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Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん男優列伝(335)森山未來

2016-08-16 07:44:58 | コラム
84年8月20日生まれ・31歳。
神戸出身。

公式サイト


ダンスの素養がある。
というより、元々はダンサーだった、けれども演技やってみたら素晴らしかった―そんなキャリアの俳優さんで想起するのは、残念ながら両者とも若くして死んでしまったけれども・・・

『ダイ・ハード』(88)のアレクサンドル・ゴドゥノフと、



焼酎のCMで一般層にも知られるようになった、グレゴリー・ハインズでしょうか。


未來の「來」は「来」じゃなくって「來」、
数日後には32歳になる森山未來(もりやま・みらい)くんもまた、ダンスの分野から演技の世界にやってきた才人です。

ジャズダンスからスタートし、タップ、クラシックバレエ、ヒップホップとなんでも出来る。
そのちがいについて正確に分かるわけもありませんが汗汗、とりあえず身体能力に優れていることだけは(自分にも)分かります笑


未來くんだからこそ、うまくいった・・・であろう『モテキ』(2011)の軽妙な演技はもちろん、




芥川賞受賞作を映画化した『苦役列車』(2012)の演技も悪くない、
もっともっと映画に挑戦してほしいですが、テレビや舞台の世界でも大人気なので、映画のキャリアは少ないです。

ただ親御さんの影響もあるのでしょう、古い映画への造詣がたいへん深いので、いつかきちんとした映画を「自ら」監督するのではないか・・・と思っています。

<経歴>

拓殖大学外国語学部のスペイン語学科に入学。(のちに中退)

実質的な芸能界デビューは、15歳のころに出演した舞台『BOYS TIME』。
オーディション規定は「18歳以上」だったものの、演出家の宮本亜門に「発見」され、異例の起用となったそうです。

いくつかのテレビドラマで注目され、
2004年のヒット作、『世界の中心で、愛をさけぶ』で映画俳優デビューを果たす。

高校生時代の松本朔太郎(サク)、つまり長澤まさみの相手役ですね。

小説版・テレビドラマ版・映画版すべてに触れましたが、ごめんなさい、ちっともこころを動かされませんでした。

本サイトをよく訪れているかたには分かってもらえるでしょうが、自分が最も苦手とするタイプの物語・ジャンルなわけでして。

だから・・・というのは理由にはなりませんが、この時点では、未來くんに対する個人的な注目度は低かったです。


『スクールデイズ』(2005)、『スマイル 聖夜の奇跡』(2007)、
自分が「お! 彼、いいかも!!」と思ったのは『百万円と苦虫女』(2008)からで、
『20世紀少年』(2008)、『フィッシュストーリー』(2009)を経て、テレビシリーズからつづく『モテキ』に主演し、これが大当たり。

こんなに元気が出る日本映画、ここ数年では貴重だと思います。


『ALWAYS 三丁目の夕日’64』(2012)、俳優の伊勢谷友介が演出した『セイジ ―陸の魚―』(2012)、『苦役列車』(2012)、『北のカナリアたち』(2012)、『人類資金』(2013)。

最新作は、秋公開のオールスター映画『怒り』。





予告を観るかぎり自分好みですし、
最近、原作を読み終えたのですが、これがじつに素晴らしかった。

期待値は、日増しに高くなっています。

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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(336)モロ師岡』
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失、神。

2016-08-15 00:10:00 | コラム
アマチュアの綜合格闘家だったころの、自分の成績は2勝2敗2分け、ノーコンテストが1回。

周囲からは「なんか、強いんだか弱いんだか、ぜんぜん分からないよね」といわれる。

うん、自分でもそう思う。

2分けの2が1に減り、2勝に加えられて3勝になっただけで・・・

「3勝2敗1分け」

・・・ほら、急に強そうになるのに!!笑


打撃で勝ったことはない。
相手を寝かし、ひっついて、相手の身体を知恵の輪のようにアアデモナイコウデモナイといじり倒し、やがて腕が極まったりして「タップ」(=参った)させるという、一本でしか勝ったことがない、、、というか、勝てない「典型的なグラップラー」だった。

