マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

『It Mama』連載:冷やすvs温める!? 「乳腺炎」のケアはどっちがいいの?【地球の最北で子育て#05】

2017年01月17日 | 妊娠・乳幼児

こちらに暮していると、

「こんな状況でジョーク・・・」という場面に出合うことがたびたびあります。

 

みなさん、絶妙のタイミングでウィットにとんだ言葉をさらっと言うんですよね。

ぷっと吹き出し、力の入った身体がふっと緩みます。

 

長男と長女がお世話になったこの記事に出てくる産科医さんも、

診察のたび、真面目なんだかジョークなんだかわけ分からなくなるような話が満載で、大好きな方でした。

妊娠中も、一通り笑った後、「ま、大丈夫だよ」が口癖で、いつもほっとさせられたものです。

 

政治的にも活発な方で、日々、パッション溢れ様々な問題に走り回ってもおられました。

ユーモアは、厳しく難しい状況に日々立ち向かう力を与えてくれますね。

 


ふっと軽くなる瞬間を散りばめていきたいです。

子育て中も、こんなときに笑ってられるかという時ほど、ユーモアを思い出していきたいです。

 

 

私も次男が3歳時に激しいチック症にかかり(当時の記事はこちら)、

小児科医から一生治らない「トゥーレット症候群」かもと言われ、

何とか緩和できないかと様々試すなかで、

ふと「チックショー」とつぶやき、むちゃくちゃ緩んだ瞬間を思い出します。

 

力の入りすぎていない大人が周りにいると、

子どもも、のびのびしますね。

 

 


でもホンと、妊娠前は、

「産後うつ」「母乳ノイローゼ」「乳腺炎」なんて世界があるとは、ほとんど想像さえしないものですよね。

表に出てくるのは、可愛い赤ちゃんを抱くママのイメージが主ですから。

 

産後トラブルのフルコース体験が、

少しでも役に立てたら嬉しいです。

苦しむ方々が、少しでも楽になりますように!

 

日本と米国で対処の仕方が正反対の乳腺炎、

興味のある方是非どうぞ!

冷やすvs温める!? 「乳腺炎」のケアはどっちがいいの?【地球の最北で子育て#05】

 

みなさん、今日もよい日を!

 

 

追記:

ここには書いてないのですが、日本でも米国でも、

乳腺炎には、キャベツやジャガイモや豆腐を胸に当てるといいという情報があります。

これは、炎症の熱をとるためとのこと。

私自身も試してみたんですが、私自身は、効果がよくわかりませんでした。

もともとこうした自然療法は、即効性があるものではありませんしね。

参考までに! 

 


「ギフテッド応援隊」という会が発足したようです!10年間ギフテッドプログラムの生徒を見てきて思うこと

2017年01月16日 | ギフテッド

去年7月に、こちらの記事で、

・関西&関東にて「ギフテッドの子を持つ親で集まりましょう」茶会があるようです!

日本で「ギフテッドの子を持つ親の集まり」があるようですよ!と報告させていただきました。

 

この会の呼びかけをされていた、

これでいいのだ(?)』というブログをされている、「きらりママ」さんという方が、

今年になって新しく、「ギフテッド応援隊」という会を発足されたようです。



「ギフテッド」と一言でいっても、本当にいろんな子がいます。

ですから、「ギフテッドに関する会」というのも、

様々な形があるのは、とても自然なことですよね。

 


ギフテッドの定義は、世界的に見ても、

定かではないとされています。


支援の歴史が比較的長い米国では、

全国的に一応「IQ130以上」という基準がありますが、

「IQ値・学力といった従来の審査のみでは、

見落とされる子が出てしまう」といった議論も常になされています。


特別な支援体制もなく、「ギフテッド」の定義もより曖昧な日本。

書籍やネットなどから伝わる「ギフテッドの特徴」から、

「まさしくわが子はギフテッド」と思われる親御さん方がこうして立ち上がり、

互いに情報交換をしながら、様々な形での支援が生まれているというのは、

頼もしいですね。


子どもの多様なニーズが、またひとつ満たされる場。

応援しています!



