イチオシだった新作映画『ザ・マスター』が、地味にも関わらず「そこそこ」入っていて一安心している。
エーカッコシーな表現だが、
試写会でドギモ抜かれた自分は「これは金を払うべき映画だ」と感じ、公開後、「一」観客として再び劇場に向かった。
二度目の対峙もビッグインパクトをもたらしてくれたが、最初の対峙より脇汗が多かったかもしれない。
なにがこれほど体温を上昇させるのか。
油ギッシュな演技である、ホアキン・フェニックスとフィリップ・シーモア・ホフマンの。
１＋１イコール２ではなく、４、いやそれ以上の効果をもたらす演技のぶつかりあい。
しかし。
弾けまくっている個と個がぶつかりあって化学反応を起こし、見たことのない世界に到達する―っていうのは理想だけれど、作品が破綻しかねない。
そのリスクをリスクとして受け入れることは、たぶん監督の仕事。
だから、ふたりの油ギッシュ演技対決というものは、じつは三つ巴、みっつの個のぶつかりあいで、
作品が成功であれ失敗であれ、受け手の体温が上がるっていうのは当然のことなのかもしれない。複数の個が、戦っているのだもの。
というわけで今宵は、油ギッシュな演技対決を拝むことが出来る「体温上昇必至」の名画１０傑をセレクトしてみた。
名画過ぎるので、自分のコメントは「なし」でいってみよう。
（１）三船敏郎ＶＳ山崎努、『天国と地獄』（63）
（２）クリストファー・ウォーケンＶＳデニス・ホッパー、『トゥルー・ロマンス』（93）
（３）ジャック・ニコルソンＶＳルイーズ・フレッチャー、『カッコーの巣の上で』（75）
（４）松田暎子ＶＳ藤竜也、『愛のコリーダ』（76）
（５）Ｒ・リー・アーメイＶＳヴィンセント・ドノフリオ、『フルメタル・ジャケット』（87）
（６）ロビン・ウィリアムスＶＳマット・デイモン、『グッド・ウィル・ハンティング』（97）
（７）大森南朋ＶＳ浅野忠信、『殺し屋１』（2001）
（８）アル・パチーノＶＳジョニー・デップ、『フェイク』（97）
（９）松坂慶子ＶＳ岸部一徳、『死の棘』（90）
（１０）ロバート・デ・ニーロＶＳアル・パチーノ、『ヒート』（95）
…………………………………………
※現時点における、本年の良質映画
（新規）
『セックスの向こう側 ＡＶ男優という生き方』
『野蛮なやつら／ＳＡＶＡＧＥＳ』
『愛、アムール』
『千年の愉楽』
『クラウド アトラス』
『恋する輪廻』
『ザ・マスター』
『暗闇から手をのばせ』
（下から鑑賞順）
『東ベルリンから来た女』
『DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る？』
『ムーンライズ・キングダム』
『フラッシュバックメモリーズ ３Ｄ』
『脳男』
『ゼロ・ダーク・サーティ』
『奪命金』
『同じ星の下、それぞれの夜』
『遺体～明日への十日間～』
『横道世之介』
『世界にひとつのプレイブック』
『ジャンゴ』
『リンカーン』
『カラカラ』
『テッド』
『鈴木先生』
『９６時間／リベンジ』
『レ・ミゼラブル』
『ももいろそらを』
『東京家族』
『ライフ・オブ・パイ／トラと漂流した２２７日』
『みなさん、さようなら』
『アウトロー』
『サイド・バイ・サイド』
【今月のスケジュール】
★本日・・・油ギッシュ演技対決 ＋ ３月コラムの目次
☆２日・・・血を超えられるか ～共同監督の絆～
★３日・・・遺作ベストテン
☆４日・・・処女作ベストテン
★５日・・・偉大なる失敗作ベストテン
☆６日・・・辞書よりアイドル写真集が多いって、モノカキとしてどうよ
★７日・・・未定
☆８日・・・怒れる牡牛の物語
～ロンド形式連載～
（１）にっぽん男優列伝・・・月6～7回。佐藤浩市さんから。
（２）初体験 リッジモント・ハイ・・・週1～2回
