幽州に軍を移し、ハムジ軍師を追悼するタムドク王
公開土太王 vol45 第90話
高句麗軍師 河茂祉(ハムジ)
幽州(ユウジュ)からハムジ軍師死亡を知らせるために来たユリ。
タムドク王:ハムジが死んだとはどういうことだ?
そんなはずはない。
ユリ(元契丹族女戦士):私がその死をこの目で見届けました。
タムドク王:森羅万象を知り得るハムジだ。死ぬなんてあり得ない。
ハムジがこんなにむなしく逝くわけがない。
余がこの目で確かめるまでは死んじまいぞ。
ソルチ副将(元靺鞨族(マルガル)の女戦士):元いけません。計画通りに後燕が罠にかかる寸前です。
王様が幽州(ユウジュ)に行かれたら敵の目に止まるのはもちろん
獲物を逃がすも同然です。
後燕の偵察兵を始末するヨソッケ将軍。
ヨソッケ将軍:晦日のうえ偵察兵が多くいるとあれば、奴らは間違いなく這い出してくるだろう
月も欠けている
後燕の龍城。
後燕のコボ将軍:このコボがハムジ軍師を始末しました。
慕容熙(ボヨウキ):慕容雲(ボヨウン)には内緒にしておけ。まだ名誉回復にはほど遠い。
これまでそなたの計略で成功したあものは皆無だ。
結局、自分の判断が正しいとするその傲慢さが後燕を後退させた
宿軍城(シュックンソン)の高句麗軍。
タムドク王:今が始まりだ。余が首都の龍城を迂回して幽州に向かう。
ファンフェ:最高の激戦地であるここを離れ幽州に行くとはなぜですか?
幽州を完全に占領し後燕の前後から圧迫する考えだ。
余が幽州へ行ったなら北魏軍は援軍を遅れいだけでなく、最悪の場合は龍城にいる北魏軍を呼び戻すであろう
ソルチ副将:北魏と後燕を仲違いさせるお考えですか
タムドク王:これから我らが積極的に出てこの戦をに終止符を打つ
後燕の龍城。
馮跋将軍(フンバイチャングン):タムドクが大軍を率いてここ龍城を周り幽州に向かいました。
コウン:北魏に援軍を求めるしかない。北魏の使臣はどこに?
ユジョン(北魏の使臣):北魏が後燕に協力するためにもお願いがございます。
高句麗が占領する幽州の地を北魏にお譲りくだされ。
すでに高句麗に渡った土地です。後燕だけの力では取り戻せないでしょう。
慕容熙(ボヨウキ):しばし高句麗に攻められたからと言って後燕を甘く見ているようだな
5万もの兵を寄こし北魏の勢いは天を突きそうだな。幽州を譲れと?
並の肝っ玉ではなさそうだ
ユジョン:北魏は後燕のためにこれまで多くの兵を出しました。
参戦した兵が、たとえ傷を負って戻ったとしても後燕には責任を問いませんでした。
なぜ北魏を軽く扱うのですか
慕容熙(ボヨウキ):北魏の使臣、ユジョンよ。目的は後燕を助けるということだけだったか。
北魏の安全のため、後燕の地を戦場としたであろう。
再びそなたの口から幽州が出てきたときには、朕が自らそなたの首を取る
北魏の使臣ごときが朕を脅迫するとは
馮跋将軍。幽州とはどんな地か。
馮跋将軍:我々にとって後燕の中でも重要なところです。
軍事、往来、商圏のすべてが集まっております。
慕容熙(ボヨウキ):そんな幽州を手放して後燕に未来があると言えるか
もう北魏を頼るまい。このままいけば高句麗よりも北魏のほうが危惧されるだろう。
ハムジが死んだ今、後燕だけでも高句麗と戦える
コウン:最終的に実利を得ねばなりませぬ
慕容熙(ボヨウキ):北魏の立場は屏風の役割にすぎぬだろう。
トラを追い出し隙にオオカミが入り得る
ラよりもずる賢いのがオオカミだ。覚えておけ。
この戦は後燕だけで勝利するのだ。
コウン:後燕にとっては都合のいい話だ
北魏が高句麗軍を幽州から追い出し、宿軍城からも追い出せば
今は最悪の事態だ。
窮地に追い込まれても後燕が得られる利益が何かを考えるのだ
後燕と北魏は同じ船に乗ったも同然。お怒りを静めてください
高句麗を退かせるのにご尽力を
馮跋将軍:私どもでも陛下を説得いたします。
ユジョン:すでに高句麗の王が幽州に到着したと聞いている
北魏の立場も風前の灯火だ。
援軍を連れて高句麗軍の攻撃に備えるときです。
コウン:高句麗をここから追い出せねば、北魏の未来も平穏ではないはずです。
ユジョン:しかし、高句麗王が幽州に着いたからには後燕との確かな約束なしには
北魏の朝廷の意は変わらぬ。
馮跋将軍:こちらで陛下を説得します。ユジョン殿は後燕との僧名維持にご尽力願います。
ユジョン:では待つとしよう。しかし、ご存じの通り時間がないぞ。
幽州の高句麗軍。(幽州に到着したタムドク王)
ヘモウオル将軍:ハムジ軍師の計画通り北魏が攻める先を大破しました。
小道まですべて把握したうえ偵察兵とも緊密に連絡し防備も万全です。
タムドク王:ハムジ軍師が幽州に着眼したのは軍師の優れた選択だ。
ここを基点として北魏と後燕に揺さぶりをかける
ヘモウオル将軍:両国に揺さぶりをかけるとは?
