Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

いちれつ!!

2016-10-26 00:10:00 | コラム
先日―。
けっこうな人数で呑み、その帰り、メンバーたちが「偶然」横一列になって歩いた。

商店街の、端から端までを使って。

深夜3時、、、とはいえ、危ないっちゃあ危ない。
暴走する車は昼夜問わないであろうし、オマワリに出くわしたら注意はされるであろう。

でもまぁ結果オーライね、(皆が)無事に家まで辿り着いた。

ひとりが「青春映画みたい」と呟き、それに対し、べつの子が「いや、Gメンでしょ」と返す。

どちらにせよ、メンバーのなかで最年長の飲兵衛にとっては、ちょいと気恥ずかしかった。


縦ではなく、横一列の歩き。
もちろんひとりではなく、ふたりでもなく、3人以上。

自分たちが主役だぜ!! という感覚。

若くなきゃ、酔ってなきゃ、出来ない行為なんだもの。

というわけで。
映画のなかで登場する、「横一列で歩く」場面の10傑を展開していこう。


(1)『OK牧場の決斗』(57)

緊迫感。



この歩きに、それぞれの人間ドラマが凝縮されていていうことなし。

(2)『天国と地獄』(57)

「あのひとのためにも、ホシを挙げるんだ」

子どもが無事に帰ってきた直後の、刑事たちの歩き。

(3)『ヒート』(95)

デ・ニーロ逮捕に燃えるアル・パチーノのチーム。

この予告編にも、出てきます。




(4)『スタンド・バイ・ミー』(86)

これぞ青春の象徴。



(5)『フルメタル・ジャケット』(87)

「立派な」「殺人マシーン」に成長するため、横一列に並んで歩く若者たち。

(6)『用心棒』(61)

黒澤もキューブリックもそうだが、横長のアクション(動き)が得意だし、大好きなのだ。



(7)『スパルタンX』(84)

友情パワーってやつだ。



(8)『ゾンビ』(78)

一列っちゃあ、一列っしょ?

(9)『時計じかけのオレンジ』(71…トップ画像)

彼らの仲間には、なりたくないかな。

(10)『アルマゲドン』(98)

大味な映画だけど、なんか好きなんだよねマイケル・ベイらしくて。

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『にっぽん男優列伝(346)ユースケ・サンタマリア』
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初体験 リッジモント・ハイ(200)

2016-10-25 03:03:24 | コラム
録音にせよ録画にせよ、CMカット機能などあるはずもない時代―80年代前半―なので、観ながら聴きながら録る、、、というのが基本で。

テレビの前でラジカセの録音ボタン/ビデオデッキの録画ボタン、停止ボタンに指を置き、CMをカットする技術は、自分の世代くらいまでなら皆が習得していたのではないかな。

初めてカセットテープに録音したのは、アニメ『夢戦士ウイングマン』(84、テレビ朝日)のエンディングだったと記憶する。




そのあとは、番組全体を録音していた『斉藤由貴 ネコの手も借りたい』(ニッポン放送)だったかな。


初めてビデオテープに録画した映画は、香港産の『燃えよデブゴン』(78)である。

サモ・ハン・キンポーが主演、大流行したカンフー映画のパロディ作品。



原題は(ひどいことに)『肥龍過江』という。

まぁでも、監督も務めたサモ・ハンが自身で冠したタイトルだからね、その自虐性が素敵じゃないか。

「肥龍」は読んで字のごとくだが、「過江」とはなにか。

これはブルース・リーの『ドラゴンへの道』(72)に由来し、この原題が『猛龍過江』なのである。

タイトルそのものがパロディになっているわけで、だからほんとうは『デブゴンへの道』としたほうが、しっくりきたはず。

ただ『燃えよドラゴン』(73)のほうが有名だから、こっちに寄せたということだろう。


特別サモ・ハンが好きだったわけではない。

もちろん嫌いじゃないよ、成龍ジャッキーの兄貴的存在であったし。

元祖「動けるデブ」といったらいいのか、このひとを彷彿とさせるのが、芸人「タイムマシーン3号」の関ちゃんだろう。




嫌いでも、好きでもない。
というのは、たぶん、自分がまだ肥満児だったから、親近感を覚えつつも、弱めの近親憎悪? を抱いていたのかもしれない。

この映画を録画したのは、結局「たまたま」だったんだ。

成龍の映画が「先に」放送されていれば、そっちを録ったろうし。
成龍がシュワ氏やスライに代わっても、それは大きな問題ではなかった。

単に、我が家にビデオデッキがやってきた「その日」に放送されていたのが『燃えよデブゴン』だっただけ、、、なのだよね。


リモコンを持ち、荻昌弘の解説が始まったと同時に録画ボタンを押す。
CMに入れば一時停止を押し、始まればそれを解除する。

こうして2時間、テレビの前に居座り緊張しながら録画したものである。

そうして、きちんと録れているかを確認するために再度、鑑賞する。

そんなわけだから、べつに好きでもないのに傑作とも思えないのに、『燃えよデブゴン』の、ほとんどのシーンを覚えている映画小僧なのだった―。


おわり。


※成龍は石丸さん、サモ・ハンは水島裕さん。

これゼッタイ。




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初体験 リッジモント・ハイ(199)

2016-10-24 00:10:00 | コラム
たぶん10年以上、蔦屋を代表とするレンタルショップに足を踏み入れていない。

映画小僧であることを主張していることへのギャップか、けっこう驚かれるが、行かないものは行かないし、今後も行こうとは思っていない。

だからもちろん、会員カードも持っていない。
持っていたのだろうが、どこかになくしてしまった。

中学・高校・専門学校、20代のころは、映画館の次に好きな場所だったのに!!

