ダーリン三浦の愛の花園

音楽や映画など徒然なるままに書いてゆきます。

明日のためにその158-幕があがる

2015年08月19日 | 邦画
秋、彼女たちの「幕があがる」

私は、演劇と言うものをあまり観たことがない。
テレビの演劇中継は、基本的に観ないことにしている。
演劇とは、観客席でフィックスされた状態で観るべきである。
テレビ中継だと複数のカメラで、舞台を映す。
これはすでに「カメラ=万年筆」の定義が成り立ってしまう。
私達は「舞台」を観ているのではなく「カメラ」の映し出した「ありえない」視点からの「映像」を観ているのだ。
しかし、全く演劇を観たことがないと言う訳ではなく、何年も前になるが、私のバンドでキーボードーを演奏していた女性が、高校、大学と演劇部に所属していた。
彼女が大学生時代に彼女の舞台を観たことがある。
かなりシュールで、アヴァンギャルドな内容だったので、理解に苦しんだ事を思い出す。
今回紹介する映画は「幕が上がる」
高校演劇部の話である。
ストーリーを紹介しておこう。

県立富士ヶ丘高校の演劇部は弱小で、今年もコンテストの一次予選で敗退した。
そんな折、三年生が卒業の時期を向かえ、新三年生の中から皆のまとめ役でもあった高橋さおりが部長に推薦され、部長をすることとなる。
しかし、一向に志気は高まらず、展望もなかった。
そんな時、新任教師として吉岡美佐子と言う女性が彼女達の前に現れる。
ネットの検索で、彼女がかって高校演劇の女王と呼ばれていたことをさおり達は知る。
さおりを中心に吉岡に演劇指導を乞うことにしたのだが..........

監督は「本広克行」「踊る大捜査線」シリーズを監督している。
主演・キャストは「ももクロ」こと「ももいろクローバーZ」
しかし、これは決してアイドル映画ではない、しっかり作られた青春映画である。
特に劇中の夜のプラットホームでの会話のシークエンスはとても良く作られている。(BGMは不必要だと思ったが。)
同じような題材の映画に中原俊監督の「桜の園」がある。
こちらも傑作で、後日のブログに記事を書くつもりである。
その「桜の園」と比べてはいけないが、この作品は良いレベルまで達していると思う。
ラスト、すっかり脚本家と舞台監督が身についたさおりが、緞帳を上げるカウントダウンをする。
そして、彼女達の幕は上がったのだった。

2014年日本製作、カラー119分、2015年2月日本公開、監督:本広克行

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
暑中お見舞い申し上げます! (映画マニア)
2015-08-20 14:29:00
盆明けからいくぶん過ごしやすくなりましたが三浦さんお変わりありませんか?映画マニアです(*⌒▽⌒*)

ブログ更新が増え三浦さんブログのファンである私には嬉しい悲鳴でございます!
日頃から沢山の作品紹介に感謝もかねて暑中お見舞い申し上げます(≧▽≦)


三浦さんこれからも応援しております
楽しい時間を提供していただいてありがとうございます!
コメントありがとうございます。 (ダーリン三浦)
2015-08-20 20:27:13
コメントありがとうございます、映画マニアさん。
書中お見舞い申し上げます。
お体変わりありませんでしょうか。
映画マニアさんにも喜んでいただけるように、更新回数を増やしましたが、ネタを作るのに結構苦労しています。
今後とも応援よろしくお願いします。
Unknown (映画マニア)
2015-08-23 17:11:44
私ごときに気を使って頂けてありがたいですが、三浦さんのファンとしては無理なさらずに三浦さんのペースで更新される方が嬉しいです(*⌒▽⌒*)

既に沢山の作品を提供していただいてるので私自身満足以上に三浦さんには感謝であります

ありがとうございます(≧∇≦*)
応援ありがとうございます。 (ダーリン三浦)
2015-08-23 21:18:47
映画マニアさん、激励ありがとうございます。
できるだけペースを守って、更新しゆきます。
今後とも、よろしくお願いします。
残暑厳しき折、お体をお大事にしてください。

コメントを投稿