タムドク王:幽州は北魏に向かうのにもっとも重要な拠点だ。
チョンミョン(亡きハムジ軍師の部下):幽州を経ず漁城に行くには遠回りせざるを得ませぬ。
ヘモウオル将軍:主要な道に伏せ兵を置くだけでも北魏を防げます。
一度に北魏を討ち、龍城を攻めればよいのです。
タムドク王:違う。幽州で無駄な兵力を使う必要はない。
兵力を使うのは、後燕の首都、柳城であり幽州ではない。
いま後燕は敏感になっている。同盟の北魏がいつ裏切るかと常に不安に思っているはず。
これを利用すれば龍城を揺さぶることができるのだ。
ヘモウオル将軍:では、北魏と手を組むのですか?
手を組む必要も無い。後燕の朝廷が北魏を不審に思うことだ
ユリ(元契丹の女戦士):北魏の大規模軍がこちらに向かっています。
(ハムジ軍師の死の知らせを知った北魏軍は、幽州に出兵してきた。)
タムドク王:ハムジ軍師の死を聞きつけて、すぐにも動いたのだろう。
皆の者は出征の準備をせよ
ヘモウオル将軍:3箇所に伏せ兵を置きました。
こちらに向かうのが北魏の本隊です。
タムドク王:先頭にいるのが敵将なのか
ヘモウオル将軍:北魏で名高いユギという将軍で、ユジョンの弟です。
タムドク王:絶好の機会だ。もうした通りに準備せよ
(矢を放ち、ユギ将軍の兜に当てる)
タムドク王:そなたが北魏の大将軍ユギか
ユギ大将軍:私を討つには絶好の機会だったのになぜ矢を外した。
タムドク王:理由を申さねばならぬほど愚かではなかろう
ここをはじめとして幽州のあちこちに高句麗の兵が駐屯しており、四方には伏せ兵も潜んでおる
不必要な殺傷はしないほうがいいだろう
ユギ大将軍:我が北魏に何を望むのか
タムドク王:北魏とは婚姻を遂げた間柄だ。北魏とはいい関係を維持したい
軍を引き戻させてはどうか
ユギ大将軍:断れば?
タムドク王:ここにいる北魏軍すべて生きて帰れぬだろう
この幽州の地は高句麗のものだ。幽州を越えることは高句麗を越えることだ。
後燕にも幽州の地を踏んだ代償をしかと払ってもらう。
そなたの忠誠心は心得ておる。下がるがよい。最後の警告だ。
ユギ大将軍:軍を戻すのだ。急いで北魏に戻るぞ。
タムドク王:北魏軍が無事に戻ったと後燕にも伝わったろう
ならば後燕の朝廷はどう思うか
高句麗と北魏が再び同盟を結んだと怪しむはずです。
慕容熙(ボヨウキ)はせっかちな性格ゆえ、敵と味方の区別しかとつける
間違いなく事情も聞かずに北魏を追いやるだろう。
北魏を必要と考えるコウンはそれを止めるだろう。
層部の意見を分かつというこれほどの上策があるか
この対立だけでも後燕の朝廷は動揺するだろう。
様子をみよう
(後燕の龍城)。
慕容熙(ボヨウキ):高句麗と北魏が手を組んだか。
テギ副将。北魏の使臣を連れてこい。
慕容雲と馮跋も呼べ。急ぐのだ。
ユジョン:そのような話で私を罠にはめるつもりか。後燕の皇帝陛下もご存じか
慕容熙(ボヨウキ):幽州の地をもらえぬと聞き、そうそう高句麗と手を組んだのだ。
卑怯でずる賢い北魏の奴。そなたらが信じようとした北魏の姿であるぞ。
ユジョン:もし北魏が高句麗と同盟を結べば、その前に私が龍城を去っていたはずです。
慕容熙(ボヨウキ):朕の自線をそらさぬための芝居であろう。
コウン;北魏が高句麗と手を組んだ証拠もありませぬ。
北魏は信じられる唯一の国です。なにか事情があったはずです。
馮跋将軍:北魏がいてこそ高句麗の兵たん線を絶って孤立させ後燕を勝利に導けます。
寛大なご処置をお願いいたします。
慕容熙(ボヨウキ):最初から幽州の地を狙っていた者だ。そんな奴を信じたのが間違いだ。
コウン:状況だけを見て判断されますと後悔しますぞ。
馮跋将軍:高句麗が北魏と同盟を結んだとしても。使臣に無下なご対応はなりませぬ。
慕容熙(ボヨウキ):誰に向かってあれこれ指図しているのだ。さては命が惜しくないのだな。
北魏との同盟は終わった。北魏には期待することもない。
戦の準備にかかれ。宿軍城を取り戻し、高句麗軍に気勢を示すのだ。
早く命のとおりにせよ。
朕の命令が聞こえないのか。
テギ副将。ユジョンを牢に放り込め。
皆の者は下がって戦の準備に万全を期すのだ。
馮跋将軍:慕容雲(ボヨウウン)様。予想だにしない運びとなりました。
陛下の命のとおりに動けば後燕は滅亡します。
コウン:将軍ともあろう者が滅亡などと口にするな。
ユジョン殿も理由を知りませんでした。
コウン:聞くところによると、高句麗を恐れる北魏の朝廷が戦をさけたとも考えられます。
高句麗との戦を避けた?
