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令和版・海外俳優列伝(133)ジョージ・C・スコット

2024-04-18 00:10:00 | コラム
27年10月18日生まれ・99年9月22日死去、享年71歳。
アメリカ出身。

オスカーの受賞を拒否した俳優といえば、マーロン・ブランドとスコット。

ブランドの拒否理由は社会性・政治性を帯びたものだったが、スコットはそういう類のものではなかった。
協会そのものを「バカらしい」と批判していたので、一時期のダスティン・ホフマンのスタンスにちかい。

ただ、その拒否の姿勢も過剰だと「かえって」ネタにされ易く。

この発表時、ゴールディ・ホーンがびっくりするくらい「異様に沸いていた」のは、それがもうネタと化していた証拠ともいえるでしょう(^^;)
(壇上に上がったのは、代理人です)


受賞作は、こちら。



<経歴>

映画俳優デビュー作は、59年の『縛り首の木』。
同年の『或る殺人』でオスカー助演男優賞にノミネートされるも、このときは声明??は出さず笑
しかし『ハスラー』(61)で2度目の助演賞ノミネートの際、ノミネートそのものを辞退、、、ってことは、なかなかの筋金入りかなと。
よいと思います、こういう硬派なひとが居ても^^

ともかく、デビュー当初から演技力の評価は高かったってことで。

64年、キューブリックの傑作『博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか』で「反共主義者」の「米統合参謀本部議長」バック将軍を好演。



『天地創造』(66)を経た70年、『パットン大戦車軍団』で上記動画のような展開となる(^^;)

『センチュリアン』(72)、
大統領暗殺計画にイルカを利用するという、トンデモ系、、、ともいい切れないサスペンス『イルカの日』(73)、


実録パニック『ヒンデンブルグ』(75)、
79年―ポール・シュレイダーが監督を務めた『ハードコアの夜』に主演。

失踪した娘を追い、ポルノ映画の制作現場に潜入する父親…個人的には、この映画がスコットの代表作だと思いますね。
近代米国の一断面がくっきり見えてくるところなんか、さすが『タクシードライバー』(76)の生みの親シュレイダーだなぁ!と。



そのほかの出演作に・・・
『タップス』(81)、『炎の少女チャーリー』(84)、
『エクソシスト3』(90)、


『冷たい月を抱く女』(93)、『グロリア』(99)など。


99年9月22日―動脈瘤破裂のため死去、享年71歳。
パッと見ただけで頑固だろうな…そんな風に思える俳優さん、現在では希少になってきたかもです。

こういうひとは、居てくれないと。。。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『令和版・海外俳優列伝(134)ショーン・アスティン』

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2 コメント

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どれか一本あげるとなると (夢見)
2024-04-18 15:06:31
「パットンー」でしょうか

演じ切りました
もう その人にしか見えない
そんな存在感でした
夢見さん、 (まっき~)
2024-04-18 16:09:37
パットン、お話はあんまり覚えていないのですが、
スコットさんの存在感がすごかったことだけは、忘れようもありません(^^;)

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