Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

SEKAI NO OWARI

2015-08-03 05:56:24 | コラム
・・・いや、バンドの話じゃなくってね。

といいつつ、最初はそこから始めましょうか。

先日の「美女100選」には漏れたが、「SEKAI NO OWARI」のピアノ担当SAORIちゃんも悪くないなぁと。

やや暗い感じがそそるというか、こういう子はエッチのときは意外と積極的になるものだ。

なんの話だ?

まぁいいや。

彼らのバンド名は一見「後ろ向き」だが、そんなことはなく「前向き」な意味をこめているのだそうだ。


世界の終わりといえば、連想するものはふたつ。
ひとつが、村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』。
もうひとつが、終末論。

未来は明るいものではなく、絶望的な暗さが支配している―なぜか物語の世界には、そういうものが多い。

「なぜか」ってことはないのか、そのほうが物語としては動き出し易いから。
その暗い世界のなかで、主人公たちがどう生きていくかっていうのがテーマになるわけだし。

そこできょうは、終末観「濃厚」な映画の10傑を展開してみよう。

あなたの想像する50年後は、どんな世界ですか―。

ん、自分?

そうだなぁ、、、ヒトがどうなっているかは分からんが、少なくとも、いまの3~4度は気温が上昇していることはたしかだろうねぇ。


※広義の意味における「終末」とする
※※意外とベタなセレクトとなったが、つまりクラシックというのは「やっぱり」すごいということ、なのだろう


(1)『ブレードランナー』(82)

映像表現としては見事だが、この世界に生きるひとびとが、ちっとも幸福に見えないのが気になる。



(2)『クラッシュ』(96)

オスカー受賞作ではなく、クローネンバーグのほうね。

自動車事故の衝撃でしか性的快楽を得られなくなった「イタい」ひとたちを描く。

性交描写が「すべて」後背位というのも奇妙だった。

(3)『マッドマックス』(2015)

オリジナルではなく、現在公開中のバージョンを敢えて。

やり過ぎ感が極まっているが、中途半端に不幸なら、ここまで狂った世界のほうが「ひょっとすると」生き易いのかも。

(4)『12モンキーズ』(95)

SFだが、「あり得なくもない」と思わせる物語の力強さがある。

(5)『風の谷のナウシカ』(84)

「最終戦争」後の世界を描く。



腐海の放つ瘴気毒こそ、終末の象徴だ。

(6)『博士の異常な愛情』(64)

世界の終わりかたとしては、これが最もリアリティがある。

(7)『ターミネーター2』(91)

ヒトが原因で起こる世界の危機を、ヒトが造ったロボットが救う。

キャメロンもスピルバーグも、核の部分では同じ考えの持ち主だと思った。

(8)『アイ・アム・レジェンド』(2007)

主人公と、ワンちゃんだけの世界。

生き残るっていうのは、寂しいことなのだよ。

(9)『ブラインドネス』(2008)

視界が失われたことによる混乱を描く。

綻びが散見される映画だが、その恐怖だけは伝わってくる。

(10)『ウォーリー』(2008)

登場するヒトが、みんな極度の肥満体になっているところがゾッとする。

でもほんとうに、そうなる可能性が大きいよね。




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明日のコラムは・・・

『Silent Siren』

コメント (1)
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