（３）シネマしりとり「薀蓄篇」・・・週1回
では皆さん、お楽しみに。
…………………………………………
～３月度のコラム一覧～
1日…整形にも、いろんな理由がある ＋ ２月コラムの目次
2日…いまさら坊主考
3日…中指チャンピオン
4日…裸足の堕天使
5日…ｄｅ ｎｉｒｏ アプローチ
6日…インタビュー、ウィズ、、、
7日…にっかつへの愛憎―いや「憎」は、ほぼなしかな。
8日…映画でプロファイリング
9日…怒れる牡牛の物語
10日…１０年のゴミ溜め
11日…きょうくらいは、、、
12日…初体験 リッジモント・ハイ（３４）
13日…初体験 リッジモント・ハイ（３５）
14日…初体験 リッジモント・ハイ（３６）
15日…おっぱいが、いっぱい？
16日…小僧ズ、ドント・クライ
17日…シネマしりとり「薀蓄篇」（３３）
18日…シネマしりとり「薀蓄篇」（３４）
19日…３９歳 ＶＳ １５歳、運動神経で前者が勝つこともあるのだよ。
20日…映画三ヶ月予報
21日…にっぽん男優列伝（１８４）笹野高史
22日…にっぽん男優列伝（１８５）佐田啓二
23日…にっぽん男優列伝（１８６）佐藤慶
24日…映画小僧のバラッド・・・は、なにかね
25日…初めて『それから』を、電子書籍で読んでみた
26日…初体験 リッジモント・ハイ（３７）
27日…初体験 リッジモント・ハイ（３８）
28日…ツキと羞恥心
29日…シネマしりとり「薀蓄篇」（３５）
30日…シネマしりとり「薀蓄篇」（３６）
31日…あなたのとりこ
…………………………………………
本館『「はったり」で、いこうぜ！！』
前ブログのコラムを完全保存『ｍａｃｋｙ’ｓ ｈｏｌｅ』
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明日のコラムは・・・
『血を超えられるか ～共同監督の絆～』
エーカッコシーな表現だが、
試写会でドギモ抜かれた自分は「これは金を払うべき映画だ」と感じ、公開後、「一」観客として再び劇場に向かった。
二度目の対峙もビッグインパクトをもたらしてくれたが、最初の対峙より脇汗が多かったかもしれない。
なにがこれほど体温を上昇させるのか。
油ギッシュな演技である、ホアキン・フェニックスとフィリップ・シーモア・ホフマンの。
１＋１イコール２ではなく、４、いやそれ以上の効果をもたらす演技のぶつかりあい。
しかし。
弾けまくっている個と個がぶつかりあって化学反応を起こし、見たことのない世界に到達する―っていうのは理想だけれど、作品が破綻しかねない。
そのリスクをリスクとして受け入れることは、たぶん監督の仕事。
だから、ふたりの油ギッシュ演技対決というものは、じつは三つ巴、みっつの個のぶつかりあいで、
作品が成功であれ失敗であれ、受け手の体温が上がるっていうのは当然のことなのかもしれない。複数の個が、戦っているのだもの。
というわけで今宵は、油ギッシュな演技対決を拝むことが出来る「体温上昇必至」の名画１０傑をセレクトしてみた。
名画過ぎるので、自分のコメントは「なし」でいってみよう。
（１）三船敏郎ＶＳ山崎努、『天国と地獄』（63）
（２）クリストファー・ウォーケンＶＳデニス・ホッパー、『トゥルー・ロマンス』（93）
（３）ジャック・ニコルソンＶＳルイーズ・フレッチャー、『カッコーの巣の上で』（75）
（４）松田暎子ＶＳ藤竜也、『愛のコリーダ』（76）
（５）Ｒ・リー・アーメイＶＳヴィンセント・ドノフリオ、『フルメタル・ジャケット』（87）
（６）ロビン・ウィリアムスＶＳマット・デイモン、『グッド・ウィル・ハンティング』（97）
（７）大森南朋ＶＳ浅野忠信、『殺し屋１』（2001）
（８）アル・パチーノＶＳジョニー・デップ、『フェイク』（97）