同じ道場に、「あと一歩でプロボクサーになれた」という男Cが居た。

学校もスポーツ特待生として入学、本人の努力を認めたうえでいうが、いわゆるエリートである。

彼はサウスポーで、得意技はフック。
「けっして打たれない」ボクシングを目指し、実際、試合中にほとんどパンチを受けたことがないといっていた。

分野がちがうから比べられないが、自分とはおおちがいだ。

自分の戦績「2敗」は、2敗とも失神KOである。

気づいたら、ヨダレ垂らした状態で控え室に運ばれていた。
トレーナーがいうには、ちょっと痙攣までしていたという。

情けない・・・と自分でも思うが、とても気持ちがよかったことだけ覚えている。

そうなんだ、これは「あるある」だと思うのだが、一発がキレイに決まって失神すると、なぜか気持ちいい。

だから「いちどもKOされたことがない」というCに、

「でもね、経験としていちどくらい。見た感じはダサいけれど、ほんとう、気持ちいいんだって!」

と、半分はジョークでいったのに、彼は真面目な顔をしたままで「いや、自分はいいよ」と返した。

訂正。
真面目な顔ではなかったな、やや不愉快というか、自分とは無縁だとでもいいたいかのような、そんな表情をしていた。

半分はジョークだったのに、マジになりやがって・・・と思ったが、「KOされたことがない」ことが最大のプライドだったCにとっては、たとえジョークであっても、自身が倒されることを想像することはNGだったにちがいない。


それはともかく。
失神ということばは、「神」が入っていて、なんとも恐れ多い。

「失心」とも書くようで、こっちのほうが分かり易いよね。

「神」は「神経」、あるいは「精神」からきたものか。
どちらにせよ「神様」ではないようなので、ちょっとホッと? した。

「神様」の意で失神であったら、あんまり「射精より脱糞より気持ちいいかも~」とか記せないもんね!


※「痙攣」が歌詞に入っている楽曲は、古今東西でもこれだけだろう

♪ みんな元気に、痙攣、痙攣 ♪

攻めてる曲だ。

細野さんの動きがいちばん面白く、そうして、この女の子が徐々に可愛く見えてくるのは不思議・笑




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明日のコラムは・・・

『にっぽん男優列伝(335)森山未來』
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Hey、 Judo

2016-08-14 00:10:00 | コラム
五輪、柔道の部がきのうで終了した。

ヘッポコではあるけれども、いちおう柔の道を経験したものとして、自分なりに短評を展開しておこうと思う。


「柔道」が「Judo」になった―と評されるようになって久しい。

カラー柔道着に始まって、
女子の試合時間短縮、
度重なるルール変更に、「指導で優勢」になって以降の「逃げ回り戦術」に批判が集まったり。

批判の多くは正論かもしれない。

野球とベースボール、腕相撲とアームレスリングのちがいに似ているのかな。

けれども。
「それ」が認められている以上、しかも「それ」を納得したうえで参加している以上、敗因を「それ」に求めるのは正しくないだろう。

「それ」についての批判は、ネットのコメントやテレビの解説者だけが言及し、選手たちはヒトコトも発しなかった。

うん、合格。(エラソーだな、自分)


自分も、イマサラ「Judo」に異を唱えるつもりはない。

ただ一点を除いて。

それは、「柔道着をはだけ過ぎ」である、、、ということ。

セクシー選手権じゃないんだからさ、あんなに乱れたまま戦っちゃいけない。
なんのための帯だよって、いつも思う。

そこだけは「柔道」のままであってほしい、あるべきなんじゃないだろうか。


ともあれ監督と選手と家族の皆さんとサポートの方々、おつかれさまでした。

康生、よかったねぇ。
これだけメダル取れば、とりあえずはアアダコウダいわれないだろうから。


さて。
個人的に注目していた選手について、ヒトコトずつ。


(1)女子52kg級、中村美里…銅



MMAに、すっごく興味があるようで。

大歓迎! すぐにでも来てください。

(2)男子66kg級、海老沼匡…銅

いかにも日本男児という顔つきが、すごく好き。

技を磨いて、東京でも頑張ろう。

(3)男子73kg級、大野将平…金

優勝が決まったときの、どんなもんじゃい!! の表情。

柔道の試合で、久し振りにこういうのを見た気がする。

(4)男子100kg級、羽賀龍之介…銅

いちばん結果に驚いた階級。

本人は「寝技で…」みたいなことをいっていたが、そりゃ派手さでは負けるかもしれないけれど、寝技の渋い攻防が好きな、自分のような奴も居るのだから、もっと誇りましょう!!


