Cape Fear、in JAPAN

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俳優別10傑 海外「や行」女優篇

2017-10-26 09:08:53 | コラム
~ユマ・サーマンのキャリア10傑~

ワインスタインと、彼のセクハラ問題―いつか論じなきゃいけないね―じゃないけれど、ユマ・サーマンについて語ろうとするとき、いつも『恋に落ちたら…』(93)の撮影エピソードを思い出す。

デ・ニーロとの共演作とはいえ、けっして大規模とはいえない映画で。
けれども彼女がヌードになるラブシーン撮影の日だけ、スタッフの数が(いつもの)倍だったらしい。

関係者の友人? みたいなひとまで現場に居て、すべての視線が彼女の裸体に向けられている。

ユマはこのことに心底傷つき、女優を辞めようかとまで思ったそう。

・・・う~ん。
ショックだったろうな、この世界が見世物であることを理解していたとしても、それはスクリーンを通しての話だからね、それを作り出す「前の段階で」「自分だけ」見世物にされているというのは、屈辱的だったんじゃないだろうか。

よく踏みとどまって、女優をつづけてくれたと思う。
彼女が居なければ、QTタランティーノの席巻も、強度の弱いものだったかもしれないし。


47歳。
長身(181cm)を活かし、アクションから非現実的なキャラクターまでをこなすひと。

ゲイリー・オールドマンやイーサン・ホークと夫婦だった時期もあり、自分なんかは、いずれQTと結婚するんじゃないかな、、、と思っていた。


(1)『キル・ビル』2部作(2003、2004)



日本刀が似合う外国人女優なんて、彼女以外に居ない。




(2)『ヘンリー&ジューン/私が愛した男と女』(90)

作家、ヘンリー・ミラーの妻を演じる。

公開当時、性描写がひじょうに話題になり、自分もマリア・デ・メデイロスの肢体に期待して劇場まで行った。

(3)『ニンフォマニアック』(2013)

奇人トリアーによる、セックスとセックスとセックスについての映画。

ユマだけでなく、
シャルロット・ゲンズブール、ステラン・スカルスガルド、クリスチャン・スレーター、ウィレム・デフォー…みんなよくやってくれたと思う。

日本でやってくれるひとは、居るかな?

(4)『パルプ・フィクション』(94)

QTとユマ、さらにいえば、ミラマックスとワインスタインを一躍有名にした記念碑的な映画。



(5)『カウガール・ブルース』(93)

異様に大きな親指を持ったヒロインの、数奇な半生を描く風変わりなロード・ムービー。

物語はよく分からんが、リバーの妹でありホアキンの姉にあたるレイン・フェニックス、キアヌ・リーブス、パット・モリタなどなど、映画好きにはたまらないキャスティングは楽しめる。

(6)『ガタカ』(97)

遺伝子操作が日常的になった世界を描く、近未来SF。

自然妊娠で生まれたものは「不適正者」と呼ばれる世界において、ユマが演じるヒロインは「適正者」だった。



(7)『危険な関係』(88)

ラクロの原作、3度目の映画化。

ユマは、処女を狙われるセシルを好演。

それにしてもグレン・クローズは、怖かった・・・。

(8)『恋に落ちたら…』

前述したコメディ。



作品は悪くない出来なのに、そういうエピソードを知っているから、なんかいたたまれなくって・・・。

(9)『バロン』(89)

自分が初めてユマの存在を知った映画。

女神を演じている。



ほんとう、モノスゴきれいだ!!

(10)『レ・ミゼラブル』(98)

いまとなっては2012年版だろうが、リーアム・ニーソンがジャン・バルジャンを演じた98年版も成功作として知られている。

ユマは、ファンティーヌ役を大熱演!!

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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(242)』
コメント (3)
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