（９）松坂慶子ＶＳ岸部一徳、『死の棘』（90）
（１０）ロバート・デ・ニーロＶＳアル・パチーノ、『ヒート』（95）
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※現時点における、本年の良質映画
（新規）
『セックスの向こう側 ＡＶ男優という生き方』
『野蛮なやつら／ＳＡＶＡＧＥＳ』
『愛、アムール』
『千年の愉楽』
『クラウド アトラス』
『恋する輪廻』
『ザ・マスター』
『暗闇から手をのばせ』
（下から鑑賞順）
『東ベルリンから来た女』
『DOCUMENTARY OF AKB48 NO FLOWER WITHOUT RAIN 少女たちは涙の後に何を見る？』
『ムーンライズ・キングダム』
『フラッシュバックメモリーズ ３Ｄ』
『脳男』
『ゼロ・ダーク・サーティ』
『奪命金』
『同じ星の下、それぞれの夜』
『遺体～明日への十日間～』
『横道世之介』
『世界にひとつのプレイブック』
『ジャンゴ』
『リンカーン』
『カラカラ』
『テッド』
『鈴木先生』
『９６時間／リベンジ』
『レ・ミゼラブル』
『ももいろそらを』
『東京家族』
『ライフ・オブ・パイ／トラと漂流した２２７日』
『みなさん、さようなら』
『アウトロー』
『サイド・バイ・サイド』
【今月のスケジュール】
★本日・・・油ギッシュ演技対決 ＋ ３月コラムの目次
☆２日・・・血を超えられるか ～共同監督の絆～
★３日・・・遺作ベストテン
☆４日・・・処女作ベストテン
★５日・・・偉大なる失敗作ベストテン
☆６日・・・辞書よりアイドル写真集が多いって、モノカキとしてどうよ
★７日・・・未定
☆８日・・・怒れる牡牛の物語
～ロンド形式連載～
（１）にっぽん男優列伝・・・月6～7回。佐藤浩市さんから。
（２）初体験 リッジモント・ハイ・・・週1～2回
（３）シネマしりとり「薀蓄篇」・・・週1回
では皆さん、お楽しみに。
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～３月度のコラム一覧～
1日…整形にも、いろんな理由がある ＋ ２月コラムの目次
2日…いまさら坊主考
3日…中指チャンピオン
4日…裸足の堕天使
5日…ｄｅ ｎｉｒｏ アプローチ
6日…インタビュー、ウィズ、、、
7日…にっかつへの愛憎―いや「憎」は、ほぼなしかな。
8日…映画でプロファイリング
9日…怒れる牡牛の物語
10日…１０年のゴミ溜め
11日…きょうくらいは、、、
12日…初体験 リッジモント・ハイ（３４）
13日…初体験 リッジモント・ハイ（３５）
14日…初体験 リッジモント・ハイ（３６）
15日…おっぱいが、いっぱい？
16日…小僧ズ、ドント・クライ
17日…シネマしりとり「薀蓄篇」（３３）
18日…シネマしりとり「薀蓄篇」（３４）
19日…３９歳 ＶＳ １５歳、運動神経で前者が勝つこともあるのだよ。
20日…映画三ヶ月予報
21日…にっぽん男優列伝（１８４）笹野高史
22日…にっぽん男優列伝（１８５）佐田啓二
23日…にっぽん男優列伝（１８６）佐藤慶
24日…映画小僧のバラッド・・・は、なにかね
25日…初めて『それから』を、電子書籍で読んでみた
26日…初体験 リッジモント・ハイ（３７）
27日…初体験 リッジモント・ハイ（３８）
28日…ツキと羞恥心
29日…シネマしりとり「薀蓄篇」（３５）
30日…シネマしりとり「薀蓄篇」（３６）
31日…あなたのとりこ
…………………………………………
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明日のコラムは・・・
『血を超えられるか ～共同監督の絆～』
