Cape Fear、in JAPAN

ひとの襟首つかんで「読め!」という、映画偏愛家のサイト。

『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

39歳のグローイング・アップ

2013-02-27 00:15:00 | コラム
前胸部、胸骨下部に感じられる焼けるような感じを“胸やけ”という。
胃液、十二指腸液の食道内逆流による食道粘膜への刺激、食道下部の内圧亢進による拡張あるいは逆蠕動(ぜんどう)などに原因が求められている。(世界大百科事典)

まぁ簡単にいえば胃酸の逆流で、食べ過ぎなどが原因で胃酸が大量に分泌され、食道まで逆流してくる―という現象、、、と分かったように記しているが、こういう経験がなかったものだから、この感覚がよく分からなかった。

分からなかったのだが、先日、それになった。胸やけに。

勃起を経験する前に勃起ということばだけを知っていた少年時代、初めてカチンコチンになった晩は「これか! これが勃起なのか!!」と大人になった気持ちがして三度涙を流したものだが、その感じに似ている。
三十九にして、ようやく胸やけを経験したぞ! 精神に毛が生えたぞっ!! って。

完全なバカヤロウだが、思い当たるふしはある。

マクドナルドのテイクアウトで、
アイダホバーガー1、てりやきマックバーガー2、えびフィレオ1、ポテトL2、ナゲット10個、メープルカスタードパイ2、ブルーベリーシェイク1・・・
を、注文したんだよね。

ひとり、なのに。

それをビールで流し込むと。

べつに初めてのことじゃない。
なのに胸やけに襲われたということは、自分がそれだけ歳を取ったということじゃないか。

ショックを受けねばならぬところ・・・なのだろうが、なぜだか感激した。
胸やけしているからムナクソは悪いわけだが、と同時に、これもまた成長にちがいない! と。

白髪が生えてきて同じように喜べるかは疑問である。
尿の切れが悪くなるのもショックだろう。
勃たないとなったら、この歳にして引きこもりになるかもしれない。

だけれども、どういうわけか胸やけはうれしい。

自分もマトモなヒトだった―ということの証明? である気がして。


「やったこと」「なったこと」がないことは多い。

「すべての映画を制覇することは無理」とデ・ニーロがCMでいっていたが、ほんとうにそうで、アレシタイコレシタイと思っていても、ひとは、その数%しか実際には体験出来ないものなのだろう。

『ツイン・ピークス』(89~91)のクーパー捜査官が撃たれたとき、意識を失う前に「リンドバーグ誘拐事件は、僕が解決したかった」と発するシーンがあって、こういうのはいいね、格好いいねと思ったものだが、じゃあ自分はなにがしたいのか―と考えてみたが、

風俗ではないところで3Pしたい―トップ画像は、そういう描写のある新作映画『野蛮なやつら』―とか、どうせなら4Pしたいとか、
愛液のプールに入りたいとか、
美脚女子に三角絞めをかけられたいとか、

まーーーーず、ろくなもんじゃない。

格好いいことをいってもいいのだけれどね、無理をするとボロが出るだろうし。
10年前であればネット上とはいえ、そこまで開き直れなかったはずで。

つまりそういう意味? においても、大人になったんだな。

なるほど、「四十にして惑わず」だ。

孔子ってやっぱりすげぇな、昔のひとなのに、、、という話である。


そうか??

ただそんな自分が五十になってどんなことをいっているのか、ちょっと怖い気もするのだった。


※じゃあ、アレシタイコレシタイな、ブルーハーツの曲を




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明日のコラムは・・・

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コメント (4)
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