Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(221)

2017-09-19 00:10:00 | コラム
じい「さん」→「さん」きゅー

あいさつと、感謝のことばが自然に出てこないヤツは、ひととしてどうかと思う。

・・・と、敢えて書かねばならぬほど、あいさつも感謝も出来ないひとって「けっこう」居るんだなと。

「アイツ、ありがとうもいわないんだよ」と誰かから聞くと、きまって「お里が知れるよね」と答えてしまう自分。

でも実際、そうだと思うんだ。

そのとき、機嫌が悪かったのかもしれない。
「大きなお世話」だと感じていたのかもしれない。

だけどさ、人間関係をギスギスさせないためにも、ヒトコトって大事だよ。

ほんとうは、キチガイを自称している自分が、こんな「当たり前のこと」を記したくないのだけれどもね!!


さて、映画のなかで最も多用されている台詞とはなにか。

あいさつとか、「Thank you」「OK」かと思ったら、そうじゃないんだよね。


「ここを出よう」
「ここを出ない?」


なのだった。

90年調べなので、30年くらいが経過している、、、ものの、変化はないと思う。

なぜなら「場面転換を促す」台詞として最適だから。

たしかに、次のシーンに行き易くなるものなぁ。


ところで「Thank you」や「OK」は、ほぼ日本語といっていいほど、わが国に浸透している。

「ありがとう」と「Thank you」は同じくらい、そして「OK」にいたっては、その「堅苦しくなさ」により「了解」よりも使用されていると思う。


ここまで多用されていると、むしろ「くずし」のほうに興味が沸いてくる。

「Thank you」と「Fuck you」は、とてもよく似ている? ので、

「Thank you very much」ではなく、「Fuck you very much」と「くずして」使用した映画が、いくつかあるのだ。


『ブラック・レイン』(89…トップ画像)

偽札を暴くために紙幣を「ちょうだい」したのに、それを盗んだと勘違いされた刑事マイケル・ダグラスが、高倉健に向かって放つヒトコト。

※このシーンじゃないけど




『フォーリング・ダウン』(93)

マイケル・ダグラスつながりで、もうひとつ。

こちらでは、刑事ロバート・デュバルが発している。




どちらもクール。
日本人には無理だろうけれど、いちど使ってみたいものです。(どこで?)


日本を代表して、ひとつだけ。

これはもう、『東京物語』(53)の東山千栄子できまり。




「ありがと」のアクセントが独特で、とってもかわいいのだった。


結論。

「ありがとう」といわれて不快になるひとなど居ないと思うので、みんな、感謝のことばは忘れずに!!


あすのしりとりは・・・
さん「きゅー」→「きゅー」と。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(222)』
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2 コメント

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食事前の「いただきます」が (夢見)
2017-09-19 08:58:44
保護者から文句を言われる情けない時代

感謝の気持ちを忘れない「ありがとう」って人間関係の潤滑油でもあると思うのだけれど

「ごめんなさい」と謝ったら 負けた気になるってヘンな人もいるし
自分が悪かった 悪いことをしたと思ったら 素直に謝ることができるって 人間として大切な要素だと思っています
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確かに (たえこ)
2017-09-19 10:01:47
確かに外国人のお客さんは必ず、Thank you かありがとうって言ってくれるけど、日本人は言わない人が多いかな?
その違いに気付いてから、意識してありがとうっていうようにしてます。
小さなことでも。
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