(英語版)
(アラビア語版)
Part I:「イスラエル、イラン核施設を空爆す」(96)
第34章 虚空に消えた「ダビデの星」(2)新たなる使命(2/4)

彼は状況の急激な変化で意識が少し混乱しただけだ、と自らに言い聞かせた。しかし、その時彼の中で何かが弾けた。
<これから新たな使命が始まるのだ>
と囁く内なる声が聞こえる。幻覚なのであろうか。彼の肉体が今や何者とも知れぬ別の生命体に乗っ取られたような感じであった。もはや自分で自分が制御できない状況に陥っていた。
彼は残り少ない燃料をエンジンに吹き込むと操縦桿を引き給油機の下をすり抜けて一気に急上昇を開始した。
(続く)
荒葉一也
(From an ordinary citizen in the cloud)
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