Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

たな、にあげる

2016-10-13 00:10:00 | コラム
棚に上げる

知らん顔をして問題にしない。不都合なことには触れずにおく。「自分のことは―・げて人の悪口ばかり言う」

(デジタル大辞泉より)

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『血戦』
『灰とナイフ』
『マイウェイ』
『愛に関する百五十通の手紙』
『あばよ! 素晴らしき人生』
『雀の涙』
『銀名水とモノリス』
『爪っぽっちの愛情』
『変身という名の病気』
『アネモネは、笑う。』
『アクメ』

これすべて、自分が18~29歳のころに書いたシナリオのタイトル。

ふだんコラムで「タイトルが、どーのこーの」いっている割には、自作に冠したタイトルがクールとはいい難いと思ってね。

みんな、そんなもんだろう。
とりあえず自分のことは棚に上げておかないと、いいたいこともいえないっていうね。

だから「あの子は美人」「あの子はブス」「あれはデブ」「彼はイケメン」「彼はダサい」「あんなのと、誰が付き合うんだろうね」と陰口叩けるんだろうし、
一昨日のサッカー日本代表の戦いかたを不甲斐ないと評してみたり、格闘技の試合にイチャモンをつけたりする。

「悪口屋」になっていないかは、気をつけているけれども。
自分では同じことが出来ないが、ただその批判なりには根底に愛があるっていう。

ただ。
単なるファンであればそれもいいが、自分の専門となると、その批判はブーメランになるっていうね。

それが、上に挙げたタイトル一覧であると。


久し振りに、シナリオを書いているんだ。

冒頭に持ってくるつもりの激しい殺害描写が最初に浮かび、
(例を挙げれば、『ワイルド・アット・ハード』(90)の冒頭みたいな感じ)

クライマックスに持ってくるつもりの台風シーンが次に浮かんで、

登場人物のキャラクター性も深いところまで肉付けされたというのに・・・

タイトルだけが浮かんでこず、とりあえず『無題』で構成表を作り始めたと。

『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』(85)みたいなタイトルをつける超絶的なセンスは持ち合わせていないし、



『死霊の盆踊り』(65)でいい!! といってしまえる度胸もない。




かといって、「ふつう…」と評されたら死んでしまうほどショックを受けるだろうし。


悩ましい、じつに悩ましい。

本ブログのタイトルはスコセッシの『ケープ・フィアー』(91)をもじったものであり、
前ブログは、『エンジェル・アット・マイ・テーブル』(90)をもじったものである。

上に挙げたシナリオだって、けっこう、いろんな作品をもじっている。

そうなんだ、内容はともかく、基本が「タイトルのもじり屋」っていうね。

「もじり」にも、きっとセンスがあって。


なんだか「もじりを前提」として話が進んでしまっているが、
完成予定の12月には、生まれてくる子どもに「ふつう、ではない」でも「キラキラ」でもない、とってもクールなタイトルを名づけてやれるよう、毎日のようにアアデモナイコウデモナイと悩んでみようと思っている。





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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(344)山田孝之』
コメント (2)
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