ギフテッドの子の難しい面

こちらに「ギフテッド」について書いてきましたが、

 http://kosodatekyua.com/category/giftededucation/


「ギフテッド」とされる子の中には、

現在の教育制度にフィットしてスクスクと伸びていく子もいますが、

困難を抱える子もいます。

アンダーアチーバーになる子、学校の勉強にやる気を失う子や、

学校をドロップアウトする子もいます。


10年近く「ギフテッドプログラム」の生徒たちの様子を見てきて、

そうした「困難」の背景にあるのだろうと思い当たることを、

以前も少しまとめたんですが、改めてざっと並べてみます:

 

・大多数と同じ学び方では物足りない(深みやスピード)。

・物足りない分、周りの邪魔をするなど問題行動を起こし、先生や周りにネガティブに扱われる。

・フィットしない学習内容の繰り返しに、学校の勉強へのやる気をなくす。学校嫌いになる。

・好奇心が旺盛だったり、独自の方法で問題に向き合いたいため、周りとズレがち。

・凸凹の差が大きい場合は、「すべてが満遍なくできる」ことを求められる通常の教育制度にフィットし難い。

・感覚や情動面の敏感さがあり、周りが気にかけないことにも強烈に感じ入り、周りのペースからズレる。

・完璧主義で、自らの凹面やできないことも耐えられず、一切を投げ出してしまう。

・得意なことは何となくできてしまうので、苦手なことにも同じ調子で向かいうまくいかない。

・独自の方法を試そうとするので、できる時とできない時の差が激しい。

・できることはすんなりできてしまうので、できないことはスグに諦めてしまう。

 

 

こうした「難しさ」について、親同士が分かち合い、

少しでも支援し合える集まりが増えていくなら、心強いですよね。

 

 

 

ギフテッドの専門家のChristine Fonseca氏はその著書

Emotional Intensity in Gifted Students: Helping Kids Cope with Explosive Feelings』の中で、

「ギフテッドの子は『強烈さ』というフィルターを通して世界を見ている」

と言います。

 

今は高校生となったプログラムの生徒たちをみていても、

よく分かります。

多感な時期の渦巻く内面が、SNSなどをのぞいても、炸裂してます。

反体制、社会批判、人生の意味、性、アート・・・。

「大人しく」学校という枠組みの中でトップを駆け抜けている子は、

半数にもみたないかもしれません。

 

 

 


米国でも「ギフテッド」という言葉の用いられ方は様々です

東海岸では、郡によっては、

学業成績が上位ならばひっくるめて「ギフテッド・タレンティッド」と呼ばれたりと、

もっぱら「学力」が重視です。

「ギフテッド=勉強ができる」という意味あいが強いですね。

 

日本で受験勉強をして偏差値の高い学校に入る、

といった同じような意味合いで、

「ギフテッドプログラム」が位置づけられている、というのが今のところの感想です。

 

こうして「勉強面」のみが着目されているため、

通常の学級で、学業の理解度別にグループ分けされ授業がすすめられるなどのシステムが導入されることで、

通常の学級で十分個々の学業面のニーズは満たされますからと、

「ギフテッドプログラム」の存在意義自体が、薄れている地域もあります。

 

現在暮らす地域でも、

小学校3-5年生まで「マグネットクラス」があるのみ。

認知テストで96パーセンタイル以上、学力は算数読み書き3学年上のレベルが求められると「学力重視」で、

プログラムの概要には、はっきりと「生徒をギフテッドと認定するギフテッドプログラムではありません」と書かれています。

 

数年前までは「キンダーから3年生」のマグネットクラスもあったようですが、

通常のクラスで満たされないニーズはないとみなされ、廃止になってます。

 

6年生以降も、通常学級にて、学力別にそれぞれに合うクラスを取ることのできる制度が整っており、

学力面以外のニーズは、

学校カウンセラーや「特殊教育専門家(発達障害学習障害専門家)」がひっくるめて面倒をみる。

そんなシステムになっているんですね。

 

 

 

 


「ギフテッド」という言葉について思うこと

 

私自身は、「ギフト」は全ての子に与えられている、と思っています。

 

現在では、

その「ギフト」が、一定の審査をパスしたり、人目をひくものであったりすると、

「ギフテッド」といった名称が与えられるわけです。

 

でもそれも、「ものさし」によっているんですよね。

「ものさし」が変わるなら、誰を「ギフテッド」とするかも、変わってきます。

 

学力の「ものさし」ではかるなら「ギフテッド」とはいえなくても、

人の気持ちを汲み取る力の「ものさし」でなら「ギフテッド」になる子もいるでしょう。

 

 

私の究極的に理想とするイメージは、

個々の数だけ「ものさし」が存在するようになること。

 

「ここからはギフテッド」という区切りも必要なくなり、

ただ、「個々のニーズ」が明らかになっていくこと。

 

それぞれの「ギフト」に、それぞれ異なるニーズがありますから。

 

 

これは、今はまだまだ非現実的なイメージです。

そこにいたるまでには、ギフテッドや、敏感な子や、発達障害の子やと、

様々な「ものさし」を用いて、それぞれの「ギフト」を理解する必要があるのでしょう。

 

それでも子どもに関わる大人として、

底のところには常に、

「個々の数だけのものさし」というイメージを持っていたいな、そう思っています。

 

 

「ギフテッド」とされる子のニーズが満たされる場として、

「ギフテッド応援隊」発足!

