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初体験 リッジモント・ハイ(61)

2013-12-12 00:30:00 | コラム
よく泣く。
まーーーーず、よく泣く。

そのうえ、すぐ泣く。
もらい泣きもする。

年がら年中、目を腫らしている―そんな感じ。

泣くシチュエーションの8割が映画鑑賞、1.5割がスポーツ観戦、残りが実生活か。

今年、泣いたかって?

イエス。

楽天日本一の瞬間。
これは正確には潤んだだけで、落涙まではしなかった。

『風立ちぬ』では、きっちり泣いた。
いい鑑賞のしかたではないと思うが、筋がどうこうではなく、宮崎爺の作家魂に泣かされた。

『風立ちぬ』は何度も鑑賞して3度目まで泣いたが、しかし、これでも涙の量としては少ないほうである。

滝のように泣いた映画を5つ挙げてみる。


『カノン』(98)
オヤジの最後の嗚咽に泣かされた。

『奇跡の海』(96)
無償の愛を貫くヒロインが痛々しくて、泣いた。

『ロッキー2』(79)
後述する。

『魔女の宅急便』(89)
特別な作品なものでね、どのシーンでも泣けちゃうのだ、なぜか。

『サイダーハウス・ルール』(99)
後述する。


オメー、『ロッキー』の、しかも2作目で泣くの? と突っ込まれることもしばしばだが、あれは泣ける。
ロッキーがアポロに勝ったからではない、エイドリアンが不細工なのに難産で苦しみ、ロッキーがトレーニングに集中出来ないからだ。

ふざけた感じで書いているが、思い出しただけで泣ける。

映画が始まって最短で泣いたのは、たぶん『サイダーハウス・ルール』(トップ画像)だろう。
主人公の生まれかた、育ちかたをナレーションで説明する冒頭で泣いた。
いわゆる孤児だが、最初のもらい手の夫婦は「赤ちゃんなのにぜんぜん泣かないから気味が悪い」と返しにきて、次のもらい手の夫婦により「泣きやまない子」になってしまった―そう、虐待されたであろうことをにおわせるような語りなのである。

不憫な主人公、しかしマイケル・ケインによる語りは「よくあることなのだ」というような感じ。
その映像の雰囲気と、ナレーションの調子に泣かされてしまったのだった。


自分が弱いのは、「ひとしれず努力している場面」かな。
あとは不遇な状況に置かれているにも関わらず、そのことで落ち込まず、淡々と日々を送る姿、、、とか。


そんなわけで今年最後の初体験シリーズは、「初めて泣いた日」でいってみよう。

年齢的なくぎりを設けないと、皆が「生れ落ちた日」と答えることだろう。
実際にそうだろうが、もちろん覚えていない。

少年期に絞ってもいいが、自分くらい泣き虫だと「どれが最初か」判然としない。
だからここでは「成人後に初めて泣いた日」、しかも「映画鑑賞、スポーツ観戦以外」「近親者の死以外」で・・・という条件を設けることにする。
そうしないと自分の場合、「かーちゃんが死んだ日」になってしまうので。

それでもいいが、かーちゃんが死んだ日のことは飽きられるほど書いてきているのでね。

といいつつ、これから書く話にも、かーちゃんが深く関わっているのだけれども。


成人後、初めて泣いたのは25歳の秋のことだった―。

つづく。


※『サイダーハウス・ルール』エンディングの短縮版。
途中に出てくる駅員さんは、原作者のジョン・アーヴィング。
主人公の帰還を静かに喜ぶ少女の笑顔が素敵、こういうシーンをきっちり演出できるところがラッセ・ハルストレムの素晴らしい点だと思う。




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明日のコラムは・・・

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1 コメント

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じわっと来るー (夢見)
2013-12-12 14:32:58
余り泣かない人間なのでーf(^_^)
若い頃とじわっと来る箇所が変わってきました

だからたまに娘と一緒に映画を観るとそこで泣けるんだと新鮮だったりします
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