軍の最初の拠点となるであろう
アシン王:コチャン大兄(デヒョン)ら高句麗の大臣は?
捕らえて投獄いたしました。
タムドク王:
ヘモウオル将軍、兵の半分を率いて倭国へ行け。道案内の兵士は確保した
倭軍と戦はせずに対峙する局面を作るだけでよい
各船に2ヶ月分の食料を載せておいた
百済は国内城を攻撃するのに都合のよい平壌城(ピョンヤンソン)を攻めるだろう
そこで余は、ヨソッケと残りの天軍を連れてアシンを後ろから攻める
倭軍の本営の兵力はは多くても2万.我が軍は2万を越えるので簡単に攻撃できないだろう
時間を稼げ
平壌城(ピョンヤンソン)についたアシン:
部下:何か変です。
もしや高句麗が事前に策略を立てたとか
部下:たいへんです。
高句麗の王がウイレソン付近まで進撃してきました。
アシン王:タムドクの策略だったのか
タムドクは計算していたのだ
倭国に行くフリをしただけだ
全百済軍に武器を下ろさせろ
高貴な百済の若者に血を流させてはならぬ。
タムドク王:この地の君主として臣下のアシンに告げる
百済の力を集めよ。
余が倭国を征伐した後で、百済軍と新羅軍を集めて後燕を攻撃する。
公開土太王 vol39 第78話
遼東城(ヨドンソン)攻撃と思い、不意を突かれた高句麗は、新城(シンソン)を攻められた。
時を同じくして、百済のアシン王が、倭国と協力して、倭国に新羅を攻撃させる。
万事窮すかと思われた。
大局を見据えたハムジ軍師は、タムドク王に策を献じるのであった。
新城(シンソン)と南蘇城(ナムソソン)を落とした慕容宝(モヨンボウ)は得意満面であった。
「国内城(クンネンソン)まで5日ほどで着きます。」
コウン:しかし、うまくいきすぎている気がします。
南蘇城(ナムソソン)は国内城の関所(カンモン)も同然です。
それを容易に引き渡すのはおかしい。
罠かもしれません。
後燕軍(フウヨン)の伝令:宿軍城(シュッグンソン)が高句麗により攻撃されました。
慕容熙(ボヨウキ):なぜ、後方の前哨基地宿軍城が攻撃されるのだ。
コウン:遼東城(ヨドンソン)建安城(コナンソン)などの城主と兵士が連合し本営の裏に回って攻撃したのやも
モウドルン将軍:ところで王様がこのような難しい戦略を立てた理由は?
新羅を助ける間に高句麗が危機に処してしまう。
ハムジ軍師:王様は新羅への倭軍攻撃の裏には百済がいると踏んでいます。
新羅を救えなければ新羅は百済に降伏させられます。
百済が新羅を降伏させれば、その次はどこでしょうか
新羅を救うことはひいては高句麗を助けることを王様は知っていたのです
当分の間、チョンミョンが王の鎧を着て城楼(ジョウロウ)に立ちます。
新羅の阿兮県(アヘヒョン:現在の浦項(ボハン)付近)に上陸したタムドク王とシルソン皇太子
倭国の蘇我天:新羅軍は敗れて3里ほど逃亡した模様です。怯えているようだな。
金城(クムソン)が目の前だ。
占領すれば領土も我が物だ。百済の優れた造船技術が手に入る。躊躇するなこのまま突き進め
高句麗の密偵:予想どおりプヨホン殿は書状を渡しました。
タムドク王:やはり、余の予想が当たったな。
明朝、すべての将軍を招集せよ。
プヨホンの策では時間がかかりすぎる。
倭軍の侵略が繰り返される恐れがある。
倭軍はいつも港の近くに本陣を置く。いつでも逃げられるようにだ。
ヨソッケ将軍は、敵の本陣を攻撃せよ
余はヘモウオル将軍と港から逃げようとする敵を討つ
シルソン殿は、陸に逃げる敵をすべて討つのだ
この作戦は夜中に履行してこそ成功する。
徹底した奇襲を敢行させるということだ
お前が倭軍の将軍、蘇我天か
蘇我天:お前が高句麗のタムドクか、倭国の勇猛さを大陸全域に広めようぞ
タムドク王:プヨホン、今回の件は倭国と百済が関係ないと断言できるか
プヨホン: 百済には関係ございません
タムドク王:そなたを信じるぞ
タムドク王:この際、倭国を壊滅させてやる。
シルソンは夜明けと同時に軍事物資を軍船に補給せよ
倭国と百済を討つのだ
プヨホン:タムドクが倭国を征伐したとて帰る地はないだろう
しかし、全兵力を国内城に向かわせたならばウイレソンは手薄になります
征伐を終えタムドクが早く戻ったとしても一月はかかる
その前に終わっているだろう
ウンサ副将、ウイレソンに急ごう
少しでも早く合流し王様の力になろう
タムドク王:平壌城(ピョンヤンソン)が百済軍の最初の拠点となるであろう
アシン王:コチャン大兄(デヒョン)ら高句麗の大臣は?
捕らえて投獄いたしました。
タムドク王:
ヘモウオル将軍、兵の半分を率いて倭国へ行け。道案内の兵士は確保した
倭軍と戦はせずに対峙する局面を作るだけでよい
各船に2ヶ月分の食料を載せておいた
百済は国内城を攻撃するのに都合のよい平壌城(ピョンヤンソン)を攻めるだろう
そこで余は、ヨソッケと残りの天軍を連れてアシンを後ろから攻める
倭軍の本営の兵力はは多くても2万.我が軍は2万を越えるので簡単に攻撃できないだろう
時間を稼げ
平壌城(ピョンヤンソン)についたアシン:
部下:何か変です。
もしや高句麗が事前に策略を立てたとか
部下:たいへんです。
高句麗の王がウイレソン付近まで進撃してきました。
アシン王:タムドクの策略だったのか
タムドクは計算していたのだ
倭国に行くフリをしただけだ
全百済軍に武器を下ろさせろ
高貴な百済の若者に血を流させてはならぬ。
タムドク王:この地の君主として臣下のアシンに告げる
百済の力を集めよ。
余が倭国を征伐した後で、百済軍と新羅軍を集めて後燕を攻撃する。