興味がおありの方は、是非、きらりママさんに連絡をとられてみてください!


 

こちらキング牧師の誕生日で今日は休日です。

とうとうトランプ政権も始まりますね。

ワシントンDC近郊は厳重体制に入り、夫も今週は自宅勤務です。

みなさん、今日もよい日を!

 


『It Mama』連載「母乳が出ない!姑・夫が哀れむ「産後うつ」を救ったものとは? 【地球の最北で子育て#04】

2017年01月12日 | 妊娠・乳幼児

身も心もボロボロだった初出産。

回復する間もなく、2日後に退院して自宅へ。

 

当時、伯母が手伝いにきてくれました。

伯母には出産経験はなく、夫と3人で、右も左も分らない中、新生児育児へと突入。

 

よく泣きなかなか寝ない「手のかかる赤ちゃんの代表例」のようだった長男。

その泣きかたというのも、なだめようとするほど、真っ赤になり怒り狂ったかのようなんです。

 

昼夜構わず、1-2時間おきに泣き叫ぶ赤子を抱えて歩き回る日々に、

寝不足で意識は朦朧、次第に、目が覚めるたび、

「この悪夢はいつまで続くのか」と思うようにさえなっていました。←産後うつ

 

 

 

出産から新生児の世話までの流れというのは、

今振り返っても、過酷な時期ですよね。

ホルモンの大変化、出産で痛む身体を癒す暇もなく、

寝不足続きの中母乳を作り続ける。

それまで自由奔放に暮していたのが、

トイレに行くことさえままならない生活。

 

 

とはいえ、下の4人になるにつれ、

皆よく寝る方ではなかったのですが、

長男ほど、泣き叫んで手がつけられないということも少なかったです。

 

それはひとえに、

私自身何をしたらよいのかより分り、

心もリラックスしていたせいが大きいのだと思っています。

 

赤ちゃんには、母親のストレスが伝わると分っています。

(『ユア子育てスタジオ』:親のストレスマネージメントの大切さ)

 

髪を振り乱し必死の形相で「母乳が足りてないに違いない」とギラギラとした目でのぞきこみ、

身体もがちがちにこわばっている大人が常に傍にいて、

長男、それはそれは居心地悪かったのだろうなあと、今はよく分ります。

 

 

 

この記事には、当時の様子や、

「母乳育児コンサルタント」によるアドバイス、

赤ちゃんに接する上で最も大切にしたいことをまとめました。

 

興味ある方是非どうぞ!

母乳が出ない!姑・夫が哀れむ「産後うつ」を救ったものとは? 【地球の最北で子育て#04】

 

 

こちら一昨日はマイナス10度近かったのに、今日は15度近くまで上がっています。

なんだかほっこりと、春のような錯覚。

みなさん、今日もよい日を!


昨日出会った小児科医の中耳炎への処置に拍手!「絶対」などない?高度に専門性のある領域の奥深さ

2017年01月12日 | ヘルス

昨日は、ここ数日鼻かぜ気味だった三女が、「耳が痛い」と言い出し、

小児科医へ連れて行きました。

 

以前、中耳炎と抗生物質について、こちらの記事に書いたのですが、

中耳炎への対処法、子育てはホント決断の連続ですね

今回の中耳炎は結局成り行きでこういうことに

 

昨日の小児科医の対応、「おお!」と思いましたよ。

 

「8歳を過ぎたら、中耳炎の細菌と闘う力があるものです。

抗生物質は、今のところ必要はありません。

金曜日以降もひどくなるようだったら用いましょう」と。

 

三女が去年初めてかかった中耳炎。

8歳だったんですが、「緊急処置科(urgent care)」のナースプラクティショナーに

すぐに抗生物質を呑むように言われました。

 

今回の医師、

「破裂して膿や血の塊が出てくるかもしれませんが、心配いりませんよ。

そうなっても、抗生物質なしで回復する子もいますし」とのこと。

 

必要ならば痛み止めを呑ませるとのこと。

 

鼻ぐしゅぐしゅと耳の痛みで、なかなか寝付かれず、

昨日と今日、学校を休んでゆったりしている三女。

さて、様子を見守ります!