馮跋将軍の部下:たいへんです。北魏の兵を武装解除させ、抵抗する者を皆殺しにしているそうです。
コウン:もう取り戻せない状態になった。
公開土太王 vol45 第90話
高句麗軍師 河茂祉(ハムジ)
幽州(ユウジュ)からハムジ軍師死亡を知らせるために来たユリ。
タムドク王:ハムジが死んだとはどういうことだ?
そんなはずはない。
ユリ(元契丹族女戦士):私がその死をこの目で見届けました。
タムドク王:森羅万象を知り得るハムジだ。死ぬなんてあり得ない。
ハムジがこんなにむなしく逝くわけがない。
余がこの目で確かめるまでは死んじまいぞ。
ソルチ副将(元靺鞨族(マルガル)の女戦士):元いけません。計画通りに後燕が罠にかかる寸前です。
王様が幽州(ユウジュ)に行かれたら敵の目に止まるのはもちろん
獲物を逃がすも同然です。
後燕の偵察兵を始末するヨソッケ将軍。
ヨソッケ将軍:晦日のうえ偵察兵が多くいるとあれば、奴らは間違いなく這い出してくるだろう
月も欠けている
後燕の龍城。
後燕のコボ将軍:このコボがハムジ軍師を始末しました。
慕容熙(ボヨウキ):慕容雲(ボヨウン)には内緒にしておけ。まだ名誉回復にはほど遠い。
これまでそなたの計略で成功したあものは皆無だ。
結局、自分の判断が正しいとするその傲慢さが後燕を後退させた
宿軍城(シュックンソン)の高句麗軍。
タムドク王:今が始まりだ。余が首都の龍城を迂回して幽州に向かう。
ファンフェ:最高の激戦地であるここを離れ幽州に行くとはなぜですか?
幽州を完全に占領し後燕の前後から圧迫する考えだ。
余が幽州へ行ったなら北魏軍は援軍を遅れいだけでなく、最悪の場合は龍城にいる北魏軍を呼び戻すであろう
ソルチ副将:北魏と後燕を仲違いさせるお考えですか
タムドク王:これから我らが積極的に出てこの戦をに終止符を打つ
後燕の龍城。
馮跋将軍(フンバイチャングン):タムドクが大軍を率いてここ龍城を周り幽州に向かいました。
コウン:北魏に援軍を求めるしかない。北魏の使臣はどこに?
ユジョン(北魏の使臣):北魏が後燕に協力するためにもお願いがございます。
高句麗が占領する幽州の地を北魏にお譲りくだされ。
すでに高句麗に渡った土地です。後燕だけの力では取り戻せないでしょう。
慕容熙(ボヨウキ):しばし高句麗に攻められたからと言って後燕を甘く見ているようだな
5万もの兵を寄こし北魏の勢いは天を突きそうだな。幽州を譲れと?
並の肝っ玉ではなさそうだ
ユジョン:北魏は後燕のためにこれまで多くの兵を出しました。
参戦した兵が、たとえ傷を負って戻ったとしても後燕には責任を問いませんでした。
なぜ北魏を軽く扱うのですか
慕容熙(ボヨウキ):北魏の使臣、ユジョンよ。目的は後燕を助けるということだけだったか。
北魏の安全のため、後燕の地を戦場としたであろう。
再びそなたの口から幽州が出てきたときには、朕が自らそなたの首を取る
北魏の使臣ごときが朕を脅迫するとは
馮跋将軍。幽州とはどんな地か。
馮跋将軍:我々にとって後燕の中でも重要なところです。
軍事、往来、商圏のすべてが集まっております。
慕容熙(ボヨウキ):そんな幽州を手放して後燕に未来があると言えるか
もう北魏を頼るまい。このままいけば高句麗よりも北魏のほうが危惧されるだろう。
ハムジが死んだ今、後燕だけでも高句麗と戦える
コウン:最終的に実利を得ねばなりませぬ
慕容熙(ボヨウキ):北魏の立場は屏風の役割にすぎぬだろう。
トラを追い出し隙にオオカミが入り得る
ラよりもずる賢いのがオオカミだ。覚えておけ。
この戦は後燕だけで勝利するのだ。
コウン:後燕にとっては都合のいい話だ
北魏が高句麗軍を幽州から追い出し、宿軍城からも追い出せば
今は最悪の事態だ。
窮地に追い込まれても後燕が得られる利益が何かを考えるのだ
後燕と北魏は同じ船に乗ったも同然。お怒りを静めてください
高句麗を退かせるのにご尽力を
馮跋将軍:私どもでも陛下を説得いたします。
ユジョン:すでに高句麗の王が幽州に到着したと聞いている
北魏の立場も風前の灯火だ。
援軍を連れて高句麗軍の攻撃に備えるときです。
コウン:高句麗をここから追い出せねば、北魏の未来も平穏ではないはずです。
ユジョン:しかし、高句麗王が幽州に着いたからには後燕との確かな約束なしには
北魏の朝廷の意は変わらぬ。
馮跋将軍:こちらで陛下を説得します。ユジョン殿は後燕との僧名維持にご尽力願います。
ユジョン:では待つとしよう。しかし、ご存じの通り時間がないぞ。
幽州の高句麗軍。(幽州に到着したタムドク王)
ヘモウオル将軍:ハムジ軍師の計画通り北魏が攻める先を大破しました。
小道まですべて把握したうえ偵察兵とも緊密に連絡し防備も万全です。
タムドク王:ハムジ軍師が幽州に着眼したのは軍師の優れた選択だ。
ここを基点として北魏と後燕に揺さぶりをかける
ヘモウオル将軍:両国に揺さぶりをかけるとは?
