About Money,Today

ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

バンガード「VT」が日本で買えるように!

2009-06-10 14:22:02 | リンク
バンガード・インベストメンツ・ジャパンは、米国ニューヨーク証券取引所(NYSE Arca)に上場する「バンガード・トータル・ワールド・ストック・マーケットETF」(VT)について、6月10日付で金融庁への届出を完了したと発表しています。

詳しくはこちら

VTは、新興諸国を含む約47カ国、約2900銘柄で構成される「FTSE All-World インデックス」という指数がベンチマーク。

これまでは、世界中の株式に分散投資するには、複数のETF(上場投信)を組み合わせる必要がありましたが、VTは全世界の投資可能な市場時価総額の約90%以上をカバーしているため、これ1本で新興国を含む世界47カ国の株式に分散投資できます。

国内でVTが買えるのを待ち望んでいる個人投資家も多かったので、これは久々に良いニュース! 

近日中にマネックス証券、楽天証券、SBI証券で購入できるようになるとのこと。
楽天証券は6月11日国内約定分から取り扱い開始と発表済。

<追加>
SBI証券もでした。

日経225連動の低コスト投信

2009-06-09 20:27:43 | リンク
以前のブログでも触れた、信託報酬0.26%という低コストの日経225連動型のインデックスファンドですが、今日の日経新聞によれば、日興コーディアル証券のほか、楽天証券、SBI証券でも取り扱うそうです(ただし、日興アセットをはじめ、各販売会社もリリースなどで発表しているわけではありません)。

今回、思ったのは以下の2点。今後の展開に期待しましょう。

●今回は日経225連動型だが、TOPIXやMSCIコクサイ指数連動のファンドも後に続く可能性はあるか?

●ETFの信託報酬と同程度か、少し高い程度なら、「再投資=複利効果」「積み立て」といった機能のある、インデックスファンドが優位に立つ可能性もありそう。


漂流家族

2009-06-08 23:12:51 | リンク
日曜日に、フジテレビのザ・ノンフィクション「漂流家族」という番組をたまたま観ました。埼玉県から北海道に移住した家族の9年間を負ったドキュメンタリーです。

最初は、ほのぼの番組かと思いきや、2000万円のローンを組んでマイホームを建てたあたりから雲行きが怪しくなってきました。

この家族が組んだ住宅ローンの返済額は月収の5割に当たる月18万円・・・。しかもお子さんが6人。「大丈夫?」と思ったところ、数年経ったところで、会社と折り合いが悪くなり、夫婦そろって辞表提出。このときは保証人を頼んだ人に「住宅ローンと子供6人抱えて仕事辞めてどうするんだ?」と怒られて辞表を撤回。会社勤めを続けたわけですが、結局、住宅購入後から8年で(だったかな?)に再び辞表を提出。会社を辞め、ローンを返済するために東京で働こうと家族そろって北海道を出る――というところで前編は終わってしまいました(次週、後半もあります)。

う~ん。「家だけは守りたい」と言いつつ、その家を守るために、家を出て、東京でローン返済に励むというのは本末転倒な気が・・・。というか、そもそも月収の5割ものローンを組むこと自体に無理がありますよね。妹夫婦が住んでいる群馬県あたりでも、中古住宅だと土地付きで数百万円で買える物件もあります。もう少し安い物件を買うとか、借家を探すとか、ほかに選択肢はなかったのか、周りの人は止めなかったのか――など、いろいろ考えてしまいました。

ということで、次週が気になりますね。


じぶん年金研究所の第1回セミナー

2009-06-05 20:10:42 | リンク
ご報告が遅くなりましたが、先週の金曜日(5月29日)に、じぶん年金研究所のセミナーを開催しました。

第一部はセイコーエプソン労働組合の清水副執行委員長の基調講演。10年以上前から可処分所得が増えないことを見越して、保険の見直しから資産形成サポートまで幅広く取り組んできた体験をお話していただきました。

最初は参加者が少なかったけれど、女性の口コミ、ポスターの工夫などを積み重ねて、徐々に参加者を増やしていったとのこと。続けることの重要性を説いていたのが印象的でした。

第二部は、清水さんに加え、資生堂労働組合の中央書記長、影山将さん、そしてじぶん年金研究所の中桐も加えて、パネル・ディスカッションを行いました。資生堂のお話も参考になった方が多いようです(以前はレクレーション中心だったが2004年くらいからライフサポートに舵をきった)。

また、モデレーターを務めていただいた、NPO法人確定拠出年金教育協会の専務理事から報告のあった、401k導入企業の調査報告では、問題点も浮かび上がってきました。特に、無関心層や投資初心者の不満をどう対処したらいいかは今後の大きな課題でしょう。

じぶん年金研究所ではそうした課題に対するソリューションを提供してきたいと尾も考えています。6月25日には模擬セッションも行いますので、興味のある方はこちらまで。

サバイバー・バイアスはない!?

2009-06-03 13:08:33 | リンク
モーニングスターのアナリストの視点というコラムで、日本株ファンドのサバイバー・バイアスについて検証しています。詳しくはこちら


サバイバー・バイアスというのは、償還した投信をデータから外し、生き残ったファンドだけで平均値を取ると(成績のすぐれない、償還された投信を含んだときに比べて)過大に評価されるというものです。

ところが、検証では国内株式ファンドには当てはまれないという結果です。

一見いいことのようにも思えますが、「運用期間の長いファンドを類似ファンド間で比較して、優秀なファンドが選ばれる(ダメなものが淘汰されていく)」というしくみになっていないからともいえますよね。




ワイン会

2009-06-02 23:58:50 | リンク
今日は和田裕美さんとワイン会でした。

これまでは大人数でわいわいやることが多かったのですが、今夜は久々に女2人で外苑前のイタリアンで近況報告を兼ねて、ゆっくりおしゃべりしました。

和田さんといえば、「世界No.2セールスウーマン」として有名ですが、
”素”は朗らかで、やさしい人です。

歳も近いので、肩肘張らずに美味しいお料理とお酒を楽しめるいい仲間です。
でも、最近はすっごくと美味しいお酒でも、昔ほどお酒が飲めなくなりました(苦笑)。これも歳のせいでしょうか!?

和田さん、来月もまたワイン会しましょうね!

投信市場の評価。日本はB

2009-06-01 20:26:02 | リンク
先週、日本経済新聞本紙にも「投信市場『投資家利益』、民間調査で日本は3位」と題した記事が掲載されていました。

米国モーニングスター社が、16国・地域の投信市場について、
・投資家保護
・目論見書や運用報告書の透明性
・販売行為やメディア報道の透明性
・手数料やファンドにかかる費用
・税制
・販売方法と選択肢
の6つの項目から評価を行ったものです。
詳しくはこちら

日本は総合評価では、米国、中国についで3位となっています。

そのなかで、相対的に評価が低かったのは、目論見書や運用報告書の透明性(C+)と、税制(C)です。
目論見書や運用報告書の情報が十分で投資家の役に立っているか、では「交付目論見書」と「請求目論見書」の違いについて指摘されたそうです。たしかに、本来は要約版として配布される交付目論見書のはずですが、実際にはぶ厚かったり、難解な用語があったり、請求目論見書とほとんど変わらないものも多いですよね。このへんは改善されてほしいもの。

また、税制については「投信税制が長期投資や退職に備えた運用を促進するものか」という観点についても評価が低い点も残念です。

この調査については『投信事情』で詳しく解説してありますが、最後に「長期投資・積み立て投資への税制優遇などは、関係者がこぞって積極的に当局に働きかけ、ぜひ実現したいものである」と締めくくっています。ホントにそうですね!