 

 

 

もうひとつ、

去年から、私自身の「ポロリととれたクラウン」について

いくつか歯医者に出かけているのですが、

今週は、とうとう5件目にして、期待以上の解決をしてくださる歯医者に出会いました。

 

先の4件に、

支柱が短すぎるから「歯茎を削るか」「インプラント」しかないといわれていたんですが、

今週出会った女性歯科医さんは、「私はそうは思いませんよ」とはっきり。

それまでの歯科医が言及することのなかった噛みあわせやクラウンの高さなどを調整していただき、解決。

 

 

 

一連のことを、昨日も上の子達と話していたんですが、

本当に、医者によって、同じ症状や状態を前にしても、

処置の仕方が随分違ってくるんですよね。

 

子ども達、

「もっと絶対的にたよることのできる明確な指標とかがあるわけじゃないんだよね」

と感慨深げに。

医療という、高度に専門性のある領域の奥深さを、目の当たりにしたようです。

 

第二、第三、第四の意見を聞き、自分にあった治療ができるといいですね。

 

そして、私自身も、過去福祉に頼る時期もあり体験してきましたが、

収入によって医療の選択肢がなくなるこの国の医療状況の改善を願っています。 

 

 

持病の「首の痛み」についての医者回りも始めています。

下を向かない限り平気なのですが、

これ以上悪化しないようにできることをできるときにしていこうと思っています。

 

元々子ども時代から身体は弱いほうだったんですが、

今こうしてほとんど寝込むこともなく、

走り回ることのできる日々を本当に有難く思っています。

 

みなさん、喜び溢れる日を!


子どもにも伝えたい!難しい状況でもたくましく尚且つ柔らかな心を持ち人生を謳歌する「メンタリティー」

2017年01月10日 | 子育て全般

難しい状況にありながらも、たくましく、それでも柔らかな心を持ち合わせ、歩き続けていく人々。

今も、身近な周りに、そうした人々がたくさんいます。

 

難しい状況に出合っても、

再び立ち上がり、前へと踏み出し、人生を謳歌し続ける力。

そしてそんな力を、子ども達にどう育むことができるのでしょう?

 

 

先日、夫に時折「コーチ」をしてくださる方に、以下で紹介するクリップを教えていただきました。

世界中を飛び回る政府の重要なポジションについた後、今はリタイヤし、次世代の育成に力をいれている方。

第一線で活躍された責任重大な外交面でも、そして人生においても、難しい局面に幾たびと出合ってきたといいます。

 

難しい状況にも生き生きと駆け抜けるヒントとなる「メンタリティー」が分りやすく紹介されています。

 

「リーダー育成」を目的とするこのクリップ。

大きな責任を負い、周りからのプレッシャーも尋常じゃない中で、

難しい局面に向かい続ける状況もしかり、

日々暮らす上でも、気づいていきたいヒントが満載です。

 

 

興味のある方、

英語ですが、3分半程と短いですし、絵で解説されていますから、

下にまとめた日本語訳と照らし合わせ、観てみてください!

https://www.youtube.com/watch?v=fLqzYDZAqCI 

 

 

「私はどこにいるのか?と自身に尋ね続けよう!」とするこのクリップ。

 

「私は線の下にいるのか上にいるのか?」
 

 

線の下:ドラマ、防御的、欠乏 

線の上:今この瞬間、好奇心、成長と学び

 

 

線の下とは:

信条

正しいことが最も重要なこと

外には私に対しての脅威がある

充分でない

私にはほかにも承認が必要

安全は私自身の外から得られる

(コントロールできないことも)コントロールする必要がある。

極の一方がもう一方よりいい

2つの選択肢があるだけ

これは深刻、面白おかしくなんかない。

私はよりよい、よりよくない。

正しいと間違っているがあるのみ。

選択はない。

私のストーリーは真実

 

 

行為

意見にこだわる

間違いと非難すべき点をさがす

「ファイト、フリー、フリーズ、フェイント(原始反射)」

議論する

理論化、正当化

他者を助けが必要なものとしてみる

「ゴシップ(噂話)」する

いっぱいいっぱいになる

自己のアイデンティーティーを守るためならなんだってする

痛みを解放するために「紛らわし」を用いる(食べ物、セックス、ドラッグ、メディア、仕事など)

