マイコー雑記

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米国の大学進学について気づく4点、大学ってこうあって欲しくないですか?

2017年10月23日 | 中学・高校

最近、状況が目まぐるしく変化する中、

ブログへの向き合い方を、

どうしたものかとあれこれ考えつつ、つづっています。

そのことも含めて、24時間以内に、あと2-3記事更新しますね。

 

 

ひとまずこの記事では、長男の大学進学についてあれこれ調べる中、

日本との違いなど、あくまでも私自身のこれまでの体験に基づく気づきですが、

まとめます。

 

日米それぞれのプロ&コン等、

一緒に考えてていただけたらなあと願いつつ。

結局、大学進学がどのようにすすめられるかというのは、

では小中高で何をどう教えるのかを、

大きく決める要素ですよね。

 

ちなみに長男ですが、起業したNPO法人を切り盛りしていくのと同時に、

(このまま社会にいったん出てから後に大学進学というのもオプションのひとつです)、

入学願書を提出する大学も、より具体的に決まってきてます。

 

 

1.入学する大学を選ぶ理由がホント多様

 ・何が何でもトップの有名大学

←アジア系に多いです

 

 

・資金面での援助が最もあるところ

←トップ大学に合格しても、

ランク的により下の大学がより多くの学費援助をしてくれるというならば

喜んで入学を決める子も多いです。学費全額免除ということもありますから。

 

これが、こちらでは、

大学を選ぶ際、かなり決定的な理由になる、

そう感じています。

 

知り合いでもハーバード大学に入らず、

地元の大学を選んだ子がいるのですが、

この「学費援助の額」が理由でしたね。

 (前に紹介したAちゃんとは別の子です)

 

大学院進学を考えている場合なども、

学部時代は、ランクにこだわらず資金援助が最もあるところに入学し、

大学院の費用をできるだけ節約するという子も多いです。

 

また誰でも入ることのできるコミュニティーカレッジで節約し、

その後専門分野が充実した大学院進学を望む子もいます。

 

長い目で見て、

現実的で地の足の着いた選択してるんですよね。

 

こちらは、大学費用も、日本に比べて何倍も高いですし、

18歳になれば、親はほとんど援助をしないという家庭も多いですから、

子供の「借金」をいかに減らせるか、

親子で対策を練るんですね。

 

我が家も、先日、

「大学入学願書提出が終わったら、それでおしまいとほっととせず、

とにかくあらゆる奨学金に手あたり次第アプライしなさい」と、

大学進学に詳しい知り合いからアドバイスを受けたところです。

しばらくの間、私の仕事のひとつになりそうですよ。

 

 

 

・きわめて個人的な思い入れ

「州の活性化に貢献したい」といった州への「愛」で大学へ決めた

幼馴染のAちゃんもそうでした。

ハーバード大学に受かっても州立大学を選んだAちゃん、世界一といった「ステータス」が無意味になる日

 

こうして、あの州の天候が好き、あの学校の周りの環境が素敵、

あの大学の寮は充実している、あそこに住んでみたかった等々、

まったくもって個人的な思い入れ等から、

「え、ちょっともったいないんじゃない」と、

周りが思うような大学を嬉々として選んでいく子もちょこちょこいますね。

 

「理由?私が好きだから」と、

大学ランキングなどお構いなし。

ああ、このすがすがしさ。

 

 

 

こうして「トップ大学に入られる子」も

ランク的にはより下の大学進学を選ぶことも頻繁にありますから、

米国では、なおさら、

「有名大学卒業?」「そう、だから何?」という雰囲気が

強いんですよね。

 

とにもかくにも、大学を選ぶ背景にある価値観が、多様です。

 

 

 

 

2.ランキングも分野によってコロコロ変わる

例えば、長男の希望分野は、もっぱらエンジニア方面なのですが、

こちらのランクをみても、

全米大学の総合1位とされるプリンストン大学が、

エンジニア分野のランキングでは17 位だったりします。

 

プリンストン大学などのアイビーリーグ校は、

どの分野だろうと入学するのはとにかく超難関なわけですが、

(←周りでも学業的に「完璧な子」がことごとく落ちてます。学業プラス何かが必要なんですね)

エンジニア分野については、このランキングによると

同じぐらい、もしくはより充実した大学が16校はあるよ、

ということなんですね。

 

 

また、エンジニアの中でも、

化学工学、医療工学、宇宙航空工学、コンピューター工学などなど、

細かい分野によって、ランキングもがらりと違ってきます。

 

分野によって、これほど変わってきますから、

とにかく目指したい分野が具体的に決まっていると、

選択肢を絞りやすいですね。


*ちなみにそもそもランキング自体、

その大学の何を重視するかで変わってくると覚えておきたいです。

 

 

 

3.大学進学への可能性はより広く開いている

ランキングについてですが、

例えば、エンジニア分野で全米10 位以内に位置する大学をみても、

入学する分には、それほど難関でもない大学も入ってます。

 

入るのが超難関というほどは難しくなく、

それでも、卒業する頃には、

入るのがより難しかった大学の卒業生に比べても、

その分野で一流になっているんですね。

 

大学って、こうであってほしいなあ、と思いませんか?

 

頑張りさえするなら、

その分野で一流になれるチャンスが、

より広く開かれている。

18歳やそこらで、

将来を決められるのじゃなくて。

 

 

またこちらの記事によると、

「どの大学に入るかは問題でない」という記事に思うこと、ライフスキルにフォーカスしていく

まあ上位200校以内ならば、

充実した教育を受けられますよとのこと。

 

するともう、誰でも入れるような大学も何校も入ってきますから、

高校卒業生にとって、本当にたくさんの可能性が与えられているなあ、

そう感じています。

 

 

 

4.大学進学=「賢さ」ではないという了解が行き渡っている

最後に、大学進学とは、「賢さ」を表しているというより、

いかに家庭環境に恵まれ、その子が学校システムへの適性をもっているかを示しているだけ

そんな了解が行き渡っているように感じています。

 

そもそも、高校4年間を通して、

Aや少しのBぐらいを保てるほど、

(←上位大学に入るには必要)

安定した家庭環境や性質をもつ高校生が、

どれほどいるでしょう?

しかもあの難しい思春期に。

 

どの大学にしようかとあれこれ悩む時点で、

いかにたまたま恵まれていたかを、自覚していきたいです。

 

こちらの人々は、

「賢さ」のみなんかでは、

それなりの大学に入ることなんて難しい、

大学進学とは、その子の「賢さ」以上に、

育った家庭環境がいかに恵まれていたかや、

いかに学校システムの中でやっていける性質をもっていたかを、

示しているだけ、

それを、十分、分かっている人が多いと感じています。

 

どんな大学に行こうとも、たとえ大学へ行かずとも、

「私なりの事情があったからね」と

みなさん、堂々としています。

 

私は、こちらの、こうした雰囲気が好きです。

 

 

 

 

 

ひとまずこれら4点ですが、

また大学進学について気づいたことがありましたら、

書きますね。

 

米国で受験生を抱えるみなさん、あと数か月、

どんな結果だろうと、可能性が狭まるなんてことありはしません。

お互いに、グッドラック!

 

週末、農場で出合った子ヤギが可愛すぎました。

 

それではのちほど!

みなさん、今日もよい日を!


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