タムドク王:幽州は北魏に向かうのにもっとも重要な拠点だ。
チョンミョン(亡きハムジ軍師の部下):幽州を経ず漁城に行くには遠回りせざるを得ませぬ。
ヘモウオル将軍:主要な道に伏せ兵を置くだけでも北魏を防げます。
一度に北魏を討ち、龍城を攻めればよいのです。
タムドク王:違う。幽州で無駄な兵力を使う必要はない。
兵力を使うのは、後燕の首都、柳城であり幽州ではない。
いま後燕は敏感になっている。同盟の北魏がいつ裏切るかと常に不安に思っているはず。
これを利用すれば龍城を揺さぶることができるのだ。
ヘモウオル将軍:では、北魏と手を組むのですか?
手を組む必要も無い。後燕の朝廷が北魏を不審に思うことだ
ユリ(元契丹の女戦士):北魏の大規模軍がこちらに向かっています。
(ハムジ軍師の死の知らせを知った北魏軍は、幽州に出兵してきた。)
タムドク王:ハムジ軍師の死を聞きつけて、すぐにも動いたのだろう。
皆の者は出征の準備をせよ
ヘモウオル将軍:3箇所に伏せ兵を置きました。
こちらに向かうのが北魏の本隊です。
タムドク王:先頭にいるのが敵将なのか
ヘモウオル将軍:北魏で名高いユギという将軍で、ユジョンの弟です。
タムドク王:絶好の機会だ。もうした通りに準備せよ
(矢を放ち、ユギ将軍の兜に当てる)
タムドク王:そなたが北魏の大将軍ユギか
ユギ大将軍:私を討つには絶好の機会だったのになぜ矢を外した。
タムドク王:理由を申さねばならぬほど愚かではなかろう
ここをはじめとして幽州のあちこちに高句麗の兵が駐屯しており、四方には伏せ兵も潜んでおる
不必要な殺傷はしないほうがいいだろう
ユギ大将軍:我が北魏に何を望むのか
タムドク王:北魏とは婚姻を遂げた間柄だ。北魏とはいい関係を維持したい
軍を引き戻させてはどうか
ユギ大将軍:断れば?
タムドク王:ここにいる北魏軍すべて生きて帰れぬだろう
この幽州の地は高句麗のものだ。幽州を越えることは高句麗を越えることだ。
後燕にも幽州の地を踏んだ代償をしかと払ってもらう。
そなたの忠誠心は心得ておる。下がるがよい。最後の警告だ。
ユギ大将軍:軍を戻すのだ。急いで北魏に戻るぞ。
タムドク王:北魏軍が無事に戻ったと後燕にも伝わったろう
ならば後燕の朝廷はどう思うか
高句麗と北魏が再び同盟を結んだと怪しむはずです。
慕容熙(ボヨウキ)はせっかちな性格ゆえ、敵と味方の区別しかとつける
間違いなく事情も聞かずに北魏を追いやるだろう。
北魏を必要と考えるコウンはそれを止めるだろう。
層部の意見を分かつというこれほどの上策があるか
この対立だけでも後燕の朝廷は動揺するだろう。
様子をみよう
(後燕の龍城)。
慕容熙(ボヨウキ):高句麗と北魏が手を組んだか。
テギ副将。北魏の使臣を連れてこい。
慕容雲と馮跋も呼べ。急ぐのだ。
ユジョン:そのような話で私を罠にはめるつもりか。後燕の皇帝陛下もご存じか
慕容熙(ボヨウキ):幽州の地をもらえぬと聞き、そうそう高句麗と手を組んだのだ。
卑怯でずる賢い北魏の奴。そなたらが信じようとした北魏の姿であるぞ。
ユジョン:もし北魏が高句麗と同盟を結べば、その前に私が龍城を去っていたはずです。
慕容熙(ボヨウキ):朕の自線をそらさぬための芝居であろう。
コウン;北魏が高句麗と手を組んだ証拠もありませぬ。
北魏は信じられる唯一の国です。なにか事情があったはずです。
馮跋将軍:北魏がいてこそ高句麗の兵たん線を絶って孤立させ後燕を勝利に導けます。
寛大なご処置をお願いいたします。
慕容熙(ボヨウキ):最初から幽州の地を狙っていた者だ。そんな奴を信じたのが間違いだ。
コウン:状況だけを見て判断されますと後悔しますぞ。
馮跋将軍:高句麗が北魏と同盟を結んだとしても。使臣に無下なご対応はなりませぬ。
慕容熙(ボヨウキ):誰に向かってあれこれ指図しているのだ。さては命が惜しくないのだな。
北魏との同盟は終わった。北魏には期待することもない。
戦の準備にかかれ。宿軍城を取り戻し、高句麗軍に気勢を示すのだ。
早く命のとおりにせよ。
朕の命令が聞こえないのか。
テギ副将。ユジョンを牢に放り込め。
皆の者は下がって戦の準備に万全を期すのだ。
馮跋将軍:慕容雲(ボヨウウン)様。予想だにしない運びとなりました。
陛下の命のとおりに動けば後燕は滅亡します。
コウン:将軍ともあろう者が滅亡などと口にするな。
ユジョン殿も理由を知りませんでした。
コウン:聞くところによると、高句麗を恐れる北魏の朝廷が戦をさけたとも考えられます。
高句麗との戦を避けた?
