ダライラマ法王がハーバード大学の医学部に呼ばれたときの話。
1,100人近くの心理セラピストが集まり。
教授陣が、ダライラマ法王に頼んだそう。
「皆で一斉に、マインドフルネス瞑想をしましょう。導いてくださいませんか」
すると、ダライラマは笑いながら、言ったといいます。
「あなたたちは、100パーセントポジティブなシンプルで一つの瞑想のやり方を求めているんですね。そんなこと、不可能ですよ」
一人一人異なる苦しみがあり、一人一人世界への向き合い方がある。
またどの一人をとっても、様々異なる苦しみを抱えていて、様々異なる世界への向き合い方を持っている。
千の瞑想のやり方をしてみたって、足りはしない。
「私自身の体験に基づいてみても、一つのタイプの瞑想だけでは、その効果は限られているんです」
「世の中の様々な会社は、シンプルで、効果があり、かつチープなものを宣伝するでしょう。
私の宣伝は正反対です。いかに難しく、いかに複雑か!と謳うんです」
子育てや教育にも、まさしく当てはまるなあ、そうしみじみと。