他者を自分の信条に入れ込む

全ての反証データを避ける

メッセージを伝える人を攻撃する

葛藤を避ける

全てを二極化する(正しい間違っている、よい悪い)

 

用いる言葉(statement)

私は~べき。

私はできない。

私は正しい。

私はハード。

私は~しようとしている。

私の過ちではない。

私は混乱している。

事実は~だ。

私は~しなければならない。

あなたが私に~させる。

「ごめんなさい、でも」と言い訳。

いつも~、決して~ない

あなたは私の言うことを聞いていない。

無駄だ。

彼らは理解しない

 

 

線の上とは:

 

信条

正しいことよりも学びと成長の方に価値がある

2つ以上の可能性がある

承認、コントロール、セキュリティーは私が既に手に入れているもの

私の思考と信条について疑問を持つのは価値があること

離れてみるのなら、何も深刻なことはなく、ほとんど全てが面白おかしくさえ見える

全ての人々と状況は私と同盟。

隠すよりさらけだすことにこそより価値がある。

 

 

行為

呼吸にフォーカス

姿勢を変える

好奇心を持つ

意識的に聞く

感情を感じる

議論を吹っかけるように話さない

感謝する

責任をとる

自らの信条に疑問を持つ

潜在的な信条を自覚する

全ての解決策への勝ちを創造する

遊ぶ

完璧な同意をする

 


用いる言葉(statement)

このことから何を学べるだろう?

「真実」の反対はどのようであるだろう?

これはどのように親しみが持てるだろう?

~のためにあなたに感謝しています。

~について責任をもちます。

~に同意します。

~を選択します。

~を創造します。

これは深刻ではない。

あなたは~というのを聞いています。

私の体の感覚は~

私は、悲しみ、怒り、恐れ、喜びを感じています。

 

 

 

私なりに、とても納得でした。

・自らの考えに「そうかな?」と質問してみる。

・正しさより、学びと成長。全ては、正しさを証明する機会というより、学びと成長の過程。

・「真剣」であっても「深刻」になることはない。

・笑いは、物事のまた違った側面をするっと示してくれます。笑うことの大きさ。これはもう、子育てでも夫婦間でもそのパワフルさを日々実感しています。最近は、夫婦ぶつかっても、その後笑い合うことが多いです。お互いに、「自分はこれだけしてる!」「自分を見て!」「ここが足りない足りない!」と必死になっている様子がおかしくて。

・遊び心を持つ

・ネガティブな感情も存在を認めていく。確かに「認める」ことで返って長引きません。

 

 

 

「人は常に線の下に落ちていくもの」といいます。

「危機」を感じるたび、反射的に身体は硬直し、気持ちも硬くなり、

自分を守ることに必死で、

まるで「ズームした一点」から目が離せなくなってしまうかのよう。

 

 

「線の下にいるのか、線の上にいるのか?」そう自ら尋ね、

呼吸、感情、感覚、

そして、上にあげたような「線の上の言葉(statement)」を用いて、

柔らかな心を、多角的な見方を、取り戻していきます。

 

すると、創造的な解決策、共に生み出す姿勢、革新、繋がりが

開いていくというわけですね。

 

「自分がどこにいるのか」と尋ね、

この「線の上」を意識していくこと、信条を、行動を、用いる言葉を見直していくこと、

それが、難しい局面にも、たくましく、尚且つ柔らかい心を大切に、

つまり、人生を謳歌する鍵というわけですね。

 

 

 

日々心に留めつつ、

子ども達にも伝えていきたいです。

 

さて、これからDC方面に出かけてきます。

みなさん、今日もたくさんの喜びが見出せますように!

 

 

参考資料:'Above and Below the Line' based on the work of the Hendricks institute. Created with Kaley Wamer, Councious Leadership Group

 


『It Mama』さんへ「上の子から下の子への『気になる言動3つ』への対応例」をまとめました

2017年01月05日 | 子育て全般

一生口きかないと固く誓ったはずが、

30分後にはきゃっきゃと一緒に遊んでいる。

 

自分も腹の底から憎らしかったはずが、

家族以外が兄弟姉妹の悪口をいっていたらムカッとする。

 

 

私も、小学生時代、兄と喧嘩することもしょっちゅうでしたが、

晩御飯中に、兄が「いじめられた」と涙をこぼすのを見て、

そのいじめっこの半ズボンからのびるまるまるとした太ももをはたいてやると、

メラメラ燃えたのを思い出します。

 

