Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

ヤクザよりヨッパライ

2019-06-29 00:10:00 | コラム
吉本芸人を中心とする「闇営業」「反社会的勢力とのつながり」「金銭授受」「脱税」問題の余波がすごい。

友人の何人かは民放のバラエティ班として活躍しており、もういいトシだから、いまになって自分の能力とは無関係なところで仕事なくなったりするのは気の毒だ・・・という視点で自分は捉えており、

たしかに特殊詐欺を展開するチンピラ集団のパーティに出席し、ナニガシかをもらうことはけしからん! とは思うが、果たして芸能界を追放するほどのことなのかな? という疑問は抱いている。

元々好きではなかった芸人だからと、いい機会がやってきたと、そういう感じで叩いているひとが多いような気がして、相変わらずイヤな流れだなぁ、、、と。


それとはまったくべつの話になるが。。。

ホテルのフロントをやっていると、とくに深夜は、厄介な客が来ることが多く。

暴力団関係者やチンピラもやってきて、その情婦をうしろにしたがえ、「なんで3人で入れないんだよクソが!!」と脅されることだってある。

あるが、正直ぜんぜん怖くない。

クールに徹し、「多目的のホテルですが、規模的に3人以上には適さないのです。そういうルールで営業しておりますので」と繰り返していけば、分かってくれない相手ではないので。

ほんとうに怖いのは、「一見フツーに見えるひと」である。

そういうのが、酔っぱらってやってきたときが最も厄介なのである。

(1)足がおぼつかないので、フロントに立てかけてあるプレートなどをなぎ倒す。

(2)丁寧に説明しても、料金プランを理解してくれない。

(3)チェックアウトの時間になっても、(酔いつぶれているから)出てこない。電話をしても応答さえない。

そして。

アルコールの力を借りて、ずいぶん高圧的な態度を取ってくる。

こっちは客だぞと。

それでもクールに徹し、「ほかのお客様がお休みになられていますので、大声は控えてください」と注意をする。

そのクールさが気に入らないらしく、余計に突っかかってくる。

ここで負けてはダメ、金を払えばなにをしても許されると勘違いしている客に、それ以上の「圧」をかけて抑え込むのも大事なことなのだった。

そうこうするうちに、酔客は睡魔が襲ってきて寝てしまう。

待合室で寝ている男に肩を貸し、部屋まで運ぶやさしいフロントマン。

えっへん。

笑ってしまうのが、チェックアウト時の変貌である。

たとえば2時間の休憩で入った客が酔いつぶれていて、5時間延長したとする。

延長料金は、30分につき1000円。

つまり10000円支払うところを、自分のほうから「高額になってしまっています。宿泊に切り替えたほうが安くつきますので、そうしますね」というと、

ソイツは、頭をかきながら「ありがとう、ありがとう」と返すのである。

・・・・・苦笑

おいおい、きのうの、威勢のいい感じはどうした?


安い料金にしたから―というのも多少はあるかもしれないが、
そうじゃないと思う、元々、気が弱いひとなんだ。

きのうの態度はアルコールがあってこそ。

うーむ。

下戸のひとが酒飲みを嫌う理由の大半が、ここにあるような気がしてならない。


態度の豹変と、なんでもかんでも酒のせいにしてしまう感覚。


ひとのふり見て・・・だよね。
と、毎日フロントをやりながら痛感する酒飲みなのであった―。




…………………………………………

明日のコラムは・・・

『Pause』
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2 コメント

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からみ酒 (夢見)
2019-06-29 13:10:49
酔うと人に絡む
そんな悪い酔い方する人もいますから

まさか蹴り倒すわけにもいかない 厄介なお客様

おかしな人もおりますから お気を付けて下さいね
まっき~さんこんばんわ~(^^♪ (ゆみ)
2019-06-29 19:31:40
フロントにいるといろいろな人が来て社会勉強になりますね。まっき~さんは長く生きているわたしより経験が多いと思いますがまたまた良い経験が積み重ねられますね。たくさんの方との応対も冷静に、また酔っ払いに対しても冷静に・・さすがです。

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