Cape Fear、in JAPAN

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『Cape Fear』…恐怖の岬、の意。

あ、春。

2013-02-22 11:41:36 | コラム
WOWOWで相米慎二の特集をやっていて、久し振りに相米作品を観返した。

余談だが「相米」を「そうまい」ではなく「あいまい」と読んだヤツが居て馬鹿にしてやったが、
しかしながら響きとしては「あいまい」のほうがいいよなぁ、、、なんて思ったり。

そんな相米を自分は愛情と敬意をこめて「ハゲチャビン」と呼んでいるが、享年53歳というのはいかにも早過ぎた。
代表作とされているのは『セーラー服と機関銃』(81)で、アイドルを女優に化けさせるのが得意だった。薬師丸ひろ子とか、斉藤由貴とか。
あと子役を使うのも抜群に巧かった。

相米映画の「個人的ベストスリー」を挙げるとするならば、
別格扱いの『あ、春』(2001…トップ画像)、『台風クラブ』(85)、『お引越し』(93)となる。

あまり観られていない映画だが『あ、春』は、とーーーーーーーーーーっても味わい深い。
人間の死とヒヨコの生が同等に扱われていて、そのことに気づいたとき、相米はとうとう「向こう側」に到達したのか・・・などと感動したものだった。

さて。
2月生まれの自分は、でも冬が嫌いだ。
寒いとかそういう理由ではなく、乾燥肌だから。

かといって「春よ、来い~♪」とはいえない複雑な感情を宿している。

花粉症なのよね。
キャリア20年以上だよ、もう。

・・・ということを春が近づく度に書いているのだが、
ネットで知り合った女子に、エキナセアのチンキ剤というものをいただいた。

天然の抗生物質といわれているらしく、外出前にスプーン1杯を口に含む。

それを日課にして5日経つが、去年も一昨年もこの時期には鼻がつまっていたはずなのに、今年はそうならない・・・ということは、効果覿面であると。

ありがとー!


ちょっと気分が上がってきた? ので、『あ、春』のヒヨコの誕生から連想し、
「誕生」がテーマになっている映画をセレクトしてみた・・・ら、変化球を狙ったわけでもないのに、なんだかこんなんになっちゃったよ。


(1)『イレイザーヘッド』(76)

「腕の赤い娘」が生まれてきた衝撃―という実体験がヒントになって創り上げた、鬼才リンチのデビュー作。
登場するのは、ほとんどエイリアンのような赤ちゃんなのだった。

(2)『2001年宇宙の旅』(68)

クライマックスに登場する、宇宙の胎児=スターチャイルド。

さっぱり意味が分からないが、なんか感動するじゃないか。

(3)『エイリアン2』(86)

エイリアンクィーンがぼこぼこ産み落とす卵、あれぜんぶ生まれたら、さすがのリプリーも勝てなかったろう。

(4)『無防備』(2007)

ぴあフィルムフェスティバル、グランプリ受賞作。

実際の出産シーンをフィクションに取り込み、そのためにR―18を喰らっている。

(5)『ブリキの太鼓』(79)

オスカル少年の誕生秘話だけで、2時間のドラマが出来上がるはず。

(6)『ロボコップ』(87)

死んだはずの身体で、ロボットの刑事に。

外観は未来的だが、仮面を取ると人間の顔が・・・というのは、本人辛いだろうなぁ。。。

(7)『極私的エロス 恋歌1974』(74)

誕生がテーマになっているわけではないが、出産シーンが壮絶なので。

(8)『オーメン』(76)

6月6日に生まれたというだけで、あだ名がダミアンになっちゃった同級生が居た。

随分前に観たという映画小僧たち、改めてこれ観てほしい。
いま観返すと、これがリチャード・ドナーの監督作とは思えないから。

(9)『空気人形』(2009)

性的玩具が命を宿したら?

男のファンタジーのはずなのに、「元に戻ってくれ」つまり命を捨ててくれと頼む男が居る。
これが男子の性ってやつさ。

(10)『鉄男』(89)

ごくフツーのサラリーマンが、鉄と融合し始め悪夢を突っ走る。
確かに悪夢のはずだが、本人を含め、観ているほうも気分はハイテンション。

これ、映画だから出来ることだと思う。


※花粉ソング―野々村真、の娘なんだそうだ




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コメント (4)
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