結局、

翌日そのいじめっ子の教室まで鼻息荒く出かけていったんですが、

じっとにらみつけるだけで戻ってきました。

(半ズボンの本人、何も気づかなかったでしょうね、笑)

 

兄弟姉妹って、

多様な感情の入り交ざる「密な人間関係」体験の宝庫ですね。

 

 

 

先日、こちらに、兄弟姉妹間の葛藤への気づきについて書いたんですが:

兄弟姉妹間、親子間、そして自分に対しても気をつけたい「人格批判」→「恥の意識」→「改善困難」

 

もう少し年齢が低い兄弟姉妹間の葛藤について、

少し前になりますが『It Mama』さんに

上の子から下の子への「気になる言動3つ」への対応例をまとめました。

 

1.下の子の面倒を全くみない

・こんな時、ママはどうする?きょうだい間トラブルへの対処法~お世話編~

 

2.下の子を馬鹿にする

3.下の子をいじめる

・こんな時、ママはどうする?きょうだい間トラブルへの対処法~ケンカ・イジメ編~

 

場にフィットするよう、編集していただきました。

興味ある方、是非どうぞ!

 

 

それでは、これからワシントンDC方面へ出かけてきます。

みなさん、今日もよい日を!

 


日本政府も提案する「批判的思考(クリティカルシンキング)を育む」のってなぜ大切?育むヒント

2017年01月04日 | 21世紀型子育て

「批判的思考(クリティカルシンキング)」についてまとめ中です。


「批判的思考(クリティカルシンキング)」を育むことの大切さ

欧米社会では、小学校時代から聞かれる言葉です。

 

日本でも、

2012年に文部科学省が提案した「教育改革」にて、

その重要性があげられています。

 

この「批判的思考」、字面どおりにみると、

まるで「常に周りのあら捜しをして非難できる箇所を見出そうとする」かのようですよね。

私も初めてこの言葉を聞いた当時は、そんなイメージをもっていました。

 

でも「批判的思考(クリティカルシンキング)」とは、そうではなくて、

「論理的に考え、そうした自らの考えを多角的に省察し(メタ認知)、的確な判断を下す」

ことを言うんですね。

 

 

以下、生物人類学者グエン・デワー氏のこちらの記事(Teaching critical thinking: An evidence-based guideを参考に、

「批判的思考」について、ざっとまとめます。(それぞれの研究の詳細は記事原文を参照ください)

 


「批判的思考」を身につけることはなぜ大切?

スクリーンをのぞけば瞬時に世界中の情報が手に入るネット時代、

正誤清濁入り乱れた情報が溢れる中、情報を鵜呑みにするのでなく、

より的確に「選択する」ためにも、「批判的思考」は重要になってきます。

 

また「批判的思考(クリティカルシンキング)」とは、

「好奇心と柔軟性とオープンマインドから成り、

創造的な問題解決にも欠かせない」とのこと。

(Quitadamo et al 2008) (DeHaan 2009)

 

 好奇心、柔軟性、オープンマインド、創造性といえば、

何が起こるか予想しにくいこれからの「不透明な時代」に、

ますます必要とされる資質。

「批判的思考」とは、これらの資質をひっくるめた思考法なんですね。 

 

 

文部科学省は「教育改革」として、

従来の知識重視型の教育ではなく、

自ら考え、判断し、行動する生徒、

つまり、これからの世界で活躍できる人材を育てることを目指しているわけですが、

確かにそのためには、「批判的思考」が重要になってきますね。

 

 


「批判的思考(クリティカルシンキング)」を身につけることでIQなどもアップ?

「批判的思考(クリティカルシンキング)」を磨くことで、様々な能力がアップすることも分っています。

 

・言語理解力、発明思考、IQが著しく上昇

400人以上の7年生に、45分間60回の「批判的思考」レッスンを与えたところ、レッスンを受けなかったグループよりも、著しく、言語理解力、発明思考、IQが上昇。(Herrnstein et al 1986).

 

・問題解決力の向上

678人の7年生を対象に、生物学のカリキュラムに「批判的思考」のレッスンを加えた場合と、そうでない場合を比較したところ、レッスンが加えられた生徒の方が、分析能力が改善され、日常の問題解決能力も向上したとのこと。つまり、日常生活にもより応用できる科学的な力が培われたということですね。(Zohar et al 1994)

 

 


では、「批判的思考(クリティカルシンキング)」をどう鍛えるのか?

