高校をこの初夏卒業する生徒たちは、
大学審査の結果を比べ、どの大学へ進学するかを決定する時期です。
昔、こちらの記事で紹介したことのある、長男のお友達Aちゃん。
・Aちゃん家族と誕生日会
小学生時代、長男がお友達を誘っての誕生会を4歳の時以来開いたことがないと聞き、
「手伝ってあげるから開きましょうよ!」と企画準備から切り盛りしてくれました。
アラスカから他州へ引っ越した後も、アラスカを訪ねてくるたびに、
長男とハイキングに出掛けたりとしていた優しくてそれは頼もしい女の子です。
他州では、1学年飛び級をして、一足早く今年、高校を卒業することになっています。
そのAちゃん、ハーバード大学に受かっていたんですが、
ハーバード大学ではなく、
Aちゃんの暮らす州立の大学に進学することに決めたのだそうです。
充実した研究施設が整っていますが、
知名度やランクで言ったら、
ハーバードとは全く比較にならない大学です。
金銭面が問題になる家庭ではないですから、
もっぱら、Aちゃんが「したい!」と思うことに、
州立大学進学の方が、より合致しているということのようです。
周りはびっくりしながらも、
「ああ、Aちゃんらしいなあ」という声。
いつも穏やかに誰とでもオープンに話されていたご両親の姿が目に浮かびます。
きっと、「あなたがそう決めるのなら」と、頷かれているのでしょう。
Aちゃん、これからも、「これ!」と決めた目標に向け、
生き生きと突き進む姿が、ありありと想像できます。
自ら決めた道で、大活躍するでしょう。
米国では、こちらの記事
・「どの大学に入るかは問題でない」という記事に思うこと、ライフスキルにフォーカスしていく
で紹介したように、有名どころの大学でなくとも、その他でも200校近くの大学に入るなら、
「授業内容」や「研究施設の質の高さ」的にも、
その後の就職へ向けてのトレーニング的にも、
十分な教育が受けられる、という調査もあります。
こうした状況もあるためか、
こちらの記事
・才能溢れる先輩T君の「有名大学に興味なし」に一理あり、力を育み発揮できる道が幾筋もあるシステム
で紹介した先輩君の例もですが、
力のある子供たちの頭の中では、
有名どころといった「ステータス」などは意味を持たなくなっている、
そんな雰囲気を感じています。
力のある子が、こうして様々な大学に散らばっていき、
様々な場から、活躍する人材が生まれるといいですね。
そうした流れが増えるにつれ、「有名どころ」という「狭き門」に集中する受験競争も、
意味を失っていくのでしょう。
今後IT技術もますます進み、
オンラインなどでも一流の授業や教育が受けられるようになるにつれ、
「有名どころ」へ進学!と目指すこと自体に価値が見出されなくなっていく、
そんなこともあるのかもしれません。
米国一、世界一といった「マス」よりも、
いかに1人1人が身の回りに深く濃い世界を築いていくか、
そうした「規模は小さくとも豊かな世界」がいくつも溢れる時代がくるのかもしれないな、
そんなイメージを描きつつ。
みなさん、今日も良い日を!