馮跋将軍の部下:たいへんです。北魏の兵を武装解除させ、抵抗する者を皆殺しにしているそうです。
コウン:もう取り戻せない状態になった。
朝は曇りです。午後から雨で風が強くなる予報です。
朝ごはん食べて、登校時間までお休みしています。
顔の右上のほほの腫れがひいてきました。
9時にバス通学しました。
学校では、大泣きしましたが、何が原因かはわかりませんでした。
作業は、パルプちぎりをしました。
午後3時に帰宅。
今日は朝から雨で寒いです。
夕方まで昼寝してました。
5時半に、歯医者に行って、右奧の上の歯の、根っこが化膿して穴を開けているので、
中を洗って薬を入れる治療をしました。
痛みは無くて、治療もスムーズにできました。
晩ごはん食べて、早めに風呂に入り寝ました。
歯の治療したので安心したのかも。
朝ごはん食べて、登校時間までお休みしています。
顔の右上のほほの腫れがひいてきました。
9時にバス通学しました。
学校では、大泣きしましたが、何が原因かはわかりませんでした。
作業は、パルプちぎりをしました。
午後3時に帰宅。
今日は朝から雨で寒いです。
夕方まで昼寝してました。
5時半に、歯医者に行って、右奧の上の歯の、根っこが化膿して穴を開けているので、
中を洗って薬を入れる治療をしました。
痛みは無くて、治療もスムーズにできました。
晩ごはん食べて、早めに風呂に入り寝ました。
歯の治療したので安心したのかも。
ハムジ軍師の死
公開土太王 vol45 第89話
宿軍城を得たかわりにヨンサルタ将軍を失った。
だが、この城を足がかりに後燕の都である龍城へこのまま攻め込む
高句麗のやつらに鉄壁の宿軍城を落とされるとは何事だ。
龍城の鼻の先まで来たことになる
それなのn手をこまねいて眺めているだけか
北魏軍が動きだしたようだ。
後燕軍が北魏軍を護衛しているとある
失敗を繰り替えさぬように準備を徹底したのだろう
大将軍、龍城をおとすには?
少なくとも半月は必要になるでしょう
兵たちは連戦で疲れきっています。
一方では後燕軍は決死の覚悟で迎え撃つでしょう
軍師。我らが再び北魏と手を組むことは可能か?
ハムジ軍師:それは難しいでしょう。
我らが後燕の次に狙うのが、北魏であると分かるからです
なんとしても後燕と組み高句麗と戦おうとするはずです
ここで足止めされてはならぬ
逆攻めだ、攻められたら我らに不利だ。
チョンミョン:あと少しで故郷の地を踏めるのに。北魏め邪魔をしやがって
ハムジ軍師:幽州(ユウジュ)だ。幽州があった。
おそらく後燕は集められるだけの兵を都である龍城に集めるはずだ
チョンミョン:でも幽州(ユウジュ)と何の関係が?
ハムジ軍師:後燕と北魏が再び同盟を結んだのなら幽州にいる兵も龍城に向かって移動しているはずだ
タムドク王:では後方の幽州を占領して後燕の逃げ道を断つと?
