マイコー雑記

行き来するもの書き留め場

それについて考えないということ

2015年02月05日 | 雑感

父が50歳になった時、

それまでの仕事をやめて、

役職も全部捨てて、

突然ある国に留学した。

 

一年して戻ると、

少し精神を病んでいた。

しばらく一人でいられない時期が続き、

それでも何ヵ月かかけて徐々に回復。

 

すっかり元に戻ったある日、

「真意子、鍵はね、それについて考えないことだよ」

と私の目を見て。

 

今日、

太陽が雪に照りつけるまぶしさに、

目を細めながら運転していると、

ふと、この父の言葉を思い出した。

 

当時、ふ~んとぐらいにしか思わなかったけれど、

今は、少しだけ理解できるような気がする。

 

どんな考えが、

自らを立たせなくしていくのか、

今は以前より見える。

普段からその存在を認めているのなら、

それについて考えることも、なくなっていく。


多様な才能

2015年02月05日 | 雑感

小学校低学年の頃、重度のディスレクシアと診断され、

高校生になって本というものを読めるようになった夫と話していると、

その思考の特殊性にぎょっとすることがよくある。

 

歴史に名を残すような業績を残したディスレクシアとされる人々もたくさんいるけれど、

表面的能力から誤解され、自らもだめだと思い込み、力を発揮できなかった人々も膨大な数いる。

 

 

子供に関わる大人として目指したいのは:

 

多様な才能が生かされる環境を整えるための働きかけ。

同時に、

子供自身に、周りからの「お前には無理、お前にはできない」を跳ね返し、持てる力を磨き続ける姿勢を身につけさせること。