スカパー! に加入したことが大きい。
それからネット社会になったことも大きい。

さらにいえば、そこそこの収入を得るようになってから、観たいものは「アタリかハズレか」に無関係で買ってしまえ! という考えになったから。
ソフトそのものも安価になったしね~。

そんな自分のレンタルビデオ初体験は、いまでもはっきりと覚えている。

我が家にビデオデッキがやってきたのは、中学2年の夏。

ジョージ・ルーカスがCMをやっていた最新のものがほしかったが、あまりにも高いのでビクターの「まあまあ」高性能なやつにしたんだっけか。



その翌日に蔦屋の会員になった。
ちなみに館林市に蔦屋が出来たのは、その前年だったと思う。

※現在の、、、ではないかな



1泊2日で600円したが、3本の映画をレンタルした。

シュワ氏の『コマンド―』(85)、
成龍の『プロジェクトA』(83)、
スライの『ロッキー3』(82)であった。

ごっりごりの肉体派祭り。

時代を感じさせますなぁ・・・。





どれも、すでに観た映画ばかり。

まだ観ぬものに出会いたい、という気持ちがなかったのは自分でも意外。

それほどの鑑賞数を誇っているわけではないのに、この冒険心のなさはどうしたことだろう。

そういう発想が、生まれる前だったのかもしれない。


では、最初に録画した映画はなにか?
今回の初体験テーマは、それでいってみようと思う。


ちなみにダビングしたいという欲求が出来て、バイト代を注ぎ込んで2台目のビデオデッキを購入したのは高校2年生のころである。

もちろん映画のダビングもやったが、それ以上にAVのダビングを頑張った。

まぁトシゴロだから。
(当時の人気AV嬢は、美穂由紀と冴島奈緒である。奈緒さん死んでしまったんだよね、合掌)


ダビングというものが浸透していった80年代末―。
ビデオメーカーがそれを問題視し、コピーガード機能を導入するようになる。

ダビング出来るには出来るが、映像が鮮明でない状態になってしまう、ひじょうに画期的で残念な技術だった。


映画小僧なりたての自分は、しょんぼりしてテレビ放送される映画の録画に専念したのだった―。


そんな自分が、最初に録画した映画は・・・。


つづく。

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KIN-KU

2016-10-23 00:10:00 | コラム
(1)傷ついた

(2)癒される

(3)ひとの気も知らないで

・・・という、みっつの台詞をいわないように生きてきたつもりだが、

ドラマでよく聞く(3)はともかくとして、(1)と(2)は、ガードを固めて? おかないと、割と容易に発してしまうことがある。

いや、べつに他者が発していても、なーーーんも気にならないよ。

ただ自分が発するのはどうかな、、、っていうだけ。


自分には、傷つくほどの人格があるのか。
自分は、癒される必要があるほど疲れているのかっていう。


禁句、現代的なことばでいうとNGワードはそれくらい。

いってはいけないこと・書いてはいけないことほど面白いので、原稿では可能なかぎり「そういうもの」を入れていこうとは思っている。
それがボツになるかどうかは、またべつの話ね。


さて映画通としても知られるライムスターの宇多丸が、ラジオ番組で「NGワードいってしまった、残念な映画監督」をテーマにして語っていた回がある。

批評家や映画ファンの厳しい批評に対し、「映画撮ったことないクセに」(みたいな内容のこと)をいってしまった監督。

品川祐(作中で、登場人物に代弁させる)や、



松本人志―宇多丸もいうとおり、芸人さん経由の監督が、それをいいがち・やりがちなのだった。


やっぱり、う~~~~ん。と思うよね。

とくに松ちゃんには、それはいってほしくなかったというか。




自分は監督至上主義なので、映画は映画監督のもの、、、だとは思う。
思うが、それは公開された時点で、受け手のものにもなるわけだから。





やったことあるヤツだけ、そのよさ・わるさを語っていい―のは、セックスくらいのものじゃないかね。


もちろん単なる悪口は論外よ。
観ていないのに論ずるのもペケ。

ただ多くの手厳しい批評は、深過ぎる映画愛によって生じるものなんだし、少なくともあなたの映画を観るために時間を割いているわけだから、それは、飴であろうが鞭であろうが、きっちり受け止めてほしいとは思うんだ。

誰でも映画を撮ることの出来る時代ではあるが、映画を一般公開させることが出来るひとっていうのは、やっぱり選ばれしもの、、、なんだもの。

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17.01.21 カウントダウン始めるぜよ!!

2016-10-22 00:10:00 | コラム
周囲が呆れるほど本ブログやFacebookで煽ってきた、わが神スコセッシの最新作『沈黙』(原作・遠藤周作)の、日本上陸日が決定した。

来年の1月21日!

まだ完成していないというのに!!
(現在、180分超になったバージョンのスリム化に努めているそうだ)

ドッキドキするぜ。
ワックワクするぜ。

もう、なーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーんにも、手につきそうにない。

とりあえず、1度目の鑑賞を終えるまでは。
(『シン・ゴジラ』を10回観た身としては、最低でも15回は観るべきだと思っているマジで)


スマホのカレンダーに、カウントダウンを作成した。
すべての日に、「『沈黙』まで、あと〇日」とある。



これを毎日眺め、居ても立っても居られない気持ちを「なんとか」抑えていきたい。


当時の日本をきちんと再現出来ているか。
最大の難関であろうクライマックスちかくの「いびき」(=拷問)をどう描写するのか。
キチジローを演じた窪塚くんの「なりきり具合」はどれほどか。

興味は尽きないが、信者たちは神を信じるのみである。


※相変わらず早口なひとだ。
わが神は沈黙の態度は取らない、、、というか、取れない。




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