ハムジ軍師:私の故郷の幽州は後燕と北魏の国境に位置しています。
奴らが再び同盟を結び出兵したとなれば、幽州はがら空きの状態でしょう
この機を生かして密かに兵を送り、我ら高句麗が幽州を占領するのです
まさに一石二鳥になります
まず、北魏は兵を送ることができなくなります。
つぎに龍城の後方である幽州を確保することで前方のある宿軍城から挟む討ちができます。
幽州にある中山は後燕の旧都でした。
慕容熙(ボヨウキ)の逃げ道を事前に断つことができれば後燕は大きく動揺するでしょう
幽州は軍事と往来の要です
北魏も狙っているところです。つまり燕だけでなく北魏も出し抜けます
タムドク王:要の地を攻めて、敵の動きを完全に封じ込めるのだな
ハムジ軍師:高句麗にとって幽州は中原征服の重要な拠点になります
後燕と北魏が龍城に気を取られている間に虚を突いて攻めれば敵はひるみます
タムドク王:軍師、ついに軍師との約束を守るときがきたようだ。
ハムジ軍師:幽州については誰よりも私が知っています。
タムドク王:これより、ハムジ軍師を幽州を収める幽州刺史(チャシ)に任命する
ハムジ軍師がすぐに兵を率いてゆくがよい。そして幽州に三足烏(サンジョウウの旗を立てるのだ
コウン:我らに有利に働くでしょう
敵の軍師ハムジを排除できます
タムドクの右腕である軍師を失えば高句麗軍は大混乱に陥ります
少ない兵でハムジを始末します。
ハムジ軍師:漁陽城城主、禄を受け己が根を張った国に忠信を誓うのは立派なことだ。
賞賛されてしかるべし。だが、後燕の状況を誰よりも知っているはず。
慕容宝と慕容熙(ボヨウキ)が皇帝となって以降、後燕は混乱が続いてばかりだ
国運は傾いたまま民は飢えと苦しみ、浮き草のような暮らしを強いられている
中でもここ幽州は各国が欲しがっているだけにdこよりも大きな被害を受けてきた
だがもう心配はいらぬ。高句麗の地になったからには高句麗の王様がお心を砕いてくださる
高句麗の王様は決して民を傷つけぬお方だ
略奪行為を厳しく禁じておられる
ヘモウオル将軍:今持っている官職も剥奪されることはない
王様に忠誠を誓えばよいのだ
王様はここ幽州に関しては幽州刺史(チャシ)に一任された
刺史(チャシ)様が下される命はすべて高句麗の王様に命と同じだ
ハムジ軍師:私は幽州の生まれだ。誰よりも強くこの地を大切に思っている
私は幽州を平和で暮らしやすい高句麗の地にしたいのだ
そのためにはここにいる皆に手助けしてほしい
私の力になってほしいのだ。
ここは私の故郷でもある。20年前のことだ。
私の母は、一人で漁陽城に住んでいた。だが7年ほど前になくなったらしい。
今さらだが親不孝を謝りたい。どこに眠っているのか
城主が調べてくれないだろうか
遠い親戚が少し離れた村に住んでいるらしい。どうかよろしく頼む。
モドウオン将軍:民に配る穀物まで用意していたのですか。
ハムジ軍師:後燕が龍城に送ろうと用意した兵糧です。
ヘモウオル将軍:民心を掴むには最高の方法です。
ヘモウオル将軍:民は高句麗の王様をたたえています
ヘモウオル将軍:誰であれ食料をくれるのが民のとっての最良の主ですからな
ハムジ軍師:ところで北魏の動きはどうですか
出兵の準備を急いで進めているようです。
やはり、一戦交えることになるかと
ハムジ軍師暗殺計画
後燕の将軍:後燕の朝廷から密命を受けてきました。
朝廷から密書です。
漁陽城城主:来るだろうと思っていた。
私がハムジを殺します。
城主はお膳立てを
我ら使える兵力は?
精鋭兵20人です。
うまくいけば手柄は城主たちのものです
ですが、万一しくじれば、家族の命はないものと思ってください。
漁陽城城主:準備を整えたら連絡します。
ヘモウオル将軍:ここ幽州から龍城で戦っている王様を援護できませんか
チョンミョン:
北魏が援軍を送るには、途中でこれら2箇所の要所を通ります。
待ち伏せには最適です。
北魏が幽州にむやみに手を出せないのもそのためです。
ハムジ軍師:おそらく近々北魏は龍城に向けてさらなる援軍を送るでしょう
ぬかりなく偵察隊を動かしてください。
そしていつでも出陣できるように準備を
ヘモウオル将軍:われらは王様の後方をしかと守るのですね。
ヘモウオル将軍:王様はどのような状況だろうか?
ファンフェ大将軍:10日続けて攻めてもまったく揺るぎません。
予想通り後燕は万全の準備を
タムドク王:国の存亡がかかっているのだ。当然だろう。
ファンフェ大将軍:ただ幸いにも北魏軍の足は止めることができました。
我らは攻撃に専念できます。
ソルチ:敵を誘き出しては?
攻める勢いを少しずつ緩めて疲れていると思わせるのです。
龍城まで退却したことで慕容熙は怒っているはずです。
我らに隙があれば守りから攻めに転じる可能性も
タムドク王:なかなかの策だ。引き続き攻めるが兵力は最小規模にまで減らせ
攻める兵を交代制にして十分に休ませるのだ
なお、見張りの兵を減らし、宿軍城の守りを手薄に見せるのだ
穴の中にいるクマを引きずりだしてやる
漁陽城城主:お母上の墓の場所がわかりました。
ハムジ軍師:それはほんとうか。ありがたい、礼を言う
生前は心配をかけてばかりだった。
死に水も取ってやることができなかった
母の墓参りは私ごとです。むやみに兵を同行させるわけには
ヘモウオル将軍:ですが、刺史(チャシ)様に何かあれば大変なことです。
ハムジ軍師:人は変わっても山川はそのままですな
ヘモウオル将軍の部下:刺史(チャシ)様はどちらに?