 

 いくつかの研究によると、以下を教えるのが有効とのこと(Abrami et al 2008):

 

• アナロジーの分析(analyze analogies)

• 分類を創り、モノを適切に分類する(create categories and classify items appropriately)

• 妥当な情報の識別(identify relevant information)

• 適切な演繹的議論の構築と認識(construct and recognize valid deductive arguments)

•仮説を試す( test hypotheses)

• よくある推論の誤謬の認識(recognize common reasoning fallacies)

• 根拠と根拠の解釈の区別(distinguish between evidence and interpretations of evidence)

 

なんだかこう並べると、難しそうですが、

実生活の中で、これらに意識が向くようにもできますよね。

 

鳥とトンボの類似点はなんだ?海と空の類似点はなんだ?と考えてみたり、

色や形や用途別など玩具を様々なやり方で分類してみるとか、

「こうかな?と思ったこと(仮説)」を試してみるとか、

それは事実?それとも思ったこと?と考えてみる、などなど。

 

小さな子ほど、自らの頭と身体を使って体験できるような環境を整えられるといいですね。

(幼児期のアカデミックってどう思う?という質問、『遊び=動き』のあふれた自主的な体験の大切さ)

 

 

・ディベート

「ディベート」をクラスに取り入れるのが有効と示す研究もいくつかあるようです。

確かに、異なる主張を前に、自らの主張を納得してもらおうとするなら、「批判思考」もフル回転しますよね。

二手に分かれて「ディベートゲーム」してみるのもいいですね。兄弟姉妹間の意見が分かれた場合など最高。じゃあ、「フローズンストア」と「アイスクリームストア」のどちらがいいか、周りを納得させてみよう、などなど。

 

 

以下は、米国哲学協会(American Philosophical Association)によるヒントです:

・早くに始める

日常生活のなかで機会を作っていくことができますね。


・ドグマを押し付けるのを避ける

これはこうと突きつけるよりも、理由を教えていく。


・質問することを励ます

考えやアイデアを聞いてやる。


・他の説明のしかたや解決法を考えさせてみる

「他にどんなやりかたできるかな?」「これこうしたらどうなるんだろう?」などなど。

ひとつのみの答えだけでなく、いくつかの解決方を考えることで柔軟な考え方ができるようになる。

 

・自分の言葉で説明する練習をする

言われたままより自分の言葉に直すことでより身につきますね。


・偏見について話す

小学生ぐらいなら偏った味方についての説明も理解できるとのこと。

 

・事実やアカデミックについてだけでなく、モラルや倫理や公的なポリシーなどについても考えてみる

日常のあらゆることが「考えるトピック」になります得ますね。


・書くことを励ます

自らの説明を明確にし、議論を研ぎ澄ませるために。

 

 

年齢によって、できることをできる範囲で。

 

子どもの「考える力」を養うヒント、

周りの大人が好奇心をもって、柔軟に、オープンマインドで創造的に、考えていきたいですね。

 

それではみなさん、今日もよい日を!


「あなたなら大丈夫よ」と抱きしめることの大きさ、家族が「錨(いかり)」であれたらいいですよね

2017年01月03日 | 心の育ち

子どもは親に「あなたなら大丈夫よ」と言ってもらうと本当に安心します。

 

周りから「あなたはこうだ」と様々突きつけられ、グラグラする自分。

家族という場が、そんなグラグラからほっと解放され、

自分を取り戻す場でありたいですね。

 

 

 成果には繋がらないかもしれません。

人の目につくことなど何も成さないかもしれません。

 

でも、最後の最後まで「あなたなら大丈夫よ」と言い続けてやる。

そんな存在が、この世界に1人でもいるのなら、

その子はどんな状況にあおうとも、立ち上がることができるのかもしれません。

 

 

 

 

 

年齢が上になるほど

「こんな状況で何言ってるの!」「気休め言わないでよ!」ともなりますから、

寝る前の「お休み」を言い合うときなど、

より「非日常的な場面」で、ぎゅっと抱きしめながらがいいですね。

 

 

「日常的な場面」では、より現実的にデータを集め、

今どの地点にいるかを分析しつつ、

「できない確率」よりも、

「これをこうしていけば、あなたなら大丈夫よ」と示してやる。

 

 

