こんばんわ。
3月に入ると、いろいろなところでひな人形展が開かれている。都内の美術館では名家のお雛さまが飾られるが、最近は、そこまでは行かず、たいてい近場で済ましている。済ましているというと失礼かな。北鎌倉古民家ミュージアムでは、昔ながらの和の雰囲気を残す木造家屋の中で古いおひなさまが飾られる。古民家で古いお雛さまを観るのも乙なものです。
北鎌倉古民家ミュージアム
では古民家のお雛さま、全体の展示風景を。
では、個々の雛段、お雛さま、御所人形などを見てゆきましょう。
紫宸殿飾り 京都の紫宸殿を模して、屋根は本物の檜皮葺(ひわだぶき)。左近の桜と右近の橘まである。大正9年、大木平蔵(丸平)作。
紫宸殿内の内裏雛(男雛と女雛)、官女(3人)や、随身(右大臣と左大臣)、五人雑子(5人) 、仕丁(3人)の雛人形の勢揃い。
官女(3人)と奥に内裏雛
仕丁(3人)
それでは、江戸時代のお雛さま。年代順に。
立ち雛(江戸時代)お雛さまの原型。立雛が坐雛へ、紙雛から裂雛へと進化し、今のお雛さまの形になった。
元禄雛 紙製の立雛についで織物の衣装を着た座雛。
享保雛 衣装や小道具が派手に高級化された豪華な内裏雛。 もともとは能面師が作ったとされるお顔が特徴で、女雛は豪華な天冠、男雛の冠にも金が施されている。
不仲な享保雛。そっぽを向いている(笑)。
次郎座衛門雛 江戸時代中期に雛屋次郎左衛門という人形師が創始したことからこの名がある。団子のような丸顔に引目鉤鼻という、源氏物語絵巻に描かれるような面貌が特徴。
有職雛(ゆうそくびな) 有職故実に基づく、公家の装束を忠実に再現する雛。宝暦・明和年間(1751~72)頃に始められたと伝わる。
古今雛 文化の中心が京都から江戸に移ったのちに誕生した。有職にとらわれない華やかな装束が特徴。雛人形の顔は、面長、両眼には硝子玉や水晶をはめ込んで、活き活きとした表情をもつ。
一刀彫雛飾り(京都仁和寺花路職)慶応2年銘
御所人形 春駒持ち(14代将軍 徳川家茂旧蔵)
御所人形(汐汲)江戸時代末期
雛道具
古民家で古いお雛さまを観るのも乙なもの
では、おやすみなさい。
いい夢を。
竹田人形一対(江戸時代)
不仲な享保雛には笑わせていただいたのと本当にこんなお雛様があるのですね。
蹴鞠や短冊片手の和歌、源氏物語をざわめきに聴くようですね。
一日を有意義に過ごされてのこと。
感謝致します。
本日、昨夜からの雨です。
ほんとにそうですね。楽しんでいただいたようで嬉しく思います。ここはお客も少なく、ゆっくりできます。写真撮影もOKで最高です。