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ファイナンシャル・ジャーナリスト 竹川美奈子のブログ。
お金に関する情報や日頃感じたことを発信していきます。

直販投信の行方

2008-05-02 20:52:55 | リンク
 楽天投信の第一号として「楽天株式ファンド」を5月30日に設定するようです。ファンド・オブ・ファンズで、「さわかみファンド」(さわかみ投信)、「ニッポンコムジェスト・ヨーロッパ・ファンド SA」「ニッポンコムジェスト・エマージングマーケッツ・ファンドSA」(日本コムジェスト)のの3ファンドを組み入れる予定だとか。

 これらはセゾン投信の「セゾン資産形成の達人ファンド」をはじめ、続々と登場しているおらが町投信と組み入れられている投信がかぶっています(正確には比率やくみいれファンドは異なります)。おらが町投信というのは、地方の経済活性化のために長期運用の考え方を取り入れ、地方の人たちがその地方の人たちのために投信を立ち上げようというもの。4月には浪速おふくろ投信楽知ん投信かいたく投信などが設定されています。

 個人的には日本でも独立系の投信会社が増えてほしいですし、頑張ってほしいとは思っています。ただ、中身が同じようなものが増えていくことで、それぞれが順調に資産を増やしていくことができるのか、ちょっと不安ではあります。また、アセットアロケーションの決定方法についても突っ込んだ説明が聞きたいところです。
 そこにきて、楽天証券専用ファンドである「楽天株式ファンド」の設定です。ネット証券で、組み入れが似通っている投信を販売するというのはちょっと予想外でした。ノーロードで信託報酬も他の直販ファンドと同程度ですし・・・。このへんの住み分けをどうしていくのか・・・。今後の行方を見守りたいと思います。
(直販投信については5月21日発売の「日経マネー」でレポートするようですので、興味のある方はそちらをお読みください)。