例えば昨日は、長女と将来の話をしていて、

「私にできるかなあ」とグラグラしている様子のところ、

「ここをこうしていけば、ママはあなたなら大丈夫だと思うよ」と示してやると、

「うん!」と俄然やる気になったようでした。

 

いくら「できない確率」があろうとも、

「できる確率」もあるわけですから、

「信じる姿勢」を示してやる。

 

 

頑張って、全力を尽くして、結果だめなら、一緒に悲しみ。

そしてまた、

「あなたなら、大丈夫よ」と抱きしめてやる。

 

すると、また新しい目標に向かって立ち上がり、歩き始めていきます。

 

 


「どうなっても、この子は大丈夫」

家族が、そんな「錨(いかり)」のような場であれたらいいですね。

私自身、思い出していきたいです。

 

 

さて、こちら仕事も小中高も通常通り始まりました!

クリスマスにくらべ、ニューイヤーは「あっさり扱い」なんですよね。

日本のお正月を想いつつ(ああ、今はお腹がすいているので次から次へと食べ物が浮かびますが)。

みなさん、今日もよい日を!


2017年、明けましておめでとうございます!どこへ吹き飛ばされようが戻ることのできるレジリエンス

2017年01月02日 | 子育て全般

あけましておめでとうございます!


新年カウントダウン

3,2,1!  

 

ハッピーニューイヤー!

 

キャーキャーと

皆でハグしキスし合い大盛り上がり。

 

 

 

と、実はこの後、夫と娘の1人がぶつかり、険悪ムードに。

娘も大きくなるほど「こうしたい!」というはっきりとした意向をもっていますし、

夫も「こうあるべき」という気持ちが強い人ですから、

こうしてぶつかることもちょこちょこ出てきます。

 

とはいえ、様子を見守る他の子達も私も、

「ああ、何も年明けそうそう・・・」と思わずため息。

 

ホンと、子育てって、

「絵に描いたような楽しいこと」ばかりじゃないですよね。

SNSをにぎわすような、きらびやかな瞬間ばかりでもなくて。

 

ぶつかり、落ち込み、しゃがみこみ、

「このままでこの先どうなるんだろう」と寝込むこともあります。

 
 

でもそうしたアップダウンを重ね確信しているのは、

こうした「思い通りにいかない」ひとつひとつが、

家族のひとりひとりを、一回り大きくする機会になり得る、ということ。

 

 

 

元旦の昨日は、夫と娘ふたりでカフェに出かけました。

1時間半ほどして、満面の笑顔で玄関へ駆け込む娘と、後ろに微笑む夫の姿。

 

 

子どもも凹み、泣きわめき、やってられないとそっぽを向き、

親も叫び、頭を抱え、1人になれば涙をぬぐうこともあり。

でも、そんな時があるからこそ、

皆で笑い転げ、抱きしめあい、「I  love you so much」と言い合う瞬間が、

何倍も輝き、心の奥底に染み入ります。

 

 

戻る場所。

 

いつも見晴らしのいい一直線の道を駆け抜けるよりも、

次から次へとそびえる壁を越え、

入り組んだ道を迷いながらもようやくたどり着く方が、

「戻る筋肉」は鍛えられます。

 

「思い通りにいかない」ひとつひとつが、

どこに吹き飛ばされたって戻ってこられる、

そんな「戻る筋肉=レジリエンス」を培う機会ですね。

 

 

今年も、

一つ一つの出来事に向き合い、

「戻る筋肉」を鍛えていこう!

そう思っています。

 

 

 


昨日元旦は、皆で「今年の抱負」をつづりましたよ。

キャラクター・スピリット・アカデミック・スポーツ&身体・アート・その他

という項目別に。

 

キャラクター:他者にも自分にもより忍耐を鍛える

スピリット:ポジティブなサイドを見出す、笑う

アカデミック:興味を深める、成績も気にかける

スポーツ&身体:より速く走る、身体をより柔軟にする、サッカー上達する、もっと寝る

アート:もっと描きたい

 

などなどが綴られてました。

 

私自身も、

この先10年近くの長期展望と、

目先の短期計画を見直し、

夫とも話し合い。

 

高校卒業前の5人が揃う姿をみるのも、あと1年少し。

 

 大晦日のハイキング。

 

「5人のサポート」と「自ら目指すこと(少しでも役立てていただける情報発信)」をジャッグルしつつ、

一歩一歩、その時点での精一杯を踏み出していきたい、そう思っています。

 


みなさんの2017年が素晴らしい年となりますように!

本年も、どうぞよろしくお願いいたします!