漁陽城城主に連れ出され後燕の刺客の罠だと悟ったハムj軍師。
ハムジ軍師:私としたことが不覚を取ったか
私を狙う敵に不覚にも剣を握らせてしまった。
最初から狙っていたのか
気づかなかった。それは残念だ。
森羅万象を知り得ていると自負していたが己の命が途絶える場所を見抜けなかったとは
後燕仕えたところできっと後悔するぞ。
いずれ後燕は滅びる。そして高句麗にひれ伏すことになるのだ。
漁陽城城主:どう死のうと、忠臣二君に仕えずだ。誇りに死ぬ。
ハムジ軍師:タムドク王、どうか、天下の大業を成し遂げなされませ
慕容熙(ボヨウキ):今夜奇襲を仕掛ける。
コウン:敵の罠かもしれません。
慕容熙(ボヨウキ):偵察兵は半月以上高句麗軍の動きを見てきた
ついに敵に隙が生まれたのだ
それに今夜は月も出ない。奇襲には絶好の機会だ。
宿軍城に着いたアリにタムドク王:アリか(契丹の女戦士)なぜここに?
アリ(契丹の女戦士)ハムジ軍師が亡くなりました。
タムドク王:ハムジが死んだと。どういうことだ?
公開土太王 vol45 第89話
宿軍城を得たかわりにヨンサルタ将軍を失った。
だが、この城を足がかりに後燕の都である龍城へこのまま攻め込む
高句麗のやつらに鉄壁の宿軍城を落とされるとは何事だ。
龍城の鼻の先まで来たことになる
それなのn手をこまねいて眺めているだけか
北魏軍が動きだしたようだ。
後燕軍が北魏軍を護衛しているとある
失敗を繰り替えさぬように準備を徹底したのだろう
大将軍、龍城をおとすには?
少なくとも半月は必要になるでしょう
兵たちは連戦で疲れきっています。
一方では後燕軍は決死の覚悟で迎え撃つでしょう
軍師。我らが再び北魏と手を組むことは可能か?
ハムジ軍師:それは難しいでしょう。
我らが後燕の次に狙うのが、北魏であると分かるからです
なんとしても後燕と組み高句麗と戦おうとするはずです
ここで足止めされてはならぬ
逆攻めだ、攻められたら我らに不利だ。
チョンミョン:あと少しで故郷の地を踏めるのに。北魏め邪魔をしやがって
ハムジ軍師:幽州(ユウジュ)だ。幽州があった。
おそらく後燕は集められるだけの兵を都である龍城に集めるはずだ
チョンミョン:でも幽州(ユウジュ)と何の関係が?
ハムジ軍師:後燕と北魏が再び同盟を結んだのなら幽州にいる兵も龍城に向かって移動しているはずだ
タムドク王:では後方の幽州を占領して後燕の逃げ道を断つと?
ハムジ軍師:私の故郷の幽州は後燕と北魏の国境に位置しています。
奴らが再び同盟を結び出兵したとなれば、幽州はがら空きの状態でしょう
この機を生かして密かに兵を送り、我ら高句麗が幽州を占領するのです
まさに一石二鳥になります
まず、北魏は兵を送ることができなくなります。
つぎに龍城の後方である幽州を確保することで前方のある宿軍城から挟む討ちができます。
幽州にある中山は後燕の旧都でした。
慕容熙(ボヨウキ)の逃げ道を事前に断つことができれば後燕は大きく動揺するでしょう
幽州は軍事と往来の要です
北魏も狙っているところです。つまり燕だけでなく北魏も出し抜けます
タムドク王:要の地を攻めて、敵の動きを完全に封じ込めるのだな
ハムジ軍師:高句麗にとって幽州は中原征服の重要な拠点になります
後燕と北魏が龍城に気を取られている間に虚を突いて攻めれば敵はひるみます
タムドク王:軍師、ついに軍師との約束を守るときがきたようだ。
ハムジ軍師:幽州については誰よりも私が知っています。
タムドク王:これより、ハムジ軍師を幽州を収める幽州刺史(チャシ)に任命する
ハムジ軍師がすぐに兵を率いてゆくがよい。そして幽州に三足烏(サンジョウウの旗を立てるのだ
コウン:我らに有利に働くでしょう
敵の軍師ハムジを排除できます
タムドクの右腕である軍師を失えば高句麗軍は大混乱に陥ります
少ない兵でハムジを始末します。
ハムジ軍師:漁陽城城主、禄を受け己が根を張った国に忠信を誓うのは立派なことだ。
賞賛されてしかるべし。だが、後燕の状況を誰よりも知っているはず。
慕容宝と慕容熙(ボヨウキ)が皇帝となって以降、後燕は混乱が続いてばかりだ
国運は傾いたまま民は飢えと苦しみ、浮き草のような暮らしを強いられている
中でもここ幽州は各国が欲しがっているだけにdこよりも大きな被害を受けてきた
だがもう心配はいらぬ。高句麗の地になったからには高句麗の王様がお心を砕いてくださる
高句麗の王様は決して民を傷つけぬお方だ
略奪行為を厳しく禁じておられる
