石油と中東

石油(含、天然ガス)と中東関連のニュースをウォッチしその影響を探ります。

石油と中東のニュース(9月14日)

2020-09-14 | 今日のニュース
(参考)原油価格チャート:https://www.dailyfx.com/crude-oil
(コロナウィルス関連ニュース)
・サウジ、9/15日から国際便一部解禁、来年1月には全面解除の予定

(石油関連ニュース)
・トルコの天然ガス掘削船突如帰国、緊張改善の兆しか。  *

*参考レポート「天然ガスに国際政治が絡み大荒れの東地中海」(2020年2月)

(中東関連ニュース)
・オマーン、イスラエル-バハレーンの外交関係樹立を歓迎
・医療観光(medical tourism)ランクでドバイが世界6位。1位は加、日本は3位。 **
・サウジ:小売り大手BinDawoodが株式公開

**「Medical Tourism Index 2020-2021

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

石油・ガスの生産と消費で米国が四冠:BPエネルギー統計2020年版石油+天然ガス篇 (6)

2020-09-14 | BP統計
(注)本シリーズは「マイ・ライブラリー」で一括してご覧いただけます。
http://mylibrary.maeda1.jp/0514BpOilGas2020.pdf

2.世界の石油と天然ガスの生産量(続き)
(伸びる天然ガス、6割を切った石油!)
(2)1970年~2019年の生産量の推移
(図http://bpdatabase.maeda1.jp/3-2-G02.pdf 参照)
 1970年から2019年までの世界の石油と天然ガス合計生産量の推移を追ってみると、1970年の生産量は6,490万B/Dであり、その内訳は石油4,808万B/D、天然ガス9,761億㎥(石油換算1,682万B/D)であった。その後1980年には合計生産量は9千万B/D近くに達し、1992年には遂に1億B/Dを突破した。2000年の生産量は石油が7,470万B/D、天然ガスは2.4兆㎥(石油換算4,140万B/D)で、合計生産量は1兆1,600億B/Dであった。

 2000年以降も石油と天然ガスの生産量は増加し、合計生産量は2005年には1.3兆B/D、2010年1.4兆B/D、2015年1.5兆B/Dとなり、2019年は石油9,500万B/D、天然ガス(石油換算)6,900万B/D、合計1兆6,400億B/Dを記録している。因みに1970年から2019年までのほぼ半世紀の間、生産量が前年を下回ったのは1975年、1980年代前半、1999年及び2009年の4回である。

1970年と2019年の生産量の伸びを比較すると、合計生産量では2.5倍、石油と天然ガスのそれぞれの増加率は石油2.0倍、天然ガス4.1倍であり、天然ガスは石油の2倍のスピードで生産が伸びていることがわかる。この結果、石油と天然ガスの比率は1970年には石油74%、天然ガス26%であり、石油が天然ガスの3倍であったが、2019年には石油58%、天然ガス42%となり、石油の比率は6割を切っている。現在天然ガスについては米国におけるシェールガスを含め世界各地で開発生産が活発に行われており、またパイプライン、LNGによるサプライチェーンも急速に整備拡充されている。従って生産に占める天然ガスの比率は今後更に高まるものと思われる。

(続く)

本稿に関するコメント、ご意見をお聞かせください。
前田 高行 〒183-0027 東京都府中市本町2-31-13-601
Tel/Fax; 042-360-1284, 携帯; 090-9157-3642
E-mail; maeda1@jcom.home.ne.jp
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする