Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

シネマしりとり「薀蓄篇」(245)

2018-04-23 00:10:00 | コラム
すけー「る」→「る」す(留守)

これまた「ガキ、あるある。」かもしれないが、小学校低学年までは、ひとりで留守番をするのが嫌いだった。

単純に寂しいし、出かけている両親がこのまま帰ってこなかったらどうしよう、、、なんて思ったりして、留守番を始めて15分しか経っていないのに「ぐすん。」とやり始めてね。

生ごみザーメン野郎でも、そんな時代があったんだ。

それが、悪さも覚えた小学4年生くらいになると、留守番が「異様に」楽しくなっていく。

経済能力さえないクセに、このまま数日間ひとりでもいいな~、などと思うようになる。

そう、留守といえば「悪だくみ」に直結する。
自分だけでなく、世間一般的にもね。


留守のあいだに当人の日記を盗み読み、とか。
妻の留守中に浮気、とか。

もっといえば、留守中の泥棒とか。


極端な話、留守にするとろくなことがない・・・といえるのかもしれない。


そうそう、こんなこともあった。

高校1年のころ、留守番をしていると、花売り行商のおばさんがやってきた。

地元は片田舎だったけれども、行商と接するのは生まれて初めてだったんだ。

おばさんはそれを見抜いてのことだろう、

「これは珍しい花だからね、買っておかないと損をするよ」
「おまけに、この花もつけるからさ。さらに、この花も」

どれも見たことのない植木に入った花を5種類も玄関に置き、

「これぜんぶで1万円でいいよ」とのたまう。


いまだったら簡単に断ることが出来るが、当時はなにがなんだか分からなかったし、前日にバイト代が入ったばかり、、、というのもあり、思わず買ってしまった。

帰宅したかーちゃんは「あらら~、今度から断りなよ」と苦笑していたっけ。


以下、広義の意味における「留守・留守番がキーワードとなる映画5傑」。

(1)『恋する惑星』(94)

ほとんど泥棒みたいなことをしているフェイ・ウォン。

かわいいと、なんでも許されるってことなのか。

いやいや、映画的で、とっても面白い。



(2)『パルプ・フィクション』(94)

ブッチ(ブルース・ウィリス)外出中に自宅に忍び込み、彼の帰りを待つビンセント(ジョン・トラボルタ)。

しかし、トイレに入っているあいだにブッチが帰還して・・・。

(3)『ホーム・アローン』(90)

留守番映画の決定版か。



当時の予告編が出来過ぎていて、観ていないひとまで「観ている気」になっていた。

(4)『アマデウス』(84)

家政婦は、モーツァルト外出中にサリエリを呼び寄せる。

そこでサリエリが発見したのは、モーツァルトによる『フィガロの結婚』の楽譜だった。

(5)『ボディ・ダブル』(84)

失業し、とぼとぼと帰宅した主人公が目の当たりにしたのは、妻の浮気現場だった!


あすのしりとりは・・・
る「す」→「す」いぶん。

…………………………………………

明日のコラムは・・・

『シネマしりとり「薀蓄篇」(246)』
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2 コメント

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主人公側が相手(たいてい敵対する側)の (̴夢見)
2018-04-23 09:25:20
家に入って 何かの証拠を捜すとかーなんて場面はハラハラします
これまた大抵 不意に相手が帰宅して「早く逃げろよ」って思いますもん


泥棒が留守番の動物たちにこてんぱんにやられる映画なども面白いですし

留守中ーっていろんな設定ができますね
ドキドキ (oyajisann)
2018-04-23 18:32:46
遥か昔女性宅にお邪魔してお酒が切れたりして彼女
一瞬近所のお出かけ妙にドキドキしたのを思い出し
ます。試されてるのかと勘ぐったり?もしました。

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