季節の花と言葉の花束

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季節の花の紹介と言葉の花束を書いています。

季節の花「山吹」

2019-04-07 04:43:29 | 暮らし
名言名句(585)

「約束もしないのに 花は春ほほえむ」『光 秋』

人は、常に明るさを求めて生きています。明るさを買うために、

一所懸命働いているのだ、ともいえるでしょう。何一つ意図しない

ところに、降ってわく明るさほど嬉しいことはありません。春の

季節は、それを教えてくれるのです。この言葉は、日本歌曲のため

に書いた「約束」という詩の冒頭の二句で、作曲家の竹田由彦氏が

曲をつけています。明るい旋律で、味のある曲です。春は、この言葉

を念頭において、花を見て下さい。花の美しさが違うはずです。

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4月から咲く花「山吹」

開花時期は、 4/ 1 ~ 4/末頃。
・山の中に生え、
 花の色が蕗(ふき)に似て
 金色で美しいことからこの名前に。
 また、しなやかな枝が
 風にゆれる様子から  
 「山振」の字があてられ、
 じきに「山吹」になったとも。

・”やまぶきいろ”と
 呼ばれる鮮やかな黄色。
 絵の具とか色えんぴつに
 「やまぶき色」と
 いうのがありますね。

 「山吹(やまぶき)色」■
  → 色 いろいろ へ


・山吹は一重(ひとえ)で
 八重山吹は八重。
・山吹は実がなるが、
 八重山吹は実がならない。

・イギリスでは
  「イエロー・ローズ
     (黄色いバラ)」
  「ジャパン・ローズ
     (日本のバラ)」
 と呼ばれる。


・「山吹の
  立ちよそひたる 山清水
  汲みに行かめど
  道の知らなく」
   万葉集
   高市皇子(たけちのみこ)

 「花咲きて
  実は成らずとも
  長き日(け)に
  思ほゆるかも 山吹の花」
   万葉集

 「蝦(かわづ)鳴く
  甘南備河(かむなびがわ)に
  かげ見えて
  今か咲くらむ 山吹の花」
   万葉集
   厚見 王
   (あつみのおおきみ)

 「春雨の
  露のやどりを 吹く風に
  こぼれてにほふ
  山吹の花」
   金槐和歌集 源実朝 

 「山吹や
  葉に花に葉に 花に葉に」
   炭太祇(たんたいぎ)

 「ほろほろと
  山吹散るか 滝の音」
   松尾芭蕉

(季節の花300より)



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