※自分の世代は、やっぱりこのドラマに感動したわけで。

これがあったから、後年、吉田道場に入門したのであった。




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明日のコラムは・・・

『失、神。』
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初体験 リッジモント・ハイ(189)

2016-08-13 00:10:00 | コラム
映画のなかの花火といえば・・・

古くはヒッチコックの『泥棒成金』(55)、



映画通のあいだで挙がるのは『わが心のボルチモア』(90)や『ナチュラル』(84)、

変わり種、しかも花火ではなく爆竹だが、香港の『哀戀花火』(93)、

少し前の日本産であれば『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』(93)・・・であったのだが、

若い映画ファンのあいだで支持を集めているのは、『海街diary』(2015…トップ画像)のほうかもしれない。

美人と花火―もう、いうことないですな!!


さて。
昔は「なんてこと、ない。」こと、けれども現在では難儀になったこと。

自分が想起するのは、部外者が学校の敷地内に入ることである。

ガキのころは嫌いだったのに、成人以降、妙に鉄棒に郷愁を抱いてしまうというかね。
校庭に忍び込んで、体育のマネゴトをやりたくて仕方ないんだよ。

だから20代のころ、よくアパート近くの小学校の校庭に「勝手に」「侵入し」鉄棒で遊んだものである。

そう。
池田小の事件が起こる前までは、部外者だって(よほどの不審者? でないかぎり)簡単に校庭に入ることが出来たんだ。

いや、いまだってやろうと思えば出来る。
すぐに通報されてしまうがね!!

窮屈な世の中になったものだ・・・と思うけれど、実際にそういう事件が起きた以上、学校側は対策を取らなければならない。

それと同じことが、マンションにもいえる、、、とまで書くと、どこかから注意が入るかな。

マンションは昔から、基本的には住人以外の立ち入りを禁止していた。
けれども、現在ほど「きっちきち」していなかったから、たとえば花火大会の夜、住人に紛れ込んで屋上で見物していようが、それは無問題だったのだ。

自分は19歳の夏、そんな風にして花火大会を見物した。

場所は、調布の南口に建つ高層マンション。
自分はこの区域を担当する新聞奨学生(朝日新聞)だったから、住人さんに怪しまれることもなかった・・・というのもあるけれど。

ひとりで見に行った?

