今週の「アートサイエンスクラス」は、季節について学んでいる。
なぜ「季節」というものがあるんだろう?
地球は約23度傾いている。
その「傾いた地球」が一年かけて太陽の周りを回っているよね。
(図:wikipediaより)
太陽からは熱と光が地球に注ぎ続けている。
こんな北半球と南半球を分かり易く示したボールを23度に傾けて、
「太陽になった生徒」の周りを回ってみる。
太陽の軌道を回る地球の位置によって、
熱と光の受け方が変わってくるね、
そう皆で「違い」を見出しながら。
それから、
季節についての抽象画に取り組んだ。
さて、「抽象画」って何だろう?
そうそう、ぱっとみて、家とか、動物とか、果物とか、何が表されてるのはっきり分からず、???となるような絵だね。
抽象画っていうのは、作者が「見ているもの」じゃなくて、作者が「感じているもの」や「考えているもの」を描いた絵。
見ている内に、見ている側にも、色々な気持ちや考えが浮かんでくるかもしれないね。
「あ、この抽象画、何だか虫みた~い」「何だかそわそわした気持ちになる~」
抽象画とそうでないものをいくつか比較して、感想を言い合いつつ。
では今日は、「冬」の抽象画を描いてみよう。
冬に「見えるもの」じゃなくて、
冬に「感じるもの」を描いてみよう。
キャンバスに向かいながら、手をあげ質問する子供達。
「先生、木を描いてもいいですか?」
「いいとか悪いとかないからね。
ただ今日は、見たままの木じゃなくて、冬の木を感じて描いてみて」
「先生ー、月を描いてもいい?」
「冬について感じること何でも描いていいのよ。
ただ、見たままの形じゃなくて、月を感じてみてね」
そんな会話をしながら。
この日出来上がった「冬」の抽象画!
テンペラペイントとボンドと塩の結晶を用いて。
この日の朝はちょうど初雪!
クラス皆、冬を感じ表すことに夢中になった。