ヘモウオル将軍:今持っている官職も剥奪されることはない
王様に忠誠を誓えばよいのだ
王様はここ幽州に関しては幽州刺史(チャシ)に一任された
刺史(チャシ)様が下される命はすべて高句麗の王様に命と同じだ
ハムジ軍師:私は幽州の生まれだ。誰よりも強くこの地を大切に思っている
私は幽州を平和で暮らしやすい高句麗の地にしたいのだ
そのためにはここにいる皆に手助けしてほしい
私の力になってほしいのだ。
ここは私の故郷でもある。20年前のことだ。
私の母は、一人で漁陽城に住んでいた。だが7年ほど前になくなったらしい。
今さらだが親不孝を謝りたい。どこに眠っているのか
城主が調べてくれないだろうか
遠い親戚が少し離れた村に住んでいるらしい。どうかよろしく頼む。
モドウオン将軍:民に配る穀物まで用意していたのですか。
ハムジ軍師:後燕が龍城に送ろうと用意した兵糧です。
ヘモウオル将軍:民心を掴むには最高の方法です。
ヘモウオル将軍:民は高句麗の王様をたたえています
ヘモウオル将軍:誰であれ食料をくれるのが民のとっての最良の主ですからな
ハムジ軍師:ところで北魏の動きはどうですか
出兵の準備を急いで進めているようです。
やはり、一戦交えることになるかと
ハムジ軍師暗殺計画
後燕の将軍:後燕の朝廷から密命を受けてきました。
朝廷から密書です。
漁陽城城主:来るだろうと思っていた。
私がハムジを殺します。
城主はお膳立てを
我ら使える兵力は?
精鋭兵20人です。
うまくいけば手柄は城主たちのものです
ですが、万一しくじれば、家族の命はないものと思ってください。
漁陽城城主:準備を整えたら連絡します。
ヘモウオル将軍:ここ幽州から龍城で戦っている王様を援護できませんか
チョンミョン:
北魏が援軍を送るには、途中でこれら2箇所の要所を通ります。
待ち伏せには最適です。
北魏が幽州にむやみに手を出せないのもそのためです。
ハムジ軍師:おそらく近々北魏は龍城に向けてさらなる援軍を送るでしょう
ぬかりなく偵察隊を動かしてください。
そしていつでも出陣できるように準備を
ヘモウオル将軍:われらは王様の後方をしかと守るのですね。
ヘモウオル将軍:王様はどのような状況だろうか?
ファンフェ大将軍:10日続けて攻めてもまったく揺るぎません。
予想通り後燕は万全の準備を
タムドク王:国の存亡がかかっているのだ。当然だろう。
ファンフェ大将軍:ただ幸いにも北魏軍の足は止めることができました。
我らは攻撃に専念できます。
ソルチ:敵を誘き出しては?
攻める勢いを少しずつ緩めて疲れていると思わせるのです。
龍城まで退却したことで慕容熙は怒っているはずです。
我らに隙があれば守りから攻めに転じる可能性も
タムドク王:なかなかの策だ。引き続き攻めるが兵力は最小規模にまで減らせ
攻める兵を交代制にして十分に休ませるのだ
なお、見張りの兵を減らし、宿軍城の守りを手薄に見せるのだ
穴の中にいるクマを引きずりだしてやる
漁陽城城主:お母上の墓の場所がわかりました。
ハムジ軍師:それはほんとうか。ありがたい、礼を言う
生前は心配をかけてばかりだった。
死に水も取ってやることができなかった
母の墓参りは私ごとです。むやみに兵を同行させるわけには
ヘモウオル将軍:ですが、刺史(チャシ)様に何かあれば大変なことです。
ハムジ軍師:人は変わっても山川はそのままですな
ヘモウオル将軍の部下:刺史(チャシ)様はどちらに?
漁陽城城主に連れ出され後燕の刺客の罠だと悟ったハムj軍師。
ハムジ軍師:私としたことが不覚を取ったか
私を狙う敵に不覚にも剣を握らせてしまった。
最初から狙っていたのか
気づかなかった。それは残念だ。
森羅万象を知り得ていると自負していたが己の命が途絶える場所を見抜けなかったとは
後燕仕えたところできっと後悔するぞ。
いずれ後燕は滅びる。そして高句麗にひれ伏すことになるのだ。
漁陽城城主:どう死のうと、忠臣二君に仕えずだ。誇りに死ぬ。
ハムジ軍師:タムドク王、どうか、天下の大業を成し遂げなされませ
慕容熙(ボヨウキ):今夜奇襲を仕掛ける。
コウン:敵の罠かもしれません。
慕容熙(ボヨウキ):偵察兵は半月以上高句麗軍の動きを見てきた
ついに敵に隙が生まれたのだ
それに今夜は月も出ない。奇襲には絶好の機会だ。
宿軍城に着いたアリにタムドク王:アリか(契丹の女戦士)なぜここに?
アリ(契丹の女戦士)ハムジ軍師が亡くなりました。
タムドク王:ハムジが死んだと。どういうことだ?