否。

同じ区域を担当する、毎日新聞の女子奨学生Aちゃんを誘ったんだ。

彼女はマンションのエレベーターに乗るとき、「大丈夫? あたしたち部外者だよ」と心配していたが、

「心配ないっしょ。ウチら、イマドキ珍しい、真面目な勤労学生と思われているはずだから」と返した。


「(苦笑)勤労って…」
「俺はちがうかもしれんけど、Aちゃんはそうでしょうよ」
「そうかな」
「大丈夫、ここの住人さんたちとは、ほとんど顔見知りではあるから」


自分の思ったとおりにコトは運んだ。

ただ、住人さんたちに「あんたたち、付き合ってんの?」と冷やかされて困ったが。。。


花火の眺めは最高だった。

あまりにも素敵なのでAちゃんを抱き寄せてキスも「ありかな?」と思ったが、Aちゃんはほんとうに真面目な子なので、それはやめておいた。

いや、まだ童貞捨てたばかりのガキだったから、その勇気がなかったといったほうが正しい。


それから、8年後―。

用事で、夕刻の調布を自転車で走る。

ちょうど花火大会の日だ、自分は思い出に浸ろうと思い、その高層マンションの屋上に上がった。

しかし。
まわりの空気は、あきらかにあの日とちがっていた。

もう勤労学生じゃない―というのもあったろうが、自分は不審者のように見られ、10分も居たら通報されてしまうかのような雰囲気が漂っていた。

やばいな、、、と思って、すぐにその場を去る。


池田小の事件が起こって、2年後のことである。

ほんとうに自分が「不審者っぽかった」という理由のほかに、この事件が遠因にあったような気がしてならない。


「昔は、えがった」というつもりはないが、ちょっと寂しい思いをした、夏の日の出来事であった―。


おわり。


※こちらは、タイトルそのものが「花火」。

本作で、いちばん好きなシーン。
大杉漣のパートではなく、たけしのパートね。

久石譲の軽快な曲に乗せて、パトカー仕様の塗装に励む、なんともユニークなシーン。




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明日のコラムは・・・

『Hey、 Judo』
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初体験 リッジモント・ハイ(188)

2016-08-12 00:10:00 | コラム
水着
薄着
ミニスカート
スイカ
カブトムシ
かき氷
花火
甲子園
ビアガーデン
無防備な女子高生




夏からイメージすること・ものを10個挙げてみた。

ガキかよ!
エロかよ!!

まぁ否定はしない。
自分は、その程度の男だっつーの。


先日―。
むか~し在籍していたアルバイト先の呑み会に誘われて。

LINEで「自分、もう部外者だけど参加して、いいんけ?」と質問してみたらば、「牧野さん来ないと夏が始まらない」と返された。

それを真に受け、そうか、夏男みたいなイメージがあるのか、、、と。

いや、それはたぶん、単に汗臭いからじゃないかと打ち消しにかかる自分が居たりして。

それはともかく。
夏本番である。

もういいよ! といいたくなるほど暑い。

わが群馬の館林は毎年のように最高気温を出していた・・・はずなのだが、今年にかぎっては西日本のほうが強い。

郷土愛のなさを詰られることの多い自分でも、ナンバーワンになれないことの悔しさはある。

あれ自分、意外と故郷が好き? なんつって。


実際のところ、けっして夏男ではない。
かといって寒さにも強くない、春は花粉症があるから大嫌い、消去法で秋男? になるのかな。

好んでアウトドアな格好をするが、積極的に外に出ようとするタイプでもない。
映画小僧の三流ライターだものね、基本はインドアなのだ。

でも女子の薄着を拝みたいから、頑張って? 外に出ると。


そんな自分がすすんで外に出ようとするイベントといったら、それは夏フェスと花火大会くらい。

今年はワケあって夏フェスには行けないが、その代わり花火大会は原稿書きをサボってでも行こうかなと。
(ここは編集長も読んでいるので、その時点でアウトだ)

こんなザーメンクソヤロウでも年にいちどは拝みたくなる、花火の魅力ってなんだろう。

それはやっぱり・・・月並みな表現にはなるが、そのはかなさなんだと思うわけですよ。

一瞬の美。
花もそうだが、ひとって、そういうものに弱いみたいだ。

というわけで、今回の初体験テーマは「初めての花火大会、上京後篇」でいってみたい。

「上京後」としたのは、「生まれて初めて」の花火大会を覚えていないから。


上京後の自分が初めて行ったのは、調布市が開催する花火大会。

隅田川などに比べると知名度は低いかもしれないが、それでも遠方からも続々とひとが集まる、なかなかに盛大な花火大会だった。

自分とは「まったく関係のない」マンションの屋上で、ある女子と花火を眺めたのだが・・・。


つづく。


※自分にとっての、「夏の曲」。

柄じゃない?

自分でも、そう思う。

ガキのころは、憧れたもんですよ、この歌の世界観に。

でも大人になっても、この世界には飛び込んでいけなかった。
というか、どの道を歩けばこの世界に辿り着くのかも分からなかった。

陽に焼けてサングラスして海に行けば、こんな洒落た恋愛が出来るともかぎらない。

仕方なく自分は、湘南の海をあとにして、寂れたピンサロに行ったのである・・・。




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明日のコラムは・・・

『初体験 リッジモント・ハイ(189)』
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