Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

にっぽん男優列伝(188)佐藤隆太

2013-04-11 07:00:00 | コラム
80年2月27日生まれ・現在33歳。
東京出身。

公式プロフィール

20代のころ、本気で喧嘩して分かり合えた映画小僧が、たったひとりだけ居ました。

ネット時代「前夜」? のころだから、やりとりはメールではなく、往復書簡、、、みたいなもの。
分かり合えるまで、彼は自分のことを「ドシロート」と解釈していたらしく、自分は自分で彼のことを「実力がないのにゴーマン」なんて捉えていました。

分かり合えて以降も会えば喧嘩ばかりするので、会って話すことはあまりなかったように思います。

往復書簡を終えた、数年後のこと―。
「映画を監督したから、よかったら観てくれ」という短いメールが届きました。

『イッテ!』というタイトルのコメディ映画でした。
2006年の作品で、主演は佐藤隆太(さとう・りゅうた)くん。

性的な「イって」ではなく、将棋の「イッテ」(=一手)のこと。
身内の作品に触れる感覚で、ドキドキしながら観ましたが面白かったです。

撮影そのものは数年前におこなわれている―というのがポイントで、なぜなら公開時の2006年には既に佐藤くんは主演級俳優として人気も出ていて、その直前であったから本作への出演を快諾したのかもしれない、、、と。

そんなわけで? 佐藤くんには勝手に親近感を抱いています。
格闘技が好きで、まだ地上波でMMAが放送されていたころ・・・って、ほんの数年前の話ですが、イメージキャラクターも務めてくれていましたし。

ノーテンキなほどに明るく、元気―という印象そのままのキャラクターを演じることが多いので、演技力云々は、まだちょっと分からないのですけれどね。


※それほど話題にならなかったけれど、これ面白かった




<経歴>

日大芸術学部、映画学科卒業。

まったくそんな印象はなかったのですが、キャリアのスタートは舞台から。

テレビドラマ『池袋ウエストゲートパーク』(2000、TBS)で注目を受ける。
同年、『世にも奇妙な物語 映画の特別編』で映画俳優デビューを飾る。

以後もテレビと映画の両方で活躍を続けますが、なんとなくテレビの印象が強いのは、CMなどにも沢山出演しているからでしょう。

とりあえず、映画の出演作をまとめて。

『さよなら、クロ』(2003)、陣内孝則が監督を務めた『ROCKERS』(2003)、
『木更津キャッツアイ 日本シリーズ』(2003…その続編というか姉妹編というか、2006年の『木更津キャッツアイ ワールドシリーズ』にも出演)、
『ローレライ』(2005)、『いぬのえいが』(2005)、『まだまだあぶない刑事』(2005)。

・・・と、ここまでは「さほど」の印象を残せませんでしたが、2006年の『LIMIT OF LOVE 海猿』で伊藤英明くんのバディを演じて「テレビを観ない映画ファン」にも認知されるようになります。

『間宮兄弟』(2006)、『憑神』(2007)、プロレスの世界をコミカルに熱く描いた『ガチ☆ボーイ』(2008)、
そしておそらく代表作であろう『ROOKIES ―卒業―』(2009)で主役を演じる。
テレビドラマ版(2002、TBS)を観ないまま映画に触れましたが、まあまあ楽しめました。

『THE LAST MESSAGE 海猿』(2010)、『おにいちゃんのハナビ』(2010)、
個人的に代表作はこっちだろうと思う佳作『漫才ギャング』(2011)、
『BRAVE HEARTS 海猿』(2012)、『天地明察』(2012)、『ツナグ』(2012)。

そういえば、ある年の大晦日―。
さいたまスーパーアリーナの関係者専用通路ですれ違い、「それだけ好きなら、リング上がってみたらどうですか?」と冗談っぽく聞いたら、
顔をクシャクシャにして笑い、「いやいや、ブーイングの嵐になること、分かってますから」と答えてくれたっけ。

感じのいいヤツだなぁ。
だから映画では、そういう印象を裏切るようなキャラクターを演じてほしいです。


次回のにっぽん男優列伝は、里見浩太朗さんから。

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本館『「はったり」で、いこうぜ!!』

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明日のコラムは・・・

『